【2024年版】オーストラリアの航空会社

日本のおよそ5倍の広大な国土を持つオーストラリア、その国内の大都市間の移動手段は、やはり飛行機による移動が中心となります。

オーストラリアの航空会社をご存知でしょうか。

尾翼のカンガルーマークでお馴染みのカンタス航空や、日本でも活躍するLCCの牽引役ジェットスター航空、ヴァージングループで世界に名を馳せるヴァージンオーストラリア航空、この辺りが有名どころでしょうか。しかしながら、オーストラリアの航空会社はこれだけではありません。

新型コロナウィルスによる行動規制の間は、オーストラリア発着の国際線はオーストラリア人が帰国する為のごく一部国際線を除いて全面停止、オーストラリア国内線もシドニー・メルボルン等、主要都市を結ぶごく一部の路線のみ限られた本数のみ運行されていました。

既にオーストラリアでは、新型コロナウィルスはほぼ既存のインフルエンザ並みの扱いになり、ほぼ全ての行動規制が緩和されていますが、国内線に関してはほぼコロナ前に近い状態まで、その運行状況は戻っています。

国際線に関しては、まだコロナ前の水準までは戻っていませんが、2023年後半から2024年初めにかけてには多くの路線でコロナ前の水準に戻ると予想されています。

本稿では、定期就航路線を有しているオーストラリアの航空会社について、オーストラリア在住の現地スタッフがご案内いたします!

オーストラリアの航空輸送の特徴

順位 出発地 到着地 距離(km) 人数
1 チェジュ ソウル(金浦) 449 16,068,983
2 札幌 東京(羽田) 835 10,216,765
3 福岡 東京(羽田) 889 9,894,296
4 ハノイ ホーチミン 1171 8,562,009
5 ジェッダ リヤド 857 7,371,119
6 シドニー メルボルン 705 6,996,156
7 ムンバイ デリー 1150 6,941,947
8 東京(羽田) 那覇 1573 6,910,809
9 ジャカルタ デンパサール 991 6,741,923
10 北京 上海 1081 6,321,194

出典:2022年 OAG

オーストラリアの航空会社をご紹介する前に、オーストラリアの航空輸送の特徴について触れておきたいと思います。

上の表は、2022年の世界の旅客便路線ごとの旅客数ランキングの統計です。

東京(羽田・成田)発着の路線が上位を占めるのは当然として、注目したいのが6位にオーストラリアのシドニー/メルボルン間の路線がランクインしている点です。

オーストラリアの人口は2,500万人程度で、シドニーとメルボルンの人口は併せても1,000万人に届くか届かないかと言ったところです。にも関わらず、人口の多い国や都市が占めるこのランキングの上位にオーストラリアの路線が入る事実は特筆すべきことです。

オーストラリアは圧倒的に人口が少ないものの、広大な国土面積を有するために都市間の距離が非常に離れているため、航空機での移動が頻繁に行われるという特徴があります。

経済学で輸送の比較に使われる単位に「人キロ」があります。例えば、羽田発福岡行きの全日空271便に180人が搭乗して880kmの距離を移動したとき、180人 x 880km = 158,400人キロ の輸送があったと定義付けします。

これによると、コロナ禍前の2019年の日本国内の航空機輸送は、7,780,131千人キロであったのに対し、オーストラリア国内の航空機輸送は、76,850千人キロでした(The World Bank統計より)。

オーストラリアは人口は少なくても、移動距離が長いことにより、輸送が大きく行われていることが示唆されています。

また、オーストラリアの航空会社の航空サービスの特徴として、シドニーとメルボルンを結ぶような都市間路線の他に、各都市を拠点にして地方空港にサービスを展開する小規模な地方航空会社が散在している点が挙げられます。しかも、その中には交通インフラとしては必要なのに、民間では収支が釣り合わないような地方路線もあり、そのために公営の航空会社も存在しています。

