【2024年版】オーストラリアの治安と注意すべきこと
オーストラリアの治安は比較的安全であると言われています。
筆者もオーストラリア在住14年となりますが、普通に生活をしている上で犯罪に巻き込まれたことは一度もありません。
日本からのツーリストの方にフォーカスすると、観光地特有のスリ・置き引きといった被害に遭ってしまったという方のレポートも拝聴しますが、命の危険に晒されるような凶悪犯罪に巻き込まれたというようなニュースは聞いたことがありません。
ただ、統計的に見ると日本はオーストラリアに比べて極めて安全な国であることを実感します。例えば、過去10年の国民10万人当たりの強盗発生率で比較すると、日本は2.5程度となりますが、オーストラリアは43.7程度になります(それぞれ警察統計より)。
安全で快適なオーストラリアの海外旅行をお楽しみいただくために、本稿ではオーストラリアの治安の実態とオーストラリア滞在中にご注意いただきたいことをまとめてみたいと思います。
オーストラリアの治安の概要
オーストラリアの治安は決して悪いものではありませんが、実際の統計データを把握しておくことは、犯罪から身を護る上で最も重要なことです。
任意の地域での犯罪発生率と失業率には明らかな相関関係がありますが、上のグラフは、オーストラリアの失業率の推移です(2020年、2021年は新型コロナウィルスの感染拡大の影響を鑑みた予測値になっています)。
2019年までのデータに注目すると、失業率は概ね5パーセント代で推移していることが解ります。日本の失業率と比較しても、オーストラリアの治安はそれほど悪くなさそうな期待が持てます。
次に、下のグラフはオーストラリア全土での全ての犯罪の摘発者数の推移を示しています。
改めて、失業率との相関を確認することが出来ます。
統計によると、2018-2019年の1年間で約55,000人の犯罪者が摘発されています。
全ての犯罪というとイメージが漠然としてしまいますので、これを強盗にフォーカスすると、下グラフのようになります。
オーストラリア全土では、2019年に約12,000件の強盗が発生しています。
他国の発生件数と比較する場合は、オーストラリアの人口は約2,500万人程度である点にお気をつけください。圧倒的なオーストラリアの人口の少なさは、統計データを分析する上で重要なポイントになります。
さて、オーストラリアの治安に対する日本人の方のイメージで、現地在住者として一番危惧するのが「オーストラリアは銃社会のアメリカ合衆国と違って、民間人の拳銃所持が認められていないので、安全な国である」という誤った理解です。
オーストラリアでは、民間の方でも、正規の手続きをすれば拳銃を合法的に所持することが出来ます。
上のグラフは、民間人100人当たりの拳銃の保有数(2018年)をグラフにしたものですが、アメリカ合衆国やスイスが上位に入るのは当然として、実はオーストラリアは世界第15位で100人当たりの拳銃保有数は15丁となっています。
オーストラリアでは、件数こそ少ないものの凶悪犯罪の場面には、拳銃が使われる恐れが大きいことが示唆されます。
改めまして、オーストラリアの治安は相対的にも世界の中で決して悪いものではありませんが、オーストラリア旅行の際には客観的なデータを分析の上、根拠のない情報に惑わされないよう充分ご注意ください。
オーストラリアでの犯罪の特徴
オーストラリアの治安を考える上で、日本人観光客の方が巻き込まれやすい犯罪を把握しておくことはとても重要です。
オーストラリア旅行中に、命の危険に晒される場面はまず有りませんが、ちょっとした油断で、軽犯罪のトラブルに巻き込まれる恐れは有ります。
以下に日本人ツーリストの方が被害に遭いやすい犯罪をご紹介いたします。
置き引き
日本人観光客の方が犯罪の被害に遭う場合、まず顕著なのが置き引きです。
レストランでバイキングコーナーに料理を取りに行く際に、貴重品の入ったカバンをテーブルに置いてきた、カフェで場所取りのためにスマホをテーブルに置いてきたなどは、日本では当たり前に行なっている行為かもしれませんが、オーストラリアではアリエナイ行為です。誰も見ていないテーブルの上の貴重品は「ご自由にお取りください」と言わんばかりです。
貴重品は必ず肌身離さずお持ちください!
