オーストラリアのサッカー、プロリーグから子供のサッカー事情まで

オーストラリアのスポーツと言えばラグビー、クリケットにAFL(オーストラリアン・フットボール)!

と、思い浮かべる方が多数派だと思いますが、今オーストラリアの子供たちに人気のスポーツは実はサッカーなんです。オージーのお父さんたちは声を揃えて「昔俺たちが子供の頃は学校でサッカーなんてやってる奴はいなかった」、「友達とやるスポーツと言えばラグビーだった」、「オーストラリア人の基本は冬はラグビー、夏はクリケットだ!」と声高に叫びますが、ASC(Australian Sports Camps)の調査では6歳から13歳の子供の内、48.7%の子供がサッカーをやっていると言う調査結果が出ています。

日本のお父さんは「ラグビー」を「野球」に置き換えてみると「あぁ、なるほど」と納得されるのでは無いでしょうか(笑)。

今回は人気急上昇中のオーストラリアのサッカー事情を、ゴールドコースト在住で自身の息子(11歳)も毎日サッカーに明け暮れ、勉強が疎かで頭を悩ましている一人の父親がご紹介して行きます。

オーストラリアのプロ・サッカー・リーグ「Aリーグ(A-League)」

オーストラリアのサッカーにおいて、最高レベルのトップに位置するリーグが「Aリーグ(A-League)」と呼ばれるプロ・サッカー・リーグです。

この「Aリーグ(A-League)」の誕生は2005年、2021年現在オーストラリア所属の11チームとニュージーランド所属の1チーム、計12チームが毎年その覇権争いを繰り広げております。

「Aリーグ(A-League)」のシーズンは例年10月から5月まで行われ(2020-2021年度は新型コロナウイルスの影響により12月から6月まででした)、20試合以上に渡るレギュラー・シーズンを経て、上位6チームのファイナルシリーズ、最後はファイナルシリーズ勝ち抜いた2チームにより、グランド・ファイナルが行われ、そのシーズンの優勝チームが決まります。

2021年度のシーズンは、グランド・ファイナルで、ビクトリア州メルボルンに本拠地を置く、メルボルン・シティが過去5回優勝経験のあるニューサウスウェールズ州シドニーを本拠地とするシドニーFCを3-1で下し、初優勝を飾りました。

また、オーストラリア・サッカー協会「Football Federation Australia(FFA)」は、2007年よりアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)に参加、Aリーグからもチームが参加しておりましたが、2021年度は新型コロナウイルスの影響により、グループ・ステージ、プレーオフ及び予選リーグからそれぞれ参加予定であった、シドニーFC、メルボルン・シティ及びブリスベン・ロアの3チームは不参加となりました。

過去には、2014年度シーズンに、日本の有名なサッカー選手である小野伸二選手も所属したことのある、「ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ」がアジア・チャンピオンズ・リーグを制した事もありますが、オーストラリア・Aリーグ勢のアジア・チャンピオンズ・リーグ制覇は今のところ、この1回限りとなっています。

このオーストラリアのプロ・サッカー・リーグであるAリーグですが、過去には日本の有名サッカー選手も多数参加しており、有名なところで言うと「三浦知良・カズ選手(シドニーFC)」、「小野伸二選手(ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ)」、「本田圭佑選手(メルボルン・ビクトリー)」などが上げられ、2021年度には高校時代に青森山田高校で全国サッカー選手権の優勝経験があり、将来有望視される「檀崎竜孔(ダンザキ・リク)選手」がコンサドーレ札幌からレンタルでクイーンズランド州ブリスベンに本拠地を置く、ブリスベン・ロアに加入、大きなインパクトを残しました。

日本のプロ・サッカー選手以外にも、イタリアの英雄「アレッサンドロ・デル・ピエロ選手(シドニーFC)」など、世界のスター・プレイヤーが加入し、オーストラリアのサッカーを盛り上げて来ています。

そしてオーストラリアにAリーグ(A-League)ありと世界中に広めたある選手のことを忘れてはなりません。その選手、と言うか本来サッカー選手では無いのですが、陸上短距離の生きる伝説「ウサイン・ボルト選手」がプロのサッカー選手になるという幼少期の夢を叶えるべく、2018年8月ニューサウスウェールズ州のセントラル・コースト・マリナーズに練習生として加入、プリ・シーズンの親善試合に出場し、2得点を挙げるなどしたものの、公式戦への出場は叶わず、加入から3ヶ月後の2018年11月に退団に至りました。

