オーストラリアの観光ガイド決定版!世界遺産や名所をお勧め周遊コースと共に完全ガイド!
日本の約20倍の面積を誇り、世界でも6番目に大きな国土を持つオーストラリア。
その広大なオーストラリアには、ユネスコの世界遺産に登録された世界遺産は「20」を数え、誰もが一度は耳にしたり、映像や写真で目にしたことがあるような世界的に有名な観光スポットが目白押しです!
世界自然遺産に登録され、地球のへそとも言われる世界最大級の一枚岩「ウルル」、世界最大のサンゴ礁群「グレート・バリア・リーフ」、近代都市シドニーを代表する建造物で世界文化遺産「オペラ・ハウス」など、オーストラリアの観光スポットは、自然と近代都市が混ざり合い、数えだしたらキリがないほど。
高層ビルが立ち並ぶ近代都市シドニー、自然あふれるケアンズ、古き良きオーストラリアのアウトバックを体感できるウルルをはじめとするノーザンテリトリーなどなど、いざ「オーストラリア観光に行ってみたい!」とは思ってはみたものの、さてどこの観光スポットに行こう、どこの観光地からどこの名所をどう回ったらいいんだろう、と立ち止まってしまうことも。
そんなオーストラリア観光の名所をオーストラリア在住のスタッフが州ごとにご紹介、またあわせてお勧めのオーストラリア観光行程、オーストラリア観光コースをコースごとにご紹介します!
ノーザンテリトリー準州のお勧め観光スポット
オーストラリア観光に外せない、ノーザンテリトリー準州(Northern Teritory)の厳選お勧め観光スポットをご紹介します。
ウルル(エアーズロック)
オーストラリア観光と言えば「ウルル(エアーズロック)」と言っても過言ではないほど、オーストラリアの観光スポットを代表する場所です。
一昔前まで、その呼び名はイギリスの探検家によって名付けられた「エアーズロック」と呼称され、今もその名が有名ですが、オーストラリアでは近年先住民族アボリジニの方々の文化、習慣や考え方を尊重する活動が高まり、このエアーズロックも太古よりエアーズロック周辺に暮らす先住民族アボリジニであるアナング族の呼び方に沿い、「ウルル」と公式では呼ばれるようになっています(参照: エアーズロックとウルル。どちらが正しい?)
オーストラリア観光の代名詞とも言える「ウルル(エアーズロック)」ですが、1987年ユネスコの世界自然遺産に登録され、その後1994年には先住民族アボリジニの文化的遺産が評価され、世界文化遺産にも拡大登録され、現在は世界複合遺産として登録されています。
この世界複合遺産は世界でも39件のみ、世界遺産の数が1,154件であることを考えると、「自然」と「文化」の2つの側面から評価され、世界遺産に登録されている「ウルル(エアーズロック)」の遺産価値は世界的にも大きなものと言えるでしょう。
以前はこのウルル(エアーズロック)に登るエアーズロック登山が観光のハイライトでしたが、先住民族アボリジニのアナング族にとって神聖な場所であるウルル(エアーズロック)を登ることは、彼らにとっては不快なことであり、紆余曲折の末、2019年10月25日をもって、ウルル(エアーズロック)への登山は完全禁止となりました。
ウルル(エアーズロック)への登山は禁止となりましたが、世界最大級を誇る一枚岩の壮大な景色、サンセットやサンライズ時に夕日や朝日を浴びて、その岩肌を赤く変えていく光景は神秘の世界、ウルル(エアーズロック)がオーストラリア観光の代名詞と言われる理由がきっとお分かり頂けるはず!です。
他にもウルル(エアーズロック)の麓散策では、先住民族アボリジニの生活様式を垣間見えたり、未だ残されている壁画から彼らの文化、習慣を感じ取ることもでき、古来オーストラリアの文化に触れていただくこと可能です。
ウルル(エアーズロック)は、オーストラリア大陸のほぼ中心に位置し、シドニーからはオーストラリア内陸部へ直線距離で約2,120kmに位置し、飛行機で約3時間半ほどかかります。
よって、ウルル(エアーズロック)の観光は、シドニー、メルボルンやブリスベンなどから飛行機で訪れるのが一般的と言えます。
名称 | ウルル / エアーズロック(Uluru / Ayers Rock) |
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場所 | エアーズロック空港より車で約30分(Google Map) |
カタジュタ(マウント・オルガ)
オーストラリアを代表する観光スポット「ウルル(エアーズロック)」と同じ世界遺産に指定された「ウルル=カタジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)」内にあるのが、このカタジュタ(マウント・オルガ)です。
オーストラリア観光と言えば「ウルル(エアーズロック)」と言いましたが、ウルル(エアーズロック)観光はこのカタジュタの観光とセットでオーストラリアの観光を代表する観光スポットと言えます。
「カタジュタ(マウント・オルガ)」も「ウルル(エアーズロック)」同様に並列表記していますが、こちらも以前はマウント・オルガの名前で呼称されることが多かったですが、今はオーストラリア先住民族アボリジニの呼び方である「カタジュタ(Kata Tjuta)」と呼ばれることが多く、旅行会社のパンフレットや観光案内なども「カタジュタ」表記が一般的となっています。