スリ
注意しても注意しても被害に遭ってしまうのがスリです。
日本人観光客の男性の方はパンツの後ろポケットに入れた財布、女性の方はトートバッグに入れたカバンやスマホ、そして男女ともにリュックサックに入れた貴重品、これらが盗られます。
ガイドや添乗員がどれだけ財布は前ポケットに入れてください、リュックサックは前に抱えてくださいと喚起させていただいても、残念ながらなかなか改善されません。
改めて、その携行の仕方は日本式ではないか、もう一度確認をしましょう。
車上荒らし
レンタカーをする際にはくれぐれもご注意ください。
この手の犯罪が厄介なのは、犯罪者は金目の物を盗むことが目的ではなく、ゲーム感覚で一連の行為を楽しむことが目的であることが多い点です。
駐車場に駐車中にナンバープレートを剥ぎ取られ、走行不能にさせられたりもします。
根本的に防ぎようがない犯罪なので、地元住民の間でも悩みの種になっています。
先ずは駐車の際は車内に貴重品を放置して来ないことを心掛けましょう。
ホテル室内への侵入
観光客の方にお気をつけいただきたいのが、不審者のホテル室内への侵入です。
ホテルの低層階に宿泊の際、就寝時には必ず窓やドアの施錠をすることを徹底してください。特に熱帯夜にエアコンを点けたまま眠るのを敬遠し、窓を開けたまま眠る方がいらっしゃいますが、これは少々危険な行為です。
また、ホテルの部屋のドアがノックされた時、疑いなく直ぐに扉を開ける日本人観光客の方がよくいらっしゃいますが、この行為も少々危険です。
不用意にご自身の宿泊している部屋番号を伝えるのは止めましょう。現在、多くの旅行会社では、ツアーガイドや旅行会社のスタッフが第三者の前で特定のお客様の部屋番号を口頭で発することを禁止しています。
万引き犯に仕立て上げられる
極めて稀ではありますが、スーパーマーケットや蚤の市などで気をつけたいのが、万引き犯に仕立て上げられることです。
これは、店員とその仲間がグルになってターゲットを嵌めるパターンが多いのですが、ショッピング中のお客の服のポケットやカバンの中に、気付かれないように商品を入れ、レジでの精算が終わった後に、根拠のない疑いで任意同行を求め、調べてみると服のポケットやカバンの中から未精算の商品が出て来て、万引き犯に仕立て上げるというものです。ゲーム性が強く、防ぐのが難しい手口です。
カバンの口を開けたままにしない、衣服のポケットに違和を感じたらすぐに確認をする、念のためレジに向かう前に不審なものがないかを確認してから精算するなど、適切な自己防衛が求められます。
甘い誘惑からの性犯罪とドラッグ
オーストラリア旅行で一番気をつけていただきたいのが、性犯罪とドラッグです。
深夜のクラブやバーで声を掛けてくる者にはくれぐれも気をつけてください。
ドリンクの中に睡眠薬を入れられた、「ホテルまで送るよ」と言われ部屋に上がりこまれた、「家に招待するよ」と言われてついて行った、そして性犯罪に巻き込まれたというトラブルが頻発しています。クラブやバーに行かないことが何よりもの防衛であることをもう一度ご認識ください。
また、気が緩んだ時に手を出してしまうのがドラッグや大麻です。世界的に大麻は合法化の流れですが、オーストラリアの殆どの場所では大麻は違法です。あまりにも簡単に手に入ってしまうことから、合法だと勘違いする方が多いようですが、改めまして、ドラッグや大麻には手を出さないよう自戒ください。
都市別治安情報と注意すべきこと
オーストラリアの治安について、観光地別に特に注意が必要だと言われる場所についてご案内いたします。
シドニー
かつては犯罪発生率が高止まりしていたシドニーですが、昨今は治安も改善されてきており、観光客の方も安心して街歩きをお楽しみいただけるようになりました。
