アメリカ入国に必要な新型コロナウィルス陰性証明書の情報
2021年1月よりCDC(米国疾病予防管理センター)は、新型コロナウィルス変異株の感染拡大防止を目的とし、アメリカ合衆国(以降アメリカ)へ空路で到着する入国者に対し、新型コロナウィルスの陰性証明書の提出を義務付けました。
新型コロナウィルスの検査は、アメリカ出発の3日目以内にCDC指定の検査方法で行われなければなりませんが、指定検査機関、指定書式はありません。
陰性証明書はアメリカ行きの航空会社のチェックイン・カウンターで入念にチェックされ、陰性証明書に不備があった場合は搭乗拒否となります。
アメリカ入国者に要求される、新型コロナウィルスのウィルス検査陰性証明書の要件を解説します。
ご注意:ハワイ州への渡航
ハワイ州への入国は州政府に指定された検査機関、州政府指定の書式による、新型コロナウィルスの陰性証明書が必要になります。
この記事で述べるアメリカ本土入国の陰性証明書の要件とは異なりますので、ご注意ください。
検査方法
認められる検査方法は、大きく分けると「核酸増幅検査(NAT検査、NAAT検査)」、または「抗原検査」になります。
一般的に言われる「PCR検査」は、「核酸増幅検査」の1つになります。
それぞれ複数の検査方法がありますが、CDCの航空会社への陰性証明書チェックリストによれば、以下の検査方法を例示していますが、必ずしもこれらの方法に限定はされていません。
核酸増幅検査
- Reverse transcription polymerase chain reaction (RT-PCR)
- Quantitative PCR (qPCR)
- Reverse transcription loop-mediated isothermal amplification (RT-LAMP)
- Transcription-mediated amplification (TMA)
- Molecular test or molecular diagnostic test
- Isothermal amplification
- Droplet Digital PCR or digital droplet PCR (ddPCR)
- Clustered regularly interspaced short palindromic repeats (CRISPR)
海外渡航用の陰性証明書を発行するクリニック、検査機関では、リアルタイムPCR(real-time PCR)で検査を行っている所が多くみられます。
上記の具体例には「Real-time PCR」がありません。
筆者は2021年5月下旬にニューヨークへ渡航する機会があり、取得していた陰性証明書の検査方法が「リアルタイムPCR」となっていました。
航空会社のスタッフがアメリカの出入国管理局へ念のため確認し、「リアルタイムPCR」で問題ないとの回答を得て無事搭乗することができました。
後から調べた所、「リアルタイムPCR」は、広義には2番目にあげられている「定量PCR(qPCR)」とも呼ばれているそうです。
リアルタイムPCRとは・・
PCRはPCR装置を用いて単にサンプルとなる核酸(DNAやRNA)から、ある決まったサイクル数でDNAを増幅させることを目的として行いますが、リアルタイムPCRはPCR反応中のサイクル毎のDNAの増幅をリアルタイムで観察することを目的として行います。
専用のリアルタイムPCR装置とリアルタイムPCR専用の試薬を使用し、試料中の特定のDNAがどのように増幅するかを確認することができます。広義にはqPCRとも呼ばれます。引用元:ワケンビーテック株式会社
抗原検査
- Rapid antigen test
- Viral antigen test
検査検体
検体に関して特に指定されていません。だ液による検査も認められています。
検査のタイミング
アメリカへの出発便の搭乗3日以内に検体を採取したもの。(72時間以内としていたものを、後に3日以内へ変更)
陰性証明書に必要な情報
- 被験者の名前
- 被験者追加情報(誕生日、年齢、パスポート番号等から少なくとも1つ)
- 検査方法
- 検査実施日(出発便搭乗3日以内)
- 検査機関名、住所、電話番号、検査実施者名
- 陰性を表す結果
これらは英語で書かれている必要があります。(日本語に英語併記でも可)
陰性結果を表す言葉の例
陰性のテストを説明する言葉やフレーズには、以下のようなものがありますが、これらに限定されるものではありません。
- NEGATIVE
- UNDETECTABLE
- SARS-CoV-2 RNA NOT DETECTED
- SARS-CoV-2 ANTIGEN NOT DETECTED
- COVID-19 NOT DETECTED
- NOT REACTIVE
「Invalid」と表記されたものは、陰性証明書として認められません。
本情報の注意事項
掲載されている情報は執筆時のものです。特に新型コロナウィルスの水際対策に関して、日々手続き、対策は変化していますので、現在の状況と異なっている場合もあります。
提供した内容に関連して、ご利用される方が不利益等を被る事態が生じたとしても、当社および執筆者は一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
最新の情報は以下のリンクをご参照ください。
CDC(米国疾病予防管理センター)
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