このカタジュタですが、オーストラリアを代表する観光スポットであるウルル(エアーズロック)から西に約30キロに位置し、大小様々な形をしたドーム状の奇岩群が印象的な景勝地です。
カタジュタ(マウント・オルガ)は大小36個の丸い岩のドームからなり、最も高い岩は約460メートルもの高さになります。
このカタジュタ(マウント・オルガ)には、ウォルパ渓谷散策路(Walpa Gorge Walk)と風の谷散策路(Valley of the Winds)の2つの散策路があり、一般的な観光コースでは約1時間ほどのウォルパ渓谷散策路を訪れることがほとんどです。約3時間ほどのハイキングコースである風の谷散策路は、某アニメの舞台となったと言われ、風の谷散策路の第二展望台から見える景色は「おぉ!アニメ通り!」と思わずには言われない景色が広がっていますので、お時間があり、某アニメのファンの方はぜひ風の谷散策路コースへお越しいただき、第二展望台を目指されることをお勧めします。
注意点!、風の谷散策路には片道約30分ほどの第一展望台と前述片道約1.5時間の第二展望台がありますが、近場の第一展望台の景色はあまり壮大な景色感は感じられないので、風の谷散策路を訪れる場合は、絶対第二展望台を目指されることをお勧めします。
時間がない、往復3時間は歩けないと言う場合は、ウォルパ渓谷散策路をお勧めします。ウォルパ渓谷散策路は両側に巨大な岩がそびえ立つ場所を歩き、よりカタジュタの大きな岩の臨場感を味わえると思います。
名称 | カタジュタ / マウント・オルガ(Kata Tjuta / Mount Olgas) |
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場所 | エアーズロック空港より車で約45分(Google Map) |
カカドゥ国立公園
オーストラリアの主要観光スポットは訪れた!と言うオーストラリア観光リピーターの方にお勧めなのが、この「カカドゥ国立公園」です。
ウルル(エアーズロック)と同じ中央オーストラリアのノーザンテリトリー準州北部に位置し、オーストラリアの自然、文化を間近に感じられる世界複合遺産にも登録されているオーストラリアでは最も大きな国立公園となっています。
そのカカドゥ国立公園ですが「総面積は約197万5500ヘクタールを誇り~~」と言ってもピンと来ないと思いますが、日本の四国と同じぐらいの大きさと言うとその大きさをご想像頂けるかなと思います。
カカドゥ国立公園は熱帯気候に位置し、その国立公園内はマングローブの生い茂る湿原が広がっており、約1万頭のワニや様々な野鳥が生息し、特に水鳥の数は圧倒的で多くのバード・ウォッチャーを引き寄せます。
特に、カカドゥ国立公園観光のハイライトとも言える有名な「イエローウォーター・クルーズ」では、多くのワニや野鳥を目にすることができ、カカドゥ国立公園観光に訪れたのであれば絶対にお勧めしたい観光アトラクションです。
カカドゥ国立公園は、自然・文化が融合する世界複合遺産に登録されているだけあって、これら自然だけではなく、古来オーストラリアの文化に触れることも可能です。
カカドゥ国立公園には、先住民族アボリジニが約6万年前から住んでいた形跡が見てとれます。古来文字を持たない先住民族アボリジニは多くの壁画を残しており、カカドゥ国立公園内のウビルには全長約1kmに渡って、有名な漁師やウミガメの壁画などが見ることができ、ノーランジーロックと言われる場所では、自由に雷を操ることができる「雷男(ナマルゴン)」の壁画をはじめ、約1.5kmに渡り約3ヶ所の壁画を見ることが出来ます。
カカドゥ国立公園は、ノーザンテリトリー準州の州都ダーウィンから日帰りツアーも出ていますが、お勧めは国立公園内のホテルに宿泊し、カカドゥ国立公園を周遊するツアーです。キャンプ好きな方やもっと大自然に触れ合いたいという方にはキャンプツアーもありますので、ぜひご検討を!
ただし、このカカドゥ国立公園ですが、先述通り熱帯気候に位置するため、雨季(11月-3月)は大雨に見舞われ、立入禁止区域が発生し、ツアー自体の催行がストップされることがほとんどです。
なので、カカドゥ国立公園を観光する場合は、乾季(4月-10月)に訪れることをお勧めしますので、旅行日程にはご注意を!
名称 | カカドゥ国立公園(Kakadu National Park) |
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場所 | ダーウィンより車で約3時間(Google Map) |
クイーンズランド州のお勧め観光スポット
オーストラリア観光に外せない、クイーンズランド州(Queensland)の厳選お勧め観光スポットをご紹介します。
オーストラリア観光におけるの中心的な役割を担うクイーンズランド州、数え出したらキリがありませんが、今回はクイーンズランド州を訪れたら絶対に訪れていただきたい観光スポットを厳選いたしました!