以下では、このような日本とは異なる背景下のオーストラリアで展開する大手主要航空会社と、地方航空会社をご紹介していきたいと思います。

カンタス航空

オーストラリア 航空会社

カンタス航空(Qantas Airways)は、オーストラリアのシドニーを拠点とする大手航空会社で、オーストラリアのナショナルフラッグキャリアです。

国際線、国内線ともに緻密な旅客便ネットワークを構築し、同時に国内外の貨物の運搬にも注力しています。

尾翼にはカンガルーのマークが描かれており、一目でオーストラリアの航空会社であることが判ります。

世界で3番目に古い歴史ある航空会社で、2020年に創業100周年を迎えました

オーストラリアから世界の全ての大陸に自社便を運行している航空会社で、年に一度、南極大陸への遊覧飛行も実施しています。

必然的に長距離路線が多くなるカンタス航空ですが、現在のカンタス航空の最長路線はパース/ロンドン間の直行便で、飛行時間は17時間30分となっています。これは、世界で3番目の長距離路線となっていますが、カンタス航空は間も無くシドニー/ニューヨーク間の直行便を就航させる計画で、実現すれば20時間近いフライトとなり、間違いなく世界最長路線となる見込みです。

新型コロナウィルスの影響を受けて、2020年3月より日本・オーストラリア間の運航を停止していましたが、何回かの再開延期を経て、2022年9月より東京(羽田)・シドニー線を再開、その後東京(羽田)・ブリスベン線、東京(成田)・メルボルン線も再開されました。

新型コロナウィルスのパンデミック前までは、大阪(関西)・シドニー線が運行されていましたが、現時点ではまだ再開の予定は発表されていません。代わりにジェットスター航空が2024年4月から運航を開始するので、このまま大阪・シドニーはジェットスター航空に運行を移管されるものと思われます。

東京・シドニー線では、コロナ前まではボーイング747、ジャンボジェット機が使用されていましたが、コロナ後の運航再開からは、エアバスA300-300に機材が変更され、カンタス航空の全てのボーイング747は退役となりました。

傘下にはLCCのジェットスターオーストラリア航空(後述)を携え、また、カンタスリンク航空の名を冠したグループ会社を率いています。

オーストラリア 航空会社

国際線のエコノミークラスの機内食は、量が多くないことが有名です。

基本的に、選択式のワンプレートミールにパンとドリンクが提供されるのが一般的です。

オーストラリア 航空会社

国内線でも軽食とドリンクのサービスがありますが、エコノミークラスのアルコールサービスに関してはパース発着の中距離路線を除いて有料となっています。

ジャンキーな軽食が多いので、ご利用の際にはご注意くださいね。

オーストラリア 航空会社

国内外の主要空港にはカンタスラウンジがあり、カンタスフリークエントフライヤープログラム上級会員の方や、ワンワールドの提携航空会社のマイレージプログラム上級会員の方は、ラウンジサービスをご利用いただけます。

オーストラリア 航空会社

カンタス航空の特徴として、キャビンアテンダントに男性スタッフが多いパイロットに女性スタッフが多い点が挙げられます。

この社風は、男女参画社会を早くから築いて来たオーストラリアならではと言えます。

カンタス航空についての詳しい情報は、下記、関連記事を是非ご参照ください;

カンタス航空って、どういう会社?!

名称 カンタス航空 (Qantas Airways)
拠点 シドニー空港
アライアンス ワンワールド
ウェブサイト https://www.qantas.com/

ヴァージン オーストラリア航空

オーストラリア 航空会社

ヴァージン オーストラリア航空(Virgin Australia)は、カンタス航空に次ぐオーストラリアのフルサービスキャリアで、エアラインコードはVAです。

尾翼のロゴからも判るように、イギリスのVirginグループを起源とする航空会社ですが、現在は完全な別会社となっています。

ヴァージン オーストラリア航空をご利用いただく際にお気をつけいただきたいのが、同社はスターアライアンスグループではなく、スカイチームに属している点です。どうしてもヴァージン アトランティック航空(VS)のイメージが先行してしまい、VSと言えばスターアライアンスの創設メンバーなのだから、当然ヴァージン オーストラリア航空もスターアライアンス所属であろうと思ってしまうのですが、同社はスカイチームの航空会社ですので、お気をつけください。

2000年にヴァージンブルー(DJ)航空としてシドニー/ブリスベン間の国内線で就航した航空会社で、開業当初はLCCの位置付けでした。

2005年にヴァージングループからPatrick Corporation傘下に入り、2011年にUX現在のヴァージン オーストラリア航空(VA)に社名を変更しました。

ヴァージン オーストラリア航空の拠点はクイーンズランド州の州都ブリスベンです。

ブリスベンをハブとして、ソロモン諸島共和国ホニアラや、バヌアツ、トンガなど南太平洋の島国へのネットワークを拡充し、ついに期待されていた日本乗り入れ、東京(羽田)・ブリスベン線を2020年3月29日より開始することが発表されました。