しかしながら、依然、注意が必要なエリアもありますので、ご紹介していきたいと思います。
キングスクロス地区
キングスクロスは東京で言うところの新宿歌舞伎町エリアだとお考えください。
かつては「深夜の時間帯には絶対に近づくな!」と言われるエリアでしたが、最近は新しいホテルやレストランが建設されるなど、昔の様相はなくなってきました。それでも、オーストラリア随一の歓楽街が犇めくとともに、マフィアの巣窟でその抗争がある場所であることに変わりはありません。
上述の銃器を使った犯罪は、まさにこのエリアで頻発しますので、路地に迷い込んだりしないよう、くれぐれもご注意ください。
シドニーセントラル駅周辺
シドニーセントラル駅周辺も、かつては危険なエリアでしたが、現在は新しいマンション建設などで明るい雰囲気に様変わりしています。
しかし、夜間にはホームレスが寝泊まりする場所になり、昼間の雰囲気とは一変します。
スリや置き引きも多いので、油断しないようにお気をつけください。
レッドファーン駅
近年のシドニーで最も危険な場所とされていたのが、レッドファーン(Redfern)駅です。
かつては「悪の治外法権区域」と呼ばれるほど、若者ギャングが麻薬の販路拡張の拠点にしたエリアで、特に環境劣悪なのが「ザ・ロック」と呼ばれるレッドファーン駅周辺のエヴァリーストリートです。1991年には、悪名高い若者ギャンググループ5Tに対抗すべく、警察の特殊部隊タスクフォース・オークが結成され、ゴールデン・トライアングルからのヘロインの密輸ルートにメスが入れられました。
現在ではこのエリアの再開発が進み、それに伴って治安は改善されて来てきていますが、観光的な要素もあまりない地区なので、興味本位で訪れたりしない方が良いでしょう。
メルボルン
サザンクロス駅周辺
サザンクロス駅周辺は、日中は空港を往来する人々で賑わいますが、深夜になると様子が一変します。
このエリアは路地が多く、麻薬常習者の溜まり場にもなりますので、夜間の一人歩きは避けるべきです。
特に、駅の地下にあるバス乗り場は死角になる場所が多く、性犯罪も頻発していますので、くれぐれもご注意ください。
ブリスベン
フォーティチュードバレー駅周辺
サンシャインステートと呼ばれるクイーンズランド州の明るい州都ブリスベンですが、フォーティチュードバレー駅周辺だけは異様な雰囲気に包まれています。
マフィアの縄張り争いが絶えず行われているエリアで、路地も多く、夜間には人通りもなくなります。
傍に中華街があるので、観光客の方もこの駅の利用を余儀なくされることがありますが、夜間にこの駅を利用することは控えるべきです。
ブリスベンセントラル駅周辺
ブリスベンセントラル駅周辺はホームレスが多く、夜間には人通りがほとんどなくなる駅のひとつです。
セントラル駅と名前が付いていますが、実際にはブリスベンの中心街からは少し離れていて、駅周辺には特に何もありません。ホテルが何軒かありますが、ブリスベンセントラル駅周辺のホテルを観光の拠点にするのは少々危険ですので、ブリスベンのホテル選びの際にはくれぐれもご注意ください。
ひとつ隣のローマストリート駅の方が、比較的人通りも多いので、夜間は極力ローマストリート駅を利用してください。
パース
ノースブリッジ
パース随一のレストラン街であるノースブリッジ地区ですが、深夜には人通りがなくなり、麻薬常習者が屯ろするようになります。
マフィア同士の抗争もあり、麻薬の売買も盛んに行われているそうですので、ディナーが終わった後は、このエリアからは離れた方が得策です。
パース駅裏
パース駅の裏側(大学側)も夜間は様子が様変わりします。