グレード・バリア・リーフ
ウルル(エアーズロック)と並び、オーストラリアを代表する観光スポットが世界最大のサンゴ礁群「グレート・バリア・リーフ」です。
1981年にユネスコの世界自然遺産に登録されたグレート・バリア・リーフでは、約400種のサンゴと約1,500種の海洋生物を見ることができ、その全長は2,000キロ以上に渡ります。
「2,000キロ!?」と言われると、ピンと来ないかもしれませんが、東京から福岡までが約1,000キロなので、その約倍以上の長さになります。「宇宙から見える唯一の世界遺産」、「宇宙から見える世界最大の単一の構造物」などと例えられるぐらい大きい!と想像してください(笑)。
オーストラリア大陸の北東部の海岸線に沿って全長2,000キロ以上に渡るグレート・バリア・リーフの観光には、ゲートウェイ・拠点になる町や島などが多数ありますが、その中でグレート・バリア・リーフ観光の拠点として最もお勧めするのがケアンズです。
ケアンズへは東京と大阪から直行便が運行されており、日本からのアクセスも抜群で、グレート・バリア・リーフ内の様々な観光スポットである島々(グリーン島、フィッツロイ島、フランクランド島やミコマスケイ)、沖合のリーフに係留されたポンツーンと呼ばれる人工島など、日帰りで行けるクルーズ・ツアーがたくさんあり、「綺麗な海を見ながらシュノーケリングしたい!」という方から「ガッツリとダイビングを楽しみたい!」という本格派のダイバーの方まで、ケアンズはグレート・バリア・リーフの観光を満喫するにはベストな拠点と言えるでしょう。
いっぱいあり過ぎてどのクルーズが良いか迷っちゃう!?という方は、こちらをご参照ください!
5つのタイプ別に解説!ケアンズ発 グレートバリアリーフ・クルーズ
ケアンズ以外に、グレート・バリア・リーフの観光拠点として日本の観光客の方々に有名かつ人気なのが、グレート・バリア・リーフの中央に位置するウィットサンデー諸島のひとつ、ハミルトン島です。
ハミルトン島にはオーストラリアでも有数のラグジュアリー・アイランド・リゾート・ホテルがあり、またハミルトン島は有名なハートの形をした「ハート・リーフ」やウィットサンデー諸島の中でも最も美しいと言われる真っ白な砂浜「ホワイト・ヘブン・ビーチ」などの観光スポットへ行く拠点となります。
特にハネムーナーの方には人気の観光地となっており、ハネムーナーが訪れるオーストラリア観光の決定版!と言っても過言ではありません。
オーストラリア観光を代表するグレート・バリア・リーフですが、近年は地球温暖化の影響から白化現象が顕著となり、オーストラリアではサンゴの死滅が大きな問題となっています。
このことからここ数年は「危機遺産」に認定するべきかどうかの議論が続いており、オーストラリア国内でもその保護に関しては深刻な問題となってる現状があり、オーストラリアの観光スポットの中でも早めに訪れるべき観光地と言えるかもしれません。
名称 | グレート・バリア・リーフ(Great Barrier Reef) |
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場所 | オーストラリア東海岸沿岸部、トレス海峡からバンダバーグ沖(Google Map) |
キュランダ
グレート・バリア・リーフ観光の玄関口として人気のケアンズで、グレート・バリア・リーフと並び人気の高い観光スポットがキュランダ観光です。
海のグレート・バリア・リーフ、山のキュランダ、ケアンズが誇る二大世界遺産、いやクイーンズランド州が誇る二大世界遺産です!
キュランダは、ケアンズの中心地から北西へ約20キロ、車で約30-40分の場所にあり、周りをユネスコの世界自然遺産に登録された湿潤熱帯地域の国立公園に囲まれています。
キュランダ村自体は人口約3,000人ほどの小さな村ですが、世界自然遺産に登録された「クイーンズランドの湿潤熱帯地域」観光の拠点として人気となり、キュランダ村内には「キュランダ・ヘリテージ・マーケット」「キュランダ・オリジナル・レインフォレスト・マーケット」の2つのマーケット、蝶園のバタフライ・サンクチュアリー、鳥園のバード・ワールド、動物園のコアラ・ガーデンなどの見どころが沢山!コアラ・ガーデンではコアラ抱っこも可能です!
また、キュランダ村の中心を通る、クーンドゥ通り(Coondoo St)は両サイドに各種民芸品ショップ、先住民アボリジニ関連のギフトショップ、オパール店や手作りのオーガニック石鹸を取り扱うショップなどが所狭しと並んでいて、お土産選びにはもってこい!です。
日本の観光客の方に人気な施設が、キュランダ村から車で約10分ほどの熱帯雨林テーマパーク「レインフォレステーション」です。
40ヘクタールに及ぶ広大な敷地では、 第二次世界大戦で活躍した水陸両用車で森林から湖までを探検するアーミーダックのツアー、コアラやワラビーなど動物園のコアラ&ワイルドライフパーク、 先住民族アボリジニ・パマギリ族が奏でるディジリドゥとクラップ・スティックの演奏が楽しめるパマギリ・アボリジナル・エクスペリエンスと、様々なアトラクションを楽しめます。
その中でも特にお勧めは、水陸両用車のアーミーダックのツアー!世界大戦時にアメリカ軍が実際に使用していた軍事用車をツアー用に改造したもので、レインフォレステーションでは珍しい初期型モデルを保有しています。この初期型モデルのアーミーダックに、民間の方が乗ることができるのは世界中探してもここだけ!ツアーでは、熱帯雨林に造られた専用コースを走り、ガイドの解説を交えながらお楽しみいただけます。因みにお勧めは後部左側の席ですので、キュランダ観光の際には頭の片隅に留めておいてください(笑)。
そしてこのキュランダ観光で忘れてはならない、キュランダ観光のハイライトが2つ!