東京・ブリスベン線のチケットの販売も開始されましたが、運悪く新型コロナウィルスのパンデミックが世界を襲い、オーストラリア政府はオーストラリア人、永住者等を除き、オーストラリアへの入国を禁止、ヴァージン・オーストラリア航空による東京・ブリスベン線運行開始も延期となりました。

新型コロナウィルスの影響は予想を超えて長期化かつほとんどの航空便の運航を停止しなければならない事態となり、ヴァージン・オーストラリア航空は元々経営的に厳しかったこともあり、2020年4月に任意管理(Voluntary Administration)の申請及び管財人の選任を行い、その管財人の管理下におかれました。

管財人管理下の状態でもごく少数の便の運航は継続され、2020年8月にアメリカのヘッジファンドへ売却が完了、その後徐々にオーストラリアの国内線の運航路線・便数を増加させてきています。

中止されていた日本路線は、経営破綻後も羽田空港の発着枠を維持し続け、就航地をブリスベンからケアンズに変えて、2023年6月28日よりヴァージン・オーストラリア航空は東京・ケアンズ間のフライトを開始しました。

運航は1日1便、デイリーでの運航されており、羽田空港からケアンズ行きは夜行便、ケアンズから羽田空港へは日中便となります。

エコノミークラス、エコノミーXクラス、そしてビジネスクラスの3クラスが設定されています。

念願の日本線就航を果たしたヴァージン・オーストラリア航空ですが、就航から1年たった2024年7月、2025年2月24日をもって同路線の運行を中止することを発表しました。

廃止の理由として、予想に反して日本からオーストラリアへ訪れる旅行客の需要が低迷し、継続的な運航が困難な状況であるとしています。

オーストラリア 航空会社

ヴァージン オーストラリア航空の国内線のエコノミークラスでは、アルコール以外のドリンクと、スナック類が提供されます。

最近では、リンゴがそのままサーブされるという、何ともオーストラリアらしいサービスも見られます。

オーストラリア 航空会社

国際線の機内食は、ジャンクフードが多い印象です。

上の写真は、ブリスベン発ロスアンゼルス行きで提供されたオーストラリア名物のチキンシュニッツェルです。この脂っこいメニューを日本人の方が完食するのはなかなか大変だと思います。

オーストラリア 航空会社

ヴァージン オーストラリア航空の保有機材は、Boeing737-800を主軸とし、Boeing737-700、Airbus330-200、Boeing777-300ERなどとなっています。

なお、B737のエコノミークラスのシートは厚い造りになっていて、シートピッチは残念ながら広くありません。

ただし、新しい機材ではUSBポートやエンタメシステムが内蔵されているシリーズもあります。

オーストラリア 航空会社

オーストラリア国内の主要空港にはヴァージン オーストラリア航空のヴェロシティクラブラウンジがあり、マイレージプログラムVelocity Programの上級会員の方と、スカイチームの航空会社のマイレージ上級会員の方がご利用いただけます。

ただ、JALのサクララウンジなどと比較すると、ラウンジのサービスはかなり簡素な内容となっています。

ヴァージンオーストラリア航空の裏技

ヴァージンオーストラリア航空は、スカイチーム加盟の航空会社で、同じくスカイチームに属するハワイアン航空の多くの便とコードシェアしています。ハワイアン航空を利用する際に、ハワイアン航空のウェブサイトでハワイアン航空の便名のチケットを購入するよりも、ヴァージン オーストラリア航空のウェブサイトで同便のコードシェアであるヴァージン オーストラリア航空の便名でチケットを購入する方がお得になることが多々あります。ハワイアン航空をご利用の際には、是非、裏技としてチェックしてみてください!

 

ヴァージン オーストラリア航空についての詳しい情報は、下記、関連記事を是非ご参照ください;

ヴァージン・オーストラリア、ってどんな航空会社?!

名称 ヴァージン オーストラリア航空 (Virgin Australia)
拠点 ブリスベン空港
アライアンス スカイチーム
ウェブサイト https://www.virginaustralia.com/

ジェットスター航空

オーストラリア 航空会社

*かつては大型機ではA330-200も保有していましたが, 現在はB787-8に置き換わっています.