ただ、この一連のウサイン・ボルト選手のプロ・サッカー選手への挑戦が、オーストラリアのプロ・サッカー・リーグであるAリーグ(A-League)の存在を世界中に広める結果となった事に疑いの余地はありません。

ここ数年、オーストラリアのサッカー人気の高まりと共に、オーストラリアの若い世代のレベルが上がり、Aリーグからヨーロッパの各国強豪リーグへステップ・アップする選手も増えて来ており、それに伴いオーストラリア代表チームのレベル・アップに繋がり、32年振りの参加となった2006年W杯ドイツ大会から2018年W杯ロシア大会まで、4大会連続でサッカー・ワールドカップ(W杯)に参加しており、アジア地区では日本、韓国と並び、サッカー・ワールドカップ杯(W杯)参加常連国となりつつあります。

気になるAリーグ所属選手の年俸ですが、Aリーグではサラリーキャップ制度(注)が導入されており、チーム全員の合計年俸を210万豪ドル(日本円で約1億8千万円)以下にしないとなりません。1チームあたり18人から20人のプレイヤーが選手登録されるため、単純な一人あたりの平均年棒で言うと約10万豪ドル強(日本円で約850万円強)となり、プロ・スポーツ選手の給与としては低い水準と言わざるを得ません(因みにJリーグ・J1所属の選手は平均年俸は約2,000万円のようです)。

「えっ、この給料で本田圭佑選手とかアレッサンドロ・デル・ピエロ選手とか呼べるの?」と疑問に思われますよね。その通り!この給料では海外のスター選手を呼ぶことは出来ないため、このサラリーキャップ制度の制限を受けずに青天井で年俸を決めることが出来る選手の獲得が認められており、この免除制度はかなり細かく制定されていますが、簡単に言うと現在の規定では「チームの上位2名の高額報酬選手はサラリーキャップ制度から除外」となっており、各チーム2名までは高額年俸で選手の引き抜きや招聘が可能となっています。

(注)サラリーキャップ制度とは、プロ・スポーツにおいてチームの総年俸額を一定の上限金額以下と規定することで、年俸の高騰を抑え、各チーム間の戦力の不均衡を除外することが目的とされる制度

オーストラリアにおける女子サッカーに関しては、最高レベルにあるのが「Wリーグ(W-League)」と呼ばれるセミ・プロ・リーグとなり、全9チームによりそのリーグ覇権を争っています。

オーストラリアの女子代表サッカーチームは、愛称「Matildas(マチルダス)」と呼ばれ、1995年の女子サッカー・ワールドカップ(W杯)スウェーデン大会から2019年フランス大会まで、7大会連続で出場中、強化が進んでいます。

オーストラリア・プロ・サッカー・リーグ「Aリーグ(A-League)」のチーム(2021年現在)

  チーム名 Aリーグ優勝回数
オーストラリア ニューサウスウェールズ州 シドニーFC 5
セントラル・コースト・マリナーズFC 1
ニューカッスル・ユナイテッド・ジェッツFC 1
ウエスタン・シドニー・ワンダラーズFC
マッカーサーFC
クイーンズランド州 ブリスベン・ロアFC 3
ビクトリア州 メルボルン・ビクトリーFC 4
メルボルン・シティFC 1
ウエスタン・ユナイテッドFC
南オーストラリア州 アデレード・ユナイテッドFC 1
西オーストラリア州 パース・グローリーFC
ニュージーランド ウエリントン・フェニックスFC

Aリーグ(A-League)のレギュラー・シーズンの試合の様子

2018年12月14日、本田圭佑選手擁するメルボルン・ビクトリーがクイーンズランド州ブリスベンを本拠地とするブリスベン・ロアと戦ったレギュラー・シーズン・マッチの様子をご紹介します。