同じく麻薬の売買が盛んに行われるエリアで、学生の麻薬常習者も闊歩していますので、夜間には近づかないよう注意が必要です。
アデレード
Hindley Street
Hindley Streetは、週末の夜間に多くの人が集まり、飲酒や麻薬によるトラブルが多発しています。
アデレードは大都市ですが日本国領事館がありませんので、パスポートの管理などについては特にご注意ください。
ゴールドコースト&ケアンズ&ダーウィン
ナイトクラブやバー
ゴールドコーストやケアンズは観光地であり、スリや置き引きなどの観光地特有の犯罪はしばしばレポートされますが、命の危険に晒されるような凶悪犯罪というのは滅多に発生していません。
観光の方がトラブルに遭うのは、ほとんどがナイトクラブやバーでの薬物関連の犯罪です。
海外旅行の心の緩みから薬物や麻薬に手を出してしまう日本人の方が非常に多く摘発されています。
また、甘い誘惑に乗って性犯罪に巻き込まれる事件が後を経ちません。
ナイトクラブやバーには行かないこと、どうしても興味がある場合には、自分のドリンクから手を離さない、甘い誘惑には絶対に付いて行かない、帰りは必ずタクシーを使うなど、基本的な心構えをもう一度確認してください。
ノーザンテリトリー準州・ダーウィン市街地
ダーゥイン市街地は全域で少々注意が必要です。
ダーウィンのあるノーザンテリトリー準州は州別総生産額(GSP)が最も低い州で、常に失業率が最も高い州となっており、雇用問題はこの州の重い課題になっています。
必然的に街全体の治安はあまり良くなく、スリや引ったくり、置き引きの被害がレポートされています。
また、ダーウィンは歴史上、日本帝国海軍による大空襲を受けた場所であり、この空襲は「もう1つのパールハーバー」と言われています。残念ながら、反日感情を持った現地の方もいらっしゃいますので、日本人としては少々注意が必要です。
ダーウィンに滞在される方は、貴重品の管理やカバンの携行の仕方など、基本的なことを今一度ご確認ください。
ダーウィンには日本国領事館もありませんので、ご注意ください。
郊外の街で気をつけるべき場所
その他、オーストラリアの郊外の街で気を付けていただきたい場所をご案内いたします。
オーストラリアの人口は極端に都市部に偏っているため、予算の都合、郊外の街では必然的に警察の治安対策も手薄になり、都市部とは構造的に様相が異なりますので、内陸ドライブに出掛ける場合やラウンド型の宿泊を伴うツアーに参加される際は、くれぐれもご注意ください。
テナントクリーク
テナントクリークは、スチュアートハイウェイを走る内陸ドライブでは、ロケーション上どうしても宿泊せざるを得ない街になりますが、残念ながらあまり治安が良い場所ではないので、充分な注意が必要です。
浮浪者やホームレス、麻薬常習者、酔っ払いが多く、昼間から街全体がどんよりしています。
スリ、引ったくりなどに遭わないように、ホテルの敷地の外に出るときは少々の注意が必要です。
ポートヘッドランド
ポートヘッドランドは、キンバリー地区をドライブする際に、周辺に大きな街がないので、宿泊することになり易い街です。
鉱山関係の労働者の方が多く、夜間には限度を超えた酔っ払いがたくさん街を歩いています。
トラブルになることも多々ありますが、どうしても鉱山で経済が成り立っている場所なので、正当な解決に成り難い実情があります。
宿泊の際は、そういう場所であるということを念頭に置いて、トラブルに巻き込まれないようにご注意ください。
バイロンベイ
バイロンベイは、オーストラリア大陸最東端のリゾート地で、多くの人が訪れます。
しかしながら、このリゾートにはヒッピー文化が根付いており、大麻を始めとした様々な脱法ハーブのメッカになっていて、密売人も多く、トラブルの多発地帯になっています。