1つは、110年以上の歴史を持ち、ケアンズの中心地にあるケアンズ・セントラル駅(ケアンズ・セントラル・ショッピング・センター内)からキュランダ駅までの間全長32キロを結ぶ観光列車・キュランダ高原列車。かつて日本の人気テレビ番組「世界の車窓から」のオープニングの映像を飾っていたことでも有名です。
キュランダ高原列車乗車中は、前述「世界の車窓から」で使われたジャンガラループ、目の前に美しい滝が広がるストーニークリーク滝や落差265メートルのバロン滝など、世界自然遺産を間近に感じられます。
そしてキュランダ観光のもう1つのハイライトが、全長7.5キロの熱帯雨林の空中散歩を楽しめるスカイレールです。
1995年の竣工、6人乗りのゴンドラが約120メートル間隔で運行されていて、途中2つの駅(レッドピーク駅とバロンフォールズ駅)があり、それぞれ遊歩道と展望台が整備されていて散策が可能、特にバロンフォールズ駅の展望台から見るバロン滝は、キュランダ高原列車よりも近い場所に見えるので、迫力満点です!
クイーンズランド州・ケアンズの誇る山の世界遺産キュランダ観光の際は、キュランダ高原列車とスカイレールは外せません!
名称 | キュランダ(Kuranda) |
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場所 | ケアンズより車で約30-40分(Google Map) |
ゴールドコースト
世界遺産の宝庫ケアンズと並び、クイーンズランド州の観光で外せないのがゴールドコースト。
ゴールドコーストはクイーンズランド州の南部に位置し、「ゴールドコースト=黄金海岸」と言う名の通り、真っ白な砂浜が南北に57kmにも広がる、オーストラリアを代表するリゾート観光地です。
そのゴールドコーストの中心がサーファーズパラダイス。ゴールドコースト観光の拠点となり、多くのホテルやコンドミニアムが建ち並び、有名なサーファーズパラダイス・ビーチがあります。これまたその名の通り、サーファーには天国(パラダイス)のようなビーチ。素晴らしい波に恵まれ、サーファーの心を離しません。遊泳エリアは、ライフセーバーによる監視もあり、小さなご家族連れもビーチ遊びを安心して楽しめます。
また、ゴールドコーストはサーファーズパラダイスにちなみ、別名テーマパーク・パラダイスとも言われ、海をテーマにした「シーワールド」、映画の世界に飛び込んだかのような「ワーナーブラザーズ・ムービーワールド」、遊園地と動物園に大型プール施設が合体した「ドリームワールド」など、多くのテーマパークがあり、大人から小さなお子様まで、目一杯遊んで楽しむことができちゃいます!
お父さんには朗報です!もうひとつの別名を「ゴルファーズ・パラダイス」と言い、ゴールドコーストにはサーファーズパラダイス市内中心部から車で45分の圏内にゴルフコースが20コース以上あり、オーストラリアでも屈指のゴルフリゾート、ゴルフ好きにはたまりません。
もちろん、ゴールドコーストにも世界遺産はあります!
オーストラリアのゴンドワナ多雨林群と呼ばれる世界自然遺産は、ゴールドコーストのあるクイーンズランド州南東部からお隣のニューサウスウェールズ州北東部に広がり、全部で34もの自然保護区に分かれています。
その中でも特に有名なのが、野鳥の餌付けやツリートップ・ウォークと呼ばれる空中吊橋散策が有名なラミントン国立公園、樹齢数千年の南極ブナや滝の裏側を歩くウォーキング・トラックなどが有名なスプリングブルック国立公園の2つの国立公園。
特にゴールドコースト観光では絶対外せない「土ボタル鑑賞」は、スプリングブルック国立公園内のナチュラル・ブリッジ地区で見ることができます。
ゴールドコーストの土ボタル完全ガイド - 見れる場所、行き方、ツアー紹介
ゴールドコーストへは東京から直行便が運行されておりアクセスは抜群、またゴールドコーストのお隣り、車で約1時間のクイーンズランド州の州都ブリスベンにも東京から直行便が運行されており、ゴールドコーストはオーストラリア観光の玄関口になっています。
そのゴールドコーストのお隣り、クイーンズランド州の州都ブリスベンの沖合いには、世界で三番目に大きな砂の島「モートン島」があり、野生のイルカに餌付けができるプログラムは、世界各国の観光客の方々に大人気のアクティビティとなっています。
モートン島「タンガルーマ・アイランド・リゾート」観光の完全ガイド - 行き方、見所、ツアー紹介
また、ゴールドコーストには240店舗以上が軒を連ねるアウトレット(ハーバータウン・アウトレット・ショッピングセンター)、ルイ・ヴィトンやエルメスなど高級ブティックが入っている大型ショッピングセンター「パシフィック・フェア・ショッピングセンター」などもあり、ショッピング好きな方の心も鷲掴みです!