本田圭佑選手が出場予定だった事もあり、我が家を含めブリスベン近郊在住の多数の日本人が観戦に訪れていました。

オーストラリアのサッカー、プロリーグから子供のサッカー事情まで

本田圭佑選手出予定と言う事で、試合開始前から日本人観客の姿が目立ちます。

オーストラリアのサッカー、プロリーグから子供のサッカー事情まで

本田圭佑選手ですが、やはりチーム内でも圧倒的な存在感を放っていました。

オーストラリアのサッカー、プロリーグから子供のサッカー事情まで

直ぐ目の前でアップをする本田圭佑選手

オーストラリアのサッカー、プロリーグから子供のサッカー事情まで

この日の試合は本田圭佑選手のPKによるゴールもあり、メルボルン・ビクトリーが勝利しました。

オーストラリアの2部リーグ「ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)」

Aリーグ(A-League)を日本で言うところの「Jリーグ・J1」に例えるならば、J2に当てはまるのが「ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)」になります。

ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)は、各州のサッカー連盟が運営し、現在は8つの地域に別れ、シーズンを戦っています。

  • オーストラリア首都特別地域(全8チーム)
  • ニューサウスウェールズ州(全12チーム)
  • 北部ニューサウスウェールズ州(全10チーム)
  • クイーンズランド州(全14チーム)
  • 南オーストラリア州(全12チーム)
  • タスマニア州(全8チーム)
  • ビクトリア州(全14チーム)
  • 西オーストラリア州(全12チーム)

オーストラリアのサッカー界では、日本のJ2に該当するナショナル・プレミア・リーグですが、日本のJ2ほどプロ化はしておらず、給与面で言うとサッカーだけで生活していくだけのレベルには無く、ナショナル・プレミア・リーグの選手はセミ・プロと言う位置づけと言えます。

選手の給料は試合毎の報酬制が一般的で、所属する州やチーム、実力や契約内容等により異なりますが、例えばクイーンズランド州のNPLチームでは大体150豪ドルから500豪ドルほどの報酬となっています。よって、ナショナル・プレミア・リーグに所属する選手の大多数がサッカーとは別にメインの仕事があり、仕事をしながらサッカーを続け、活躍することでAリーグのチームへのステップアップを狙っています。

このナショナル・プレミア・リーグ(NPL)でも日本人選手の活躍は見受けられますが、ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)では、オーストラリア国籍以外の外国籍の選手は1チームあたり2名しか登録が出来ないため、非常に狭き門となっています。このナショナル・プレミア・リーグで活躍する日本人選手は、日本の高校サッカーや大学サッカーで活躍、日本ではプロ契約は取れなかったが、ワーキングホリデービザや学生ビザなどでオーストラリアへサッカー留学、オーストラリアに点在する地域リーグからナショナル・プレミア・リーグ(NPL)へステップアップ、最終的にはAリーグへの挑戦、と言う目的を持った選手が多いように思います。

毎年10月から12月の中旬頃にかけて行われるトライアルでは、オーストラリア人に混ざって数少ない外国人枠を狙う日本人選手を見掛けます。

クイーンズランド州のナショナル・プレミア・リーグ(NPL)のチーム(2021年度)

筆者の在住するクイーンズランド州には、全14のチームがナショナル・プレミア・リーグ(NPL)に所属しています。

ホーム&アウェイ方式でレギュラー・シーズンを戦い、リーグ戦上位4チームがファイナル・シリーズに進出、最終的にクイーンズランド州のナショナル・プレミア・リーグのチャンピオン・チームを決定します。

また、これとは別にレギュラー・シーズンの優勝チームは、他7つの地域の優勝チームとナショナル・プレミア・リーグの頂点を決める、ナショナル・プレミア・リーグのファイナル・シリーズへと駒を進めます。残念ながらクイーンズランド州のチームは今のところ全国ナショナル・プレミア・リーグのチャンピオンに輝いた事はなく、ラインズFCの準優勝2回、ブリスベン・ストライカーズの準優勝1回が最高成績となっています。

チーム名 所属地域
ブリスベン・ロア・ユース(Brisbane Roar Youth) モートンベイ
ブリスベン・ストライカーズ(Brisbane Strikers) ブリスベン
カパラバFC(Capalaba FC) レッドランズ
イースタン・サバーブス(Eastern Suburbs) ブリスベン
ゴールドコースト・ナイツ(Gold Coast Knights) ゴールドコースト
ゴールドコースト・ユナイテッド(Gold Coast United) ゴールドコースト
ライオンズFC(Lions FC) ブリスベン
ローガン・ライトニング(Logan Lightning) ローガン
マグパイズ・クルセイダーズ・ユナイテッド(Magpies Crusaders United) マッカイ
モートンベイ・ユナイテッド(Moreton Bay United) モートンベイ
オリンピックFC(Olympic FC) ブリスベン
ペニンシュラ・パワー(Peninsula Power) モートンベイ
レッドランズ・ユナイテッド(Redlands United) レッドランズ
サンシャインコースト・ワンダラーズ(Sunshine Coast Wanderers) サンシャインコースト