誤った情報が溢れ返っていますが、ニューサウスウェールズ州ではこれらの麻薬は違法行為になりますので、絶対に手を染めないよう自戒ください。
ブロークンヒル
ブローンヒルは、サウスオーストラリア州からクイーンズランド州に抜けるドライブをする際に、ルート上宿泊することが多くなる街のひとつです。
夜間になると中心街の人通りはなくなり、街全体が非常に暗くなります。
麻薬常習者も多く、独特な雰囲気になりますので、ブロークンヒルでの夜間の一人歩きなどは避けるべきです。
キャサリン
キャサリンは、ダーウィンの南350kmほどの場所にあるキャサリン渓谷観光の拠点になる街ですが、浮浪者が多く、オーストラリアでは数少ない危険な街のひとつになります。
昼間でも酔っ払いや麻薬常習者が屯ろしていますので、ロードトリップの計画を立てる上では、キャサリンはあくまで観光の中継地点としてお考えください。
テロの脅威について
2022年11月に発表されているオーストラリア政府が公表したテロ警戒レベルは、5段階のうち下から2番目の「起こるかも(Possible)」となっています。
オーストラリアの宗教徒数の分布は、上のグラフの通り、キリスト教徒が52%と多いのですが、無宗教と回答する人も30%いて、あまりレリジアウスな国ではないことが窺えます。従って、過激派による思想弾圧テロの発生リスクはオーストラリアでは比較的低いと言われていますが、オーストラリアが移民国家であることを勘案すると、やはり最低限の注意は必要です。
治安当局は年間を通じて、テロ容疑者の摘発に取り組んでいますが、2017年6月及び2018年11月にメルボルンで発生したテロ事件では日本人在留者を含む死傷者が出ています。
テロはターゲットを特定せずに無差別で行われる攻撃のことですから、日本人観光客の方も標的になり得ることを認識して、情報の収集に努めることが重要です。
犯罪に巻き込まれた時の対応方法
警察は「000」
犯罪やトラブルに巻き込まれてしまった場合は、警察に頼る以外に方法はありません。
オーストラリアの警察への通報は、000(日本でいう110番)です。
パスポートのコピー、証明写真、半年以内の戸籍抄本のコピーを予め用意する
スリや引ったくり、置き引きなどの被害に遭ってしまったときに、盗られて一番厄介なのがパスポートです。
シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、ケアンズには日本国領事館および出張所がありますので、パスポート発行の再申請や渡航の証明書の発給は各所で行うことができます。
ただし、この時に必要となる書類で、一番入手困難となるのが半年以内に発行した戸籍抄本(またはそのコピー)です。
海外での戸籍抄本の入手については、日本に居る家族や親類に役所で手続きをして書類を入手してもらい、それをファイルで送信してもらうという方法以外にありません。大変な手間ですし、家族や親類が日本に居ない方の場合、更に手続きが難しくなってしまいます。
そこで、筆者が海外旅行に行く時にいつも実践しているのは、海外旅行に行く前に役所で戸籍抄本を発行してもらい、それを携行して出掛けるという方法です。
この戸籍抄本はパスポートとは別の場所に保管しておき(スーツケースの中に入れっ放しにしておくなど)、万一パスポートが盗まれても「戸籍抄本はある」という状態にしています。
その他、パスポートサイズの証明写真と現在有効のパスポートのコピーがあると、パスポート発行の再申請や渡航の証明書の発給をスムーズに行うことができます。
是非、海外旅行にお出掛けの際には、戸籍抄本、証明写真、パスポートのコピーを別途お持ちください!