ジェットスター オーストラリア航空(Jet Star)は、カンタス航空の100パーセント子会社で、オーストラリアを代表する格安航空会社(LCC)です。

日本でお馴染みのジェットスター ジャパン(GK)、シンガポールでお馴染みのジェットスター アジア(3K)のグループ会社となり、ジェットスター オーストラリア航空(以下ジェットスター航空)のエアラインコードはJQとなっています。

メルボルンに拠点を置き、2004年に国内線で就航を始め、現在では、日本、中国、韓国、インドネシア、タイ、シンガポール、ニュージーランド、ハワイ、南太平洋の島々などに国際線を飛ばしています。

新型コロナウィルスの影響を受けて、2020年3月より日本・オーストラリア間の運航を停止していましたが、何回かの再開延期を経て、2022年7月より東京(成田)・ケアンズ線と大阪(関西)・ケアンズ線を再開、2022年8月より東京(成田)・ゴールドコースト線も再開されました。

2024年2月に東京・ゴールドコースト線が休止され、代わりに東京(成田)・ブリスベン線が開設されています。

2024年4月からは、運休されいたカンタス航空代わり、ジェットスター航空が大阪(関西)・シドニー線の運行を開始します。

保有機材はAirbus320/321とBoeing787-8です。

LCCですのでシートピッチは極めて狭く、少々の覚悟が必要です。

オーストラリア 航空会社

*ジェットスター航空のA320の普通席の足元はかなり窮屈.

特に、A320では31列目まで設定のある極狭仕様になっており、一般の方で、シドニー/パース、ケアンズ/デンパサールなどの4時間前後のフライトが限界だと思います。

英語話者の方は、足元の広い1列目、非常席で足元の広い12列目と13列目がオススメです。

ただし、これらの席は非常時にスタッフのヘルプを求められるので英語話者でなければならないと規定されており、当該の席にアロケートされている際は、搭乗時に英語のチェックがありますのでご注意ください(英語でのコミュニケーションが不可と判定されると、席の移動となり、座席指定料の差額は返金されません。満席時には搭乗不可となりますので特にご注意ください。)。

オーストラリア 航空会

*A320/321の1列目は足元スペースがかなり広めです. ただし,肘掛の中にテーブルが収納されているので,左右の窮屈感は拭えません.

オーストラリア 航空会社

*普通席と比較すると圧倒的な足元の広さの13列目.肘掛も普通席と同様のつくりです.

特にオススメは13列目です。12列目の席はリクライニングしないので、13列目は圧倒的な広さを占有することが出来ます。

オーストラリア 航空会社

*画像クリックで拡大

12・13列目の非常席に座ると、非常時に求められるアクションについて、離陸前にキャビンアテンダントより確認があり、上写真のインストラクションの一読を求められます。

ジェットスター航空はLCCではありますが、B787にはビジネスクラスを設定しており、フルサービスキャリアで言うところのプレミアムエコノミークラスレベルのサービスを提供しています。JALとのコードシェア便では、JALのウェブサイトで同席はプレミアムエコノミークラスとして販売されています。

オーストラリア 航空会社

*2020年12月現在のジェットスター航空国内線のメニュー 画像クリックで左側のみ拡大

機内食やブランケットなどのコンフォートグッズ、機内エンタメシステムの利用、カンタス航空フリークエントフライヤープログラムのマイレージ加算、ビジネスクラスの方の空港ラウンジサービスの利用などは全てオプション扱いで有料となります。

機内でもサービスの販売をしていますが、現金精算は出来ず、クレジットカード決済のみとなりますので、ご注意ください。

ジェットスター航空についての関連情報は、下記の記事を是非ご参照ください。

名称 ジェットスター オーストラリア航空 (Jet Star Australia)
拠点 メルボルン空港
アライアンス なし(カンタス航空フリークエントフライヤープログラムに加入)
ウェブサイト https://www.jetstar.com/

リージョナル エクスプレス航空 

オーストラリア 航空会社

リージョナル エクスプレス航空(rex. Regional Express)は、ニューサウスウェルズ州のシドニー空港近くのマスコットに本社を置く地方路線専門の航空会社で、地方路線にフォーカスしたエアラインとしてはオーストラリア最大手となります。

エアラインコードはZLで、ニューサウスウェールズ州のシドニー、ビクトリア州のメルボルン、クイーンズランド州のブリスベンとケアンズとタウンズビル、サウスオーストラリア州のアデレード、ウェスタンオーストラリア州のパースに拠点を置き路線を張り巡らしている他、タスマニア州でも運行をしています。