オーストラリアの子供(小学生)のサッカー事情

筆者の在住するクイーンズランド州を例にオーストラリアにおける小学生(U9-U12)のサッカー事情を解説します(クイーンズランド州を例にと書きましたが、他州の状況も大きく乖離はしません)。

オーストラリアでは、各州・各地域毎にサッカー団体が存在し、その地域サッカー団体に属する形で、ローカル・チームと呼ばれる各チームが存在します。ゴールドコーストで言うと、Football Gold Coastと言う運営団体があり、その団体下に「Robina City SC」、「Southport Warriors」などなどのチームが所属します。ブリスベンにはFootball Brisbaneなど。

そしてそれらのチームを一般的には「ローカル・チーム」、「ローカル・クラブ」と呼び、U6(6歳以下)から試合が始まります。

U6(6歳以下)から1年齢毎にカテゴリーがあり、U6(6歳以下)からU8(8歳以下)まではレベル分けは無く、お友達同士とか親が仲良い同士でチーム分けが行われます。コーチは基本的にはチーム内のお父さんの誰か、俗に言う「お父さんコーチ」です。このお父さんコーチが曲者で、本格的にサッカーやってました、結構上のレベルのコーチライセンス取ってます、というお父さんコーチもいれば、誰も居ないので仕方無くやってますと言うパターンもあったりします。

ただ、基本的にU8(8歳以下)まではレベル分けも無いので、「皆で楽しくサッカーやろう!」と言う感じで、子供も親もワイワイ楽しくと言う雰囲気ですが、やっぱり親は親、中には試合中に良くない言葉で叫んだり、相手の親と言い争いを始めちゃったりする親御さんもチラホラ。

私も息子がU7(7歳以下)の時には、自チームの親御さん(ちょっと気難しい感じの人でした)と相手チームの親御さんが子供の前で罵り合いに発展!と言う事件(?)もあったり。

そしてU9(9歳以下)になると、オーストラリアの子供サッカーでは大きな別れ道が現れます。

ローカル・クラブと言われる地域チームでは、このU9からグレーディングと言われるレベル別けが始まります。トップレベルをカンガルー(Kangaroos)、2ndレベルをワラビー(Wallabies)、3rdレベルをジョーイ(Joeys)と3つのレベル毎のカテゴリーに別け、試合もレベル毎に行われます。各チームは、シーズン前の大体2月から3月に掛けてこのグレーディングを行い、チームの振り分けを行います。

ローカル・クラブでも強いチームは多くの子供が集まるので、そういったチームは前シーズンが9月に終了したら、その直ぐあと11月にはグレーディングを開始するチームもあったりします。

そしてこの地域チームの上に位置する前項のナショナル・プレミア・リーグのクラブには、SAP(Skill Acquisition Phase)と呼ばれる小学生サッカー育成プログラムがあり、このプログラムに参加するためには各チーム毎の厳しいトライアルが待ち受けます。

Aリーグ(A-League)のブリスベン・ロアには、このSAP(Skill Acquisition Phase)と呼ばれる小学生年代のチーム(U9-U12)は無く、U13のジュニアユースからがスタートになるので、ゴールドコーストやブリスベンの子供たちは、このナショナル・プレミア・リーグ(NPL)チームの下部組織である、SAP(Skill Acquisition Phase)プログラムに入るのが小学生年代の大きな目標になります。

ゴールドコーストには、ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)のチームが2チームあり(Gold Coast Knights、Gold Coast United)、両クラブ共にU9-U12の年代ごとに2チーム編成(U9は1チーム10人、U10-12は1チーム12人編成)、よってゴールドコーストでは大体各年代50人弱の子がSAPチームに加入出来ると言う事になります。

