バス車内における新型コロナウイルスのマイクロ飛沫感染、対策、認証付き高機能マスク(P2マスク・P2レスピレーター)の果たす役割

2020年10月に発生した、北海道でのバスツアーにおいて乗客など19名の新型コロナウイルス感染が発生した事案に関し、国立感染症研究所よりマイクロ飛沫によって感染が広がった可能性があるとの報告書が公開されました。

バスツアーに参加していた乗客全員、および乗務員は車内にて常時マスクを着用していたとの事から、さらなるコロナウイルス感染対策として、何が出来るのか、何をすべきなのか、旅行会社の立場として今一度考察して行きたいと思います。

発生事案内容

2020年10月に催行された、北海道周遊バスツアー(3泊4日)の参加者の中から、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への感染が19名発生しました。

ツアーは国内各地からの参加者146名と添乗員等スタッフ12名がバス4台に同乗、19名の感染者の内18名がバス4台の中の1号車に同乗、今回のツアー内において過ごす時間としては、バス車中が最も長く、感染者の殆どが今ツアー以外で新型コロナウイルス感染者と密に接する機会がほとんどなく、また最初に感染が確認された人を中心にバス車内の空気の流れに沿って感染者が確認された、これらのことからバス車内でのマイクロ飛沫によって感染が広がった可能性が高いと国立感染症研究所より報告がなされております。

「バス車内の空気の流れに沿って」と言う点ですが、感染者の多くは最初に感染が確認された人の周囲に座っていましたが、口からの飛沫伝播の範囲(1m)を超えて感染が広がっていることが確認されており、最初に感染が確認された人の座席を中心に空気の流れに沿って縦方向に感染者が確認されている事から、口からの飛沫伝播だけではなく、極小さな「マイクロ飛沫」の伝播がバス車内で広がった可能性があるとの事です。

今回の事案で留意すべき点は、19名の感染者の内18名が同じバスに同乗、そして座席配列が近く、空気の流れに沿って縦席に感染していると言う事からバス車内での感染確率が非常に高いと報告がされておりますが、バス車内では乗客全員、および乗務員は常時マスクを着用していたとの点です。

旅行会社の対策・旅行会社に出来る事

まず、基本対策としてツアー中、バス車内での軽食を含めた食事の禁止、休憩中の車内換気といった対策を取ることが必要だと思われます。

また、バス運行前・運行後は今までの安全運行に関わる始業前・終業後点検と合わせて、頻繁に触れる場所を中心に清掃や消毒を徹底することが必要です。

今回の北海道周遊バスツアーにおいて、バス座席の配列から感染者の傾向が認識された事から、参加者のバス座席の記録を取る事も重要だと思われます。

旅行会社がお客様にお願いする対策

  • ツアー参加前・開始前の体調確認
  • 宿泊を伴うツアーの場合、毎朝の体調確認
  • 乗車時の手指の消毒・除菌の徹底
  • 休憩中は車内換気のため、窓を開けることを乗務員がお客様にご説明、ご理解を頂く
  • 水分補給以外の飲食はお控え頂く
  • バス車内では極力大きな声での会話はお控え頂く
  • バス車内では常時マスク着用

これらの対策がまずは基本線として重要になって来るのではないでしょうか。

今後の対策において、今回の事案をもとに懸念すべき点は、「バス車内では乗客全員、および乗務員は常時マスクを着用していた」と報告されている点ではないでしょうか。

国立感染症研究所の報告には「マイクロ飛沫による伝播が寄与した可能性も考えられた」とあり、通常の飛沫で吐き出される粒子はミリメーター単位と言われていますが、口から発せられた通常の飛沫は出ると直ぐに落ちる事から、感染はその範囲でしか広がらないと考えられる訳ですが、それよりももう少し小さな粒子、マイクロメーターほどの非常に小さな粒子がバス車内で漂い、舞う状況が発生し、そのマイクロ飛沫を吸入することで感染した可能性に言及されています。

そしてこのマイクロ飛沫ですが、一般に販売されている不織布マスクでも「PFE(微粒子濾過効率)99%」等と表示されたものであれば、直径1万分の1ミリの飛沫を99%カットする性能がありますが、一般に販売されているマスクは顔との間に隙間が出来やすく、完全に飛沫を防止することは出来ません。

バス車内のような密閉された空間では、更なる認証付き高機能マスクを着用する事で、マイクロ飛沫による感染を防止し、その感染リスクを軽減すること、これもバスツアーを催行する旅行会社に出来る対策ではないかと考えます。