主力機材はSaab 340シリーズで、Metro 23も保有しています。

2002年に設立された航空会社で、地方路線の拡充に努めて来ましたが、2021年にはBoeing737-800を導入して、シドニー/メルボルン線に就航する計画になっています。また、Saab 340シリーズをATRシリーズに置き換え、更なる地方路線の拡大に注力していくことが発表されています。

オーストラリアでは、今後の展開が気になる注目のエアラインのひとつです。

名称 リージョナル・エクスプレス航空 (Regional Express)
拠点 シドニー空港、メルボルン空港、アデレード空港、パース空港、タウンズビル空港、ケアンズ空港
アライアンス なし
ウェブサイト https://www.rex.com.au/

エアー ノース

オーストラリア 航空会社

エアー ノース(Air North)は、ノーザンテリトリー準州の州都ダーウィンを拠点とする航空会社です。

国内線は、ウェスタンオーストラリア州のパースや各地方空港に、クイーンズランド州へはケアンズなどに、国際線ではインドネシアや東ティモールの各地など21の国内外の都市に定期就航しています。

創業は1978年、定期就航便の運行を開始したのは1981年です。

エアラインコードはTLで、航空連合RegionalLink Airlinesの主要メンバーの一社となっています。

保有機材はエンブラエルEMB170を主軸としています。

サービスはフルサービスキャリアとなっており、フリークエントフライヤーの乗客はカンタス航空のカンタスクラブラウンジを利用出来ます

名称 エアー ノース (Air North)
拠点 ダーウィン空港
アライアンス なし(カンタス航空フリークエントフライヤープログラムに加入)
ウェブサイト https://www.airnorth.com.au/

アライアンス航空

オーストラリア 航空会社

アライアンス航空(Alliance Airlines)は、クイーンズランド州のブリスベンに拠点を置く航空会社で、エアラインコードはQQです。

フォッカーの総合総社とも揶揄されるアライアンス航空は、保有する約40機の機材全てがFokker(F100、F70、F50)となっています。日本ではなかなか乗ることができないフォッカーに搭乗したいという航空ファンの方にはオススメのエアラインです。

2002年に運行を開始し、現在ではオーストラリアの44都市と、パプアニューギニアのポートモレスビーに定期運行をしています。

日本の大手旅行会社のチャーターツアーにも利用された実績があるフルサービスキャリアです。

名称 アライアンス航空 (Alliance Airlines)
拠点 ブリスベン空港
アライアンス なし
ウェブサイト https://www.allianceairlines.com.au/

スカイトランス航空

オーストラリア 航空会社

スカイトランス航空(Sky Trans)は、クイーンズランド州のケアンズを拠点とするクイーンズランド州営の航空会社で、エアラインコードはQNです。

1993年に定期就航を開始し、現在は、ケアンズを起点に、ケープヨーク半島の各地、タウンズビル、クックタウンなどに就航しています。また、ブリスベンからも郊外空港に路線を展開しています。

主軸機材はDash 8-100とCessna 208 Caravanです。

予約がコンファームされても、当該便の予約者数が少なかった場合は直前になって欠航になることがよくありますので、利用の際には少々注意が必要です。

名称 スカイトランス航空 (Sky Trans)
拠点 ケアンズ空港
アライアンス なし
ウェブサイト https://www.skytrans.com.au/

フライ ペリカン

オーストラリア 航空会社

フライベリカン(Fly Pelican)は、2015年に定期就航を開始したニューサウスウェールズ州のニューカッスルに拠点を置く地方航空会社で、エアラインコードはFPです。

保有機材はJet Stream 32で、シドニーやニューカッスルを始めとしたニューサウスウェールズ州の各地方空港と、首都特別区であるキャンベラ空港に路線を展開しています。

2021年にはクイーンズランド州のサンシャインコースト空港に乗り入れることが決まっており、今後、更なる路線拡張が期待される航空会社のひとつです。

マイレージプログラムはヴァージンオーストラリア航空のベロシティクラブに対応していますが、スカイチームに加盟する航空会社ではありませんのでご注意ください。

名称 フライ ペリカン (Fly Pelican)
拠点 ニューカッスル空港
アライアンス ヴァージンオーストラリア航空ベロシティクラブに参加
ウェブサイト https://flypelican.com.au/