各都市の日本領事館の所在は下記の通りです。
在シドニー日本国領事館
名称 | 在シドニー日本国領事館 |
---|---|
住所 | Level 12, 1 O'Connell St Sydney, NSW 2000 |
電話番号 | 02-9250-1000 |
WEB | https://www.sydney.au.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html |
在メルボルン日本国領事館
名称 | 在メルボルン日本国領事館 |
---|---|
住所 | Level 25, 570 Bourke St Melbourne VIC 3000 |
電話番号 | 03-9679-4510 |
WEB | https://www.melbourne.au.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html |
在ブリスベン日本国領事館
名称 | 在ブリスベン日本国領事館 |
---|---|
住所 | 17th Floor, 12 Creek St Brisbane QLD 4000 |
電話番号 | 07-3221-5188 |
WEB | https://www.brisbane.au.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html |
在パース日本国領事館
名称 | 在パース日本国領事館 |
---|---|
住所 | U22, Level 2, 111 Colin St WEst Perth WA 6005 |
電話番号 | 08-9480-1800 |
営業時間 | https://www.perth.au.emb-japan.go.jp |
在ブリスベン日本国領事館・ケアンズ領事事務所
名称 | 在ブリスベン日本国領事館ケアンズ領事事務所 |
---|---|
住所 | Level 15, 15 Lake St, Cairns City QLD 4870 |
電話番号 | 07-4051-5177 |
営業時間 | https://www.brisbane.au.emb-japan.go.jp/itpr_ja/about_cairns.html |
オーストラリア人から見た日本人像
オーストラリアの治安を考察する上で、極めて稀ですが、日本人を狙った犯罪が残念ながら発生したことがある事実を無視することはできません。すなわち、一部のオーストラリア人からの日本人像がどのようなものであるのかを確認しておく必要はあります。
一部のトラベル・ライターたちが、オーストラリアは親日国家で全てのオーストラリア人は日本人に対してとてもフレンドリーであるなどと無責任なことを書きますが、やはり真実は歴史の中にしかありません。
詰まるところ、オーストラリア人の視座に立った太平洋戦争に目を瞑ることはできないということです。
オーストラリアと日本の歴史を鑑みる上でもっとも重要なポイントは、1942年2月の帝国海軍によるポートダーウィンの大空襲と東京裁判です。ダーウィンの大空襲はオーストラリアが受けた空襲では憲政史上最大規模のもので、民間人を含め多くの死傷者が出ました。また、東京裁判の裁判長ウィリアム・ウェッブがオーストラリア人であったことを、私たち日本人が史実の中で客観的に学習する一方で、オーストラリアの教科書では彼の偉業はオーストラリアの誇りであるとされています。
4月25日はアンザックデーで、各都市では軍事パレードが行われますが、この日は安全のため日本人居住者は外出を控えるよう喚起されます。
もちろん日常生活の中で、連合国側のイデオロギーを主張するオーストラリア人に出会うことは稀有ですが、オーストラリアの歴史の教科書を熟読すれば、太平洋戦争に対する見知に大きな乖離があることを、日本人としては知っておく必要があります。
日本の高校の歴史の教科書を紐解いてもオーストラリアのことは詳説されていないので、日本人はオーストラリアのことについてあまり知らないことがほとんどです。日本人を狙った犯罪の根底には、拭い切れない過去の歴史があることを認識し、トラブルに巻き込まれないように気をつけることが肝要です。
オーストラリアの治安と注意すべきことに関するよくある質問(FAQ)
オーストラリアの治安は比較的良好と言えますが、観光地でのスリ・置き引き・引ったくりなどの被害がレポートされています。
その他、性犯罪やドラッグに関する犯罪もレポートされていますので、ご注意ください。
オーストラリアの治安で気をつけるべきことは、以下の通り基本的なことばかりです。
- 荷物の管理を徹底する
- 危険な場所に近寄らない
- 夜間の一人歩きを避ける
などです。本稿で詳しく解説していますので、ご参照ください。
被害に遭ってしまった場合は速やかに警察に届け出る必要があります。
各都市の警察署本部は24時間営業です。また、シドニー、メルボルン、ブリスベン、パース、ケアンズには日本国領事館および出張所もありますので、ヘルプが必要な時には積極的にご利用ください。
オーストラリアの旅行手配
トラベルドンキーでは、オーストラリアのオプショナルツアー(現地発着ツアー)やアクティビティのご紹介やご予約を承っています。
オーストラリアを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフがご対応しておりますので、正確な情報や的確なアドバイスをご提供させていただくとともに、到着フライトの遅延・欠航など緊急時における迅速な対応も可能となっております。
オーストラリア旅行を計画中の方は、是非ともトラベルドンキーのご利用をご検討ください。思い出深い素敵なオーストラリア旅行のお手伝いをせていただきます。
お得な現地発ツアーとアクティビティ
トラベルドンキーは、海外の各都市から出発・催行されるツアーを取り扱う、海外現地ツアー専門サイトです。
オプショナルツアーと一般的に呼ばれている、日本語ガイドの付く日帰りツアーの他、英語ガイドで行われるツアー、海外現地出発・解散の宿泊を伴う周遊小旅行、マリンスポーツ・乗馬・スカイダイビング等のアクティビティ等も取り扱っています。
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