名称 | ゴールドコースト(Gold Coast) |
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場所 | ゴールドコースト空港より車で約30分(Google Map) |
ニューサウスウェールズ州のお勧め観光スポット
オーストラリア観光に外せない、ニュー・サウス・ウェールズ州(New South Wales)の厳選お勧め観光スポットをご紹介します。
オーストラリア最大の都市シドニーを抱えるニュー・サウス・ウェールズ州、都会の魅力だけではなく、世界自然遺産など多種多様な観光地があり、オーストラリア観光を語る上では外せません!
その中でも今回はぜひ訪れていただきた観光地を3つ厳選致しました。
オペラ・ハウス
ニュー・サウス・ウェールズ州と言えば、やっぱり州都シドニー。
その州都シドニーのアイコン、シドニー観光のシンボル的な存在がオペラ・ハウスです。シドニーのみならずオーストラリアのシンボル、アイコンと言えるでしょう。
このシドニーのオペラ・ハウスは、デンマーク出身の建築家ヨーン・ウットソンのデザインにより、14年もの歳月を掛け1973年に完成し、2007年には世界文化遺産に登録されています。世界三大美港のひとつ、シドニーのポート・ジャクソン湾を見渡すように鎮座し、その外観はヨットの帆を思わせるよう。
その名の通り、オペラ・ハウス内のオペラ・シアターではオペラが開演されていますが、オペラ以外にも大コンサートホールなどでは、年間を通してクラシック・コンサートや様々なジャンルの公演が開かれており、面白いところでは、日本の某有名ロック歌手のコンサート、某有名落語家による落語、某有名テレビ番組の公開収録なども行われています。
先述通り、2007年に世界文化遺産に登録されましたが、オーストラリア国内では17番目、世界文化遺産としてはビクトリア州・メルボルンの王立展示館とカールトン庭園に続いて2番めの登録となっており、「人類の創造的才能を表現する傑作」としてその文化的価値を評され、登録に至っています。
シドニー、いえオーストラリアのシンボルとして愛されるオペラ・ハウスは、劇場・ホールとしての機能だけではなく、2000年に開かれたシドニー・オリンピックの聖火リレーの舞台にもなり、また毎年9月に開催されるシドニー・マラソンではゴール地点に設定されるなど、シドニー市民、オーストラリア国民が世界に誇るランドマークとなっています。
また、近年このオーストラリア観光、シドニー観光のシンボルであるオペラ・ハウスをもっと世界に広めようと言うことで、日本語、中国語、イタリア語、フランス語など世界各国の言語でオペラ・ハウスの内部を見学する「オペラハウス・スポットライトツアー(約30分)」が1日数回に渡り開催されており、オーストラリア観光の際にはぜひご参加をお勧めします。
オペラ・ハウスが開催するオフィシャルツアーだけあって、通常は見られない舞台裏なども見ることができ、必見の価値あり!です。
但し!当日コンサートホールやオペラ・シアターでイベントやリハーサルなどが行われている場合は、代替として中ホールや小ホールの見学となる場合もあるので、どうしても「コンサートホールやオペラ・シアターなどの大ホールが見たい!」という方は、当日窓口で確認が必要です。大ホールの見学の可否は事前に分かっている場合がほとんどですが、急遽リハーサルなどが入る場合もあるので、ご注意を!
オペラハウスの劇場・シアターの詳細
「コンサートホール」収容人数:2,679席
「オペラ劇場」収容人数:1,547席
「ドラマシアター」収容人数:544席
「プレイハウス」収容人数:398席
「スタジオシアター」収容人数:364席
上記掲載写真のように、オペラ・ハウス全体を写真に収めたい!と言う場合は、対岸のミルソンズ・ポイントがお勧めです。
ミルソンズ・ポイントへは電車、またはハーバー・ブリッジを歩いて渡り行くことも出来るので、ちょっとしたウォーキングを兼ねて訪れるのもグッドです!