リンク航空

オーストラリア 航空会社

*画像出典:リンク航空公式サイトより

リンク航空(LINK AIRWAYS)は、クイーンズランド州ブリスベンを拠点とする地方航空会社で、エアラインコードはFCです。

保有機材はSaab 340BとMetro 23で、ニューサウスウェールズ州のシドニー他各地方空港、クイーンズランド州ブリスベン、タスマニア州ホバート、ビクトリア州メルボルン(エッセンドン)、首都キャンベラなどに定期就航しています。

地方航空会社ではありますが、運賃の安さに定評があり、オーストラリア国内では、ローカルに人気のエアラインのひとつとなっています。

名称 リンク航空 (Link Airways)
拠点 ブリスベン空港
アライアンス なし
ウェブサイト https://www.linkairways.com/

シャープ航空

オーストラリア 航空会社

*画像出典:シャープ航空公式サイトより

シャープ航空(Sharp Airlines)は、1990年に定期就航を開始した地方航空会社で、ビクトリア州のハミルトンを拠点としています。

ビクトリア州メルボルンのエッセンドン空港とタスマニア州のロンセストン空港を起点とし、オーストラリア南部の各地方空港に路線を展開しています。

また、2019年からはニューサウスウェールズ州の地方空港にもメルボルンから就航を開始しています。

機材はMetro 23、Cessna 441などを保有しています。

名称 シャープ航空 (Sharp Airlines)
拠点 ハミルトン(ビクトリア州)
アライアンス

なし

ウェブサイト https://sharpairlines.com/

スキッパーズ航空 

オーストラリア 航空会社

スキッパーズ航空(Skippers Aviation)は、ウェスタンオーストラリア州パースを拠点とする地方航空会社で、同じくウェスタンオーストラリア州のブルーム空港を第2のハブ空港としています。

スキッパーズ航空の設立は1990年で、ウェスタンオーストラリア州に点在する鉱山へのアクセス路線として台頭して来ました。

主力機材はEmbraer EMB-120とDash8-300です。

また、ブルームからはアクセスが困難なキンバリー地域の観光需要にも応えています。 

エアラインコードはHKです。

名称 スキッパーズ航空 (Skippers Aviation)
拠点 パース空港
アライアンス なし
ウェブサイト https://www.skippers.com.au/

コブハム エアー

オーストラリア 航空会社

コブハム航空(Cobham Air)は、2009年に現在のCobham航空として運行を開始した航空会社で、サウスオーストラリア州アデレードに拠点を置いています。

元々は、カンタスリンク航空の商標を冠し、カンタス航空のグループ会社として運行していましたが、現在は、アデレードに拠点を移し、自社便をサウスオーストラリア州とウェスタンオーストラリア州の地方路線に就航させています。

主力機材はDash 8-400とEmbraer 190で、エアラインコードはNCです。

名称 コブハム エアー (Cobham Air)
拠点 アデレード空港
アライアンス なし
ウェブサイト https://www.cobham.com.au/

ボンザ航空

ボンザ航空(Bonza Airlines)は、2023年1月31日より運航を開始した、オーストラリアで最も新しい航空会社です。

ヴァージン・ブルーの元幹部である、ティム・ジョーダンによって設立、2022年初頭の運航開始を目指していましたが、民間航空安全局からの認可取得が遅れによる運航開始の延期、2023年1月12日に認可取得が得られ、2023年1月31日より正式に運航が開始されました。

本社はクイーンズランド州のサンシャインコーストに置き、マイレージプログラムやラウンジの提供などを省いた、格安航空会社(LCC)のビジネスモデルを採用します。

2024年現在は、オーストラリア国内のみ、21都市、38のルートを運行しています。

5機のボーイング737MAXで航空サービスを開始、ボンザ航空では最大60機の航空機を追加導入して、路線を拡大することを計画しています。

機材は全てエコノミー席となり、ボンザ航空はボーイング737MAXを運行する、オーストラリアで最初の航空会社となりました。

ボンザ航空のチケット販売方法は、スマートフォンアプリのみ、WEBサイトでは販売を行わない、という珍しい手法を採用しています。

残念ながら、このボンザ航空のスマートフォンアプリは、対象国の制限が加えられているようで、日本国内からダウンロードすることができない仕様となっているようです。

なお、「Bonza(ボンザ)」は、オーストラリアの古い方言で、「素晴らしい」「最高な」等の意味があります。

名称 ボンザ航空 (Bonza Airlines)
拠点 サンシャインコースト空港
アライアンス なし
ウェブサイト https://www.flybonza.com/

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