さて、気になる費用ですが、地域チームのローカル・クラブの場合、シーズン前の練習が2月・3月頃から始まり、シーズン終わりの9月中旬頃までのシーズン合計費用で約300豪ドルから500豪ドルほど、これにはクラブ毎に細かくは異なりますが、大体週2回の練習、週末の試合とユニフォームが含まれます。

そして、ナショナル・プレミア・リーグ(NPL)に属するSAPチームの場合、シーズン前の練習が1月には始まり、シーズン終了が9月末頃、このシーズン合計で約1,500豪ドルから2,500豪ドルほど、その額なんと!日本円で20万円超えです!もちろんこの額にはユニフォーム(ホーム着、ビジター着と練習着)、靴下、チーム移動時のポロシャツ・カバンなどが含まれ、練習はカテゴリー上位のコーチライセンスを保有したコーチによる週3-4回の練習と週末の試合が含まれます。

SAPチームの中でもトップレベルの子は、チーム練習とは別にサッカー・トレーニング・スクールに通ったり、個別にマンツーマン・レッスンを受けたりしてる子が多いので、一体年間サッカーにいくら掛ってるの!?と言う感じです。

英連邦王国に属するオーストラリアは、サッカー発祥の地と言われるイギリスからの移民も多く、イギリスの名門クラブでコーチしてました、イギリスの強豪チームでプレイしてました、と言うコーチが個別のサッカースクールを経営していたりします。

そしてこのSAPチームに入っている場合、その殆どが親御さんもかなり一生懸命!

と言う事は、試合の時の親という名の自称コーチによる声援(指示?)が凄いのでは?と思われるかとは思いますが、クラブもそこはちゃーんと把握しており、入団時には誓約書への同意が必要、そこにはちゃんと必要以上の介入、ライン外からの指示禁止などの条項が含まれております(笑)。

日本の強豪チームも同様かとは思いますが、このSAPチームの場合、毎年シーズン後には翌シーズンの選手選考があり、残れる子、落とされる子、新選手選考のトライアルに再度参加を促される子に別れてきます。親も子も悲喜こもごもですが、子供の立場では残れる子に選ばれるのがハッピーだとは思いますが、親としては落とされる子、トライアル再試験に行く子に振り分けられる事で、努力する重要性や悔しい思いなど、スポーツから色んな事を学んで欲しいと思ったり。。。

ここまでが小学生年代(U9-U12)のオーストラリアにおけるサッカー事情、中学生年代(U13以上)になると、ブリスベン・ロアのようなAリーグの下部組織であるアカデミー・チームやナショナル・プレミア・リーグ(NPL)のジュニアユース・チームなど、ピラミッドの階層がどんどん増えて来る形になります。

オーストラリアのサッカーに関するよくある質問(FAQ)

オーストラリアにはサッカーのプロリーグはありますか?

Aリーグ(A-League)と呼ばれるプロ・サッカー・リーグがあります。

2021年現在オーストラリア所属の11チームとニュージーランド所属の1チーム、計12チームが毎年その覇権争いを繰り広げております。

オーストラリアでプレイした事のある有名サッカー選手はいますか?
最も有名な選手は、元イタリア代表の「アレッサンドロ・デル・ピエロ選手(シドニーFC)」でしょうか。日本の有名サッカー選手も数多くオーストラリアのサッカー界でプレイしており、「三浦知良・カズ選手(シドニーFC)」、「小野伸二選手(ウエスタン・シドニー・ワンダラーズ)」、「本田圭佑選手(メルボルン・ビクトリー)」などが上げられ、2021年度には高校時代に青森山田高校で全国サッカー選手権の優勝経験があり、将来有望視される「檀崎竜孔(ダンザキ・リク)選手」がコンサドーレ札幌からレンタルでクイーンズランド州ブリスベンに本拠地を置く、ブリスベン・ロアに加入し、大きなインパクトを残しました。
オーストラリアはラグビーが盛んなイメージですが、サッカーも人気がありますか?

ラグビーやAFLと呼ばれるオーストラリアン・フットボールは今も非常に人気スポーツですが、こと子供世代、特に小学生年代ではサッカーが絶大な人気を誇ると言っても過言ではありません。

ASC(Australian Sports Camps)と呼ばれる機関の調査では6歳から13歳の子供の内、48.7%の子供がサッカーをやっていると言う調査結果が出ています。

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