名称 | オペラ・ハウス(Opera House) |
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場所 | シドニー市内(Google Map) |
ブルー・マウンテンズ
ブルー・マウンテンズは、シドニー市内中心部から車で約1時間半から2時間に位置し、どこまでも続く断崖絶壁の茶色の岩肌と、緑豊かなユーカリの樹海が美しい、ニューサウスウェールズ州きっての景勝地です。
シドニー・オリンピックが開催された2000年にユネスコの世界自然遺産に「グレーター・ブルー・マウンテンズ地域」として登録されたことにより、ブルー・マウンテンズの名前は世界中に知れ渡り、今ではシドニーを訪れる大多数の観光客がブルー・マウンテンズを訪れています。
ブルー・マウンテンズの名前の由来は、そのまんま「青く見えるから」。
ではなぜ青く見えるかと言うと、ブルー・マウンテンズは主にコアラの主食として有名なユーカリの木々に覆われていますが、このユーカリの木は気温が上がると、その葉っぱから油分を蒸発させるため、その蒸発した油分が「青く見せるため」。天気の良い日は展望台からブルー・マウンテンズを眺めると、本当に青色がかっているのが分かります。
日本のガイドブックや旅行会社のパンフレット等では、「ブルー・マウンテン」と表記されている場合もありますが、正式名称は「ブルー・マウンテンズ」。この複数形「マウンテンズ」が表す通り、ブルー・マウンテンという単一の山がある訳ではなく、この地帯一帯の山々を総称して「ブルー・マウンテンズ」と呼ばれています。
ブルー・マウンテンズの主な観光ポイントは2箇所、「エコー・ポイント」と「シィーニック・ワールド」。
「エコー・ポイント」にある「エコー・ポイント展望台」は、世界自然遺産ブルー・マウンテンズを広く壮大に眺めることができ、ブルーマウンテンズ・ビジターセンターが設置されており、周辺の観光ポイント、宿泊施設やブッシュ・ウォーキングの地図等のインフォメーションを提供していて、もちろん入場は無料です。
また、よくガイドブックや旅行会社のパンフレットで見かける「スリー・シスターズ」と呼ばれる3つの奇岩を綺麗に見ることが出来るのもこのエコー・ポイント展望台になり、エコー・ポイント展望台から往復約30分ほどでスリー・シスターズまでブルー・マウンテンズの森の中を散策可能、スリー・シスターズを間近で見ることも可能です。
但し、この散策路ですが、途中急勾配の階段等もあるので、必ず歩きやすい靴で訪れることをお勧めします。急勾配の階段以外の散策路は整備されているので、ウォーキング・スティックなど特別な装備は不要です。また、本格的なトレッキング目的な方向けに、スリー・シスターズから更に下へ降る長い距離へのトレイル・コースもあります。
そして世界自然遺産ブルー・マウンテンズ観光で外せないもう一つの観光ポイントが「シィーニック・ワールド」。
「シィーニック・ワールド」は、ブルー・マウンテンズ観光を楽しむためのアトラクション施設になっており、シィーニック・レイルウェイ(トロッコ列車)と、シィーニック・スカイウェイ、シィーニック・ケーブルウェイの2つのロープウェイ、合計3種類の乗り物があります。
シィーニック・ワールドでのお勧めの行程は、最大斜度52度の急勾配のシィーニック・レイルウェイ(トロッコ列車)で山麓へ下り、山麓に完備されたシィーニック・ウォークウェイ(遊歩道)を約15分ほど散策、今度はシィーニック・ケーブルウェイでブルー・マウンテンズの景色を楽しみながら上り、スタート地点へ戻る、と言う行程です。
このシィーニック・ワールドですが、ブルー・マウンテンズ観光の名所とも言える施設のため、時間帯によっては大変混雑します。
シィーニックワールドのオープンは毎日朝9時、9時から10時のオープンして直ぐの時間帯は比較的空いているので、3つの乗り物を乗車したい場合は、なるべく9時台に行くことをお勧めします。
10時を過ぎると各種大型のツアーバスが到着し始め、各乗り物の順番待ちが発生して来るため、3つの乗り物を全て制覇するには1時間、2時間要する場合も。また、年末年始、旧正月、イースター等の時期は大変混雑しますので、注意が必要です。
ニュー・サウス・ウェールズ州が誇る世界自然遺産ブルー・マウンテンズ、シドニー旅行の際には是非行くことをお勧めしたい観光スポットです!
名称 | ブルー・マウンテンズ(Blue Mountans) |
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場所 | シドニー市内より車で約1時間45分(Google Map) |
ハンター・バレー
ハンター・バレーはニュー・サウス・ウェールズ州のシドニー郊外にあり、シドニー中心部からは車で約2時間ほど、世界的にも有名なオーストラリアを代表するワインの生産地です。
ハンター・バレーは、ワインの生産地域としてはオーストラリアで最も古く、その歴史は19世紀初めにまでさかのぼりますが、セミヨンやシラーと言ったぶどうの品種のワイン生産が有名で、赤、白、そしてスパークリングなど多種多様なワインが生産されいます。
また、ハンター・バレーには大手ワイナリーから小さな家族経営のワイナリーまで、約150軒ものワイナリーが存在し、シドニーから日帰りで訪れることも出来るため、オーストラリア・シドニーの観光では人気の観光スポットになっています。
ワインの生産地として非常に有名なハンター・バレーですが、大きくは2つのエリアに分かれています。
アッパー・ハンターと呼ばれるエリアは、ブッシュ・ウォーキングや乗馬などアウトドア・アクティビティを楽しむことができ、ローワー・ハンターと呼ばれるエリアは、多くのワイナリー、レストランやホテルなどの宿泊施設が集まっています。このように、ハンター・バレーはワイナリー巡り以外にもアウトドア・アクティビティも楽しめますので、お酒を飲めないお子様連れのご家族で訪れても十分に楽しめる観光スポットと言えます。
シドニー中心部から約160キロ、車で約2時間ほどの場所にあるハンター・バレーを訪れるのは「ツアーに参加する」、「レンタカーで行く」の2通りがありますが、せっかく訪れるオーストラリアの有名なワイン生産地、ワイン試飲したい!と思われる方がほとんどだと思うので、やっぱりお勧めはツアーに参加する方法です。ツアーに参加した場合、ツアー催行会社ごとに訪れるワイナリーは多少異なりますが、ハンター・バレー地区の有名ワイナリーなどポイントは抑えてくれているので、安心です。
車を運転できる人が2人以上いて、その中でお酒を全く飲まないと言う人がいる場合は、レンタカー移動もお勧めです。
レンタカーのメリットは、自分たちの好きなようにスケジュールを組め、好きなワイナリーを訪れることが可能な点です。訪れるワイナリーに迷ってしまう場合は、ハンター・バレー地区にある「インフォメーション・センター」に行けば、無料でお勧めワイナリーなどの情報を提供してくれますので、ハンター・バレーに着いたらまずはインフォメーション・センターを訪れましょう!