認証付き高機能マスク(P2マスク・P2レスピレーター)の果たす役割

現在、日本で高機能マスクと言われるものは、アメリカ規格の「N95」が多く流通しておりますが、その備蓄は僅かでクラスターが発生した北海道の病院でさえ急遽国から提供して貰うほどで、一般用には手が入り難い状況が続いています。

そのような状況下、30年以上に渡りオーストラリアで地上手配業務を担い、「旅行」と言う商品をもとに日本とオーストラリアを繋げてきた当社が、新型コロナウイルスの影響により人の流れが止まってしまった今できる事を模索している中で出会ったのが、オーストラリア製の認証付き高機能マスク(P2マスク・P2レスピレーター)です。
 
オーストラリアとニュージーランドで、アメリカのN95、ヨーロッパのFFP2と同等品として認識されているのが、「P2マスク(P2レスピレーター)」です。
 
オーストラリアとニュージーランドの産業用マスクに関する規格、AS/NZS 1716:2012のP2規格をクリアし、認可された高機能マスク、高リスクの環境において、空中の微粒子から着用者を保護する事を目的とし、オーストラリア、ニュージーランドでは医療、鉱業、建設業等の各産業分野で使用されています。
 
今までP2マスク(P2レスピレーター)の輸入実績がなかった為、日本ではあまり知られていませんが、国際的にはアメリカ合衆国のN95、ヨーロッパのFFP2マスクの同等品として認識されている、認証付き高機能マスクがP2レスピレーターです。
 

そしてP2レスピレーターのような認証付き高機能マスクで重要なのは、フィルタが高性能であるのは勿論ですが、それと同じくらいに高い密着性、低い漏れ率が大変重要になります。

フィルタでいくらウィルスや花粉、粉塵等をろ過しても、鼻やあご、横から空気が入り込んでしまっては、意味がありません。その為、最前線の医療従事者は何よりも密着性を重視し、入念にフィッテングテストを行います。

オーストラリアで生産されているAMD社の「P2レスピレーターT4」では、P2/N95/PPFE2マスク等の認証付き高機能マスクで採用されている、カップ型、三つ折り型、くちばし型のうち、密着性と快適性を両立したタイプである、三つ折り型の3D立体構造を採用しています。

バス車内のような密閉された空間で、マイクロ飛沫を防止する目的としては最良の認証付き高機能マスクであると言えます。

「認証付き高機能マスクをお客様に提供し、バス車内での感染のリスクを低減する」、今旅行会社が、そしてバスツアーを運行する会社が、それぞれが出来ることのひとつとして、提案します。

オーストラリア製 認証付き高機能マスク(P2レスピレーター)のお問い合わせ先

私たち、株式会社トランスオービットのミッションは、「世界をつなぐ」ことです。

30年以上に渡る日本とオーストラリア、またその他アメリカやカナダ等の海外各国とのビジネスにより積み上げた高い知見、専門性、情報力、そして人財。それら積み上げてきた財産を旅行ビジネスに投資して参りましたが、新型コロナウイルスの影響により人の流れが止まってしまった今できる事を模索している中で出会ったのが、オーストラリア製のP2マスク(P2レスピレーター)です。

新型コロナウイルスに対峙する医療従事者の方々を中心に利用され、オーストラリアとニュージーランドの高機能マスクの規格であり、米国のN95と同等であるP2規格のマスクの供給に、現時点では不足感はみられません。

現在も続く日本におけるN95規格マスクの供給不足の解消、供給元となる国を多様化する事により、仕入国リスクの分散化に貢献できると考え、私たちはオーストラリアからの認証付き高機能マスクであるP2規格マスクの輸入を検討を開始しました。

オーストラリアでも認証付き高機能マスクは、新型コロナウイルスのパンデミックを受けて輸出規制品の対象となっていますが、オーストラリア国内ではP2マスクの供給の不安が解消されていることから、マスク製造者であるAMD社(アドバンスド・メディカル・ディバイスイズ社)が政府より輸出許可を取得することができました。

私たちは初めてこのP2マスク(P2レスピレーター)を日本へ輸入し、日本国内で販売した事業者になります。同時にまだN95規格マスクと比較して認知度の低いP2規格マスクの政府・専門機関、医療機関、そして一般への認知度の向上に努めています。

ホームページ https://www.p2mask.jp/

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トラベルドンキー

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