ハンター・バレーには、前述通り約150軒ほどのワイナリーが存在しますが、オーストラリア国内は元より海外へもワインを出荷する大手のワイナリーから、家族経営でそこを訪れないと購入することが出来ない少量生産、少量販売の小規模のブティック・ワイナリーまでほとんどのワイナリーでワインの試飲(ワイン・テイスティング)を提供しています。
ほとんどのワイナリーには、ワイン試飲用のコーナーがあり、カウンターに試飲可能なワイン・リストが提示されています。その中から興味があるワインをスタッフに伝えるとテイスティングをさせて貰えます。ワイン・テイスティングですが、無料提供のワイナリー、有料のワイナリー、種類によっては有料のワイナリーなどがありますので、ご注意ください。
ほとんどのワイナリーでは、通常市内の酒屋で買うよりも同額かそれ以下で販売していて、海外発送を受け付けてくれるワイナリーもあります(大手ワイナリーはほとんどが海外発送を受け付けてくれます)。
名称 | ハンター・バレー(Hunter Valley) |
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場所 | シドニー市内より車で約2時間(Google Map) |
ビクトリア州のお勧め観光スポット
オーストラリア観光に外せない、ビクトリア州(Victoria)の厳選お勧め観光スポットをご紹介します。
グレート・オーシャン・ロード
グレート・オーシャン・ロード(Great Ocean Road)は、ビクトリア州の州都メルボルンの南西に位置するトーキー(Torquay)からアランスフォード(Allansford)までの全長約250kmにおよぶ、変化に飛んだ海岸線の景色と温帯雨林の緑が美しい道路のこと。
250kmと言うと、ピンと来ないかもしれませんが、東京から名古屋までの直線距離と同じぐらいの距離と言うと、その長さを想像できるのではないでしょうか!?
メルボルンから日帰りで訪れることのできる観光地のグレート・オーシャン・ロードはビクトリア州内で高い人気を誇り、年間約245万人の観光客が訪れる、オーストラリアでもトップクラスの観光地です。
この250kmに渡るグレート・オーシャン・ロードのハイライトと言えば、ポートキャンベル近郊にある「12人の使途の寄岩」です。海中から突き出ている奇岩を荒い海の波が洗う、その景観の迫力には圧倒されます。
ただし、残念なことにこの12使徒の奇岩群ですが、長い年月を経て風化崩壊が始まっており、2005年には1つの奇岩が崩壊してしまい、今では8つの奇岩のみとなっています。
もともと「12使徒」と名付けられてはいましたが、奇岩が12個ある訳では無く、本来9個の岩でしたが、1920年代に観光開発目的で、キリストと12人の使徒になぞらえ、現在の「12使徒の岩」と命名されたもの。現在残っているは8個のみとなっていますが、今もなお風化崩壊は続いており、今後も景観が変化する可能性が高いと言われています。
グレート・オーシャン・ロードの見どころは、「12使徒の岩」以外にも、展望台や遊歩道などが整備されていて階段を下り渓谷のビーチまで降りることが可能な「ロックアードゴージ」や以前は「ロンドン・ブリッジ」と呼ばれていましたが、1990年に波の浸食により一部が崩落し、陸続きでは無くなった現在の形になってから名称が変わった「ロンドン・アーチ」などが有名です。
250kmにも渡る海外沿いのワインディング・ロード、オーストラリア随一のドライブコースと言えるグレート・オーシャン・ロードは、オーストラリア観光では外せない観光地の一つで間違いありません。
名称 | グレート・オーシャン・ロード(Great Ocen Road) |
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場所 | メルボルン市内より車で約1時間30分(Google Map) |
フィリップ島
フィリップ島(Phillip Island)は、メルボルン市内から南東に約140km、車で約1時間半の場所に位置する島、フィリップ島と言っても、オーストラリア大陸とはオーストラリア大陸側の町サンレモから640メートルの橋で陸続きとなっているので、陸路でフィリップ島へ渡ることが可能です。
フィリップ島と言えば何と言ってもこの島をオーストラリア中、いや世界中に知らしめているのが「ペンギン・パレード」の見学です。
ビクトリア州の観光スポットとしては、グレート・オーシャン・ロードと1、2を争う人気観光スポットと言って間違いありません!
「ペンギン・パレード」とは、ペンギンの中でも小型種であるフェアリー・ペンギンが、日没時に群れをなし海岸から浜辺にある巣に向かう姿が、まるでパレードをしているように見えることからその名前が付けられ、可愛らしいフェアリー・ペンギンが浜辺を行進(パレード)する姿を専用のデッキから見学することができます。
フェアリー・ペンギンは日没時間に合わせて、海岸に現れ巣に帰って行くため、夏季、冬季でペンギンが現れる時間は異なりますが、決まって日没時間に現れますので、その時間に合わせてペンギン・パレードを見学できるビジターセンターへ向かえば観ることができます。
ペンギン・パレードを見学するには、ビジターセンターでチケットを購入する必要があり、一般席の「ジェネラル・ビューイング」の他、より近くでペンギンが海から砂浜に上がってくる様子を見学できる「ペンギンプラス」、半地下の施設からペンギンと同じ目線でパレードを見学できる「アンダーグランド・ビューイング」の3種類がありますが、「ペンギンプラス」と「アンダーグランド・ビューイング」は、そのチケット数が限定となっており、人気が高いため売り切れのことも多いので、早めにチケットを購入するか、事前にインターネット等で購入しておくことをお勧めします。ペンギン・パレード見学のツアーを催行している会社のほとんどが、事前にその座席を選べるようになっているので、ツアーで申し込む場合は、必ずペンギンパレード見学の座席の種類を確認しましょう。2021年10月時点のお値段は「ジェネラル・ビューイング(大人 A$27.25)」、「ペンギンプラス(大人 A$60.00)」、「アンダーグランド・ビューイング(A$75.00)」となっています。
また、フィリップ島にはペンギン・パレード以外にも多数の観光スポットがあります。
フィリップ島の最西端にあり、その岬の展望台からは、オーストラリア最大のオーストラリア・オットセイの繁殖地である、シールロックが見ることができる「ザ・ノビーズ」、 黄金色に輝く砂のビーチが、ビクトリア州でも最高のサーフィンのビーチとして知られ、世界中のサーファーにも人気の「ケープ・ウーラマイ」、オートバイの世界選手権である「モトGP」が開催され、開催時期にはオーストラリア国内に限らず、世界中の観戦者が訪れる「フィリップ・アイランド・サーキット」など、多くの観光スポットが点在し、オーストラリアの島の中でも有数の観光スポットです。
名称 | フィリップ島(Phillip Island) |
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場所 | メルボルン市内より車で約1時間30分(Google Map) |
メルボルン市内のトラム(路面電車)
オーストラリアのメルボルン観光を語る上で絶対に外せない観光ポイントがこのトラム(路面電車)です。
メルボルン市内及び近郊在住のローカルのオーストラリア人には通勤や通学などあらゆる場面において欠かせない移動手段となっているトラムですが、その開業は1889年にまでさかのぼります。その後1896年に一旦廃止されたものの、現在のメルボルンのトラム網の礎となったトラムが1906年に開業しました。
今やそのトラム網は、2018年の段階で総路線距離250km、停車駅は1,700以上、総車輌数は475両以上と、世界最大級の路面電車ネットワークを誇ります。
メルボルンを観光する上で最も便利なのが「シティ・サークル・トラム」と呼ばれるメルボルンの市内中心部をぐるりと囲むように循環している無料トラム。
1994年に運行を開始したこのシティ・サークル・トラムは、どこをどれだけ乗っても無料、日中は大体20分間隔で運行しているので、長く待ちぼうけと言う事もありません。メルボルン市内の観光ポイントである名所や施設を巡るので、このシティ・サークル・トラムを上手く活用すれば、シーライフ・メルボルン水族館、旧メルボルン監獄、世界文化遺産王立展示館とカールトン庭園、クイーン・ビクトリア・マーケットなど、1日で見て回ることが可能です。
通常のトラムに乗るには、ICカードの購入などの手間や複雑さもあり、観光客の方には敬遠されがちですが、このシティ・サークル・トラムは無料なので、乗り方も簡単。大体どこのホテルにもシティ・サークル・トラムの案内書があるので、シティ・サークル・トラムが停まる停留所でトラム到着を待ち、来たら乗る、それだけです!
1周ぐるっと乗ると大体30分から40分ほどなので、まずは1周景色を楽しみながら乗車、ぐるっとひと回り終わったら、後はご自身の行きたい観光地の近隣停留所で降りる、乗るを繰り返して行くのがお勧めです。
古いヨーロッパ調の街並みと近代的な高層ビルの間を駆け抜けるトラム(路面電車)で、メルボルン観光はお手の物です。
名称 | トラム(路面電車)- シティ・サークル・トラム(City Circle Tram) |
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場所 | メルボルン市内中心地(路線図) |
西オーストラリア州のお勧め観光スポット
オーストラリア観光に外せない、西オーストラリア州(Western Australia)の厳選お勧め観光スポットをご紹介します。
今回の特集では世界遺産や名所などの「観光地」や「観光スポット」にフォーカスしているので、その名を上げていませんが、西オーストラリア州、いやオーストラリアが誇る「観光アイテム」として別途「ワイルドフラワー」が上げられます。西オーストラリア州は別名「ワイルドフラワー州」と言われるほどで、約1万2千種類の多種多様な花々が自生し、その多くが固有種なので、自然環境で咲くものはここ西オーストラリア州でしか見ることができません。
ワイルドフラワーは毎年7月上旬に西オーストラリア州北部から咲き始め、段々と南下して行き、州都パースでは9月から10月頃が見頃となり、西オーストラリア州南部では11月頃まで咲き誇ります。
なので、西オーストラリア州を観光する場合、下記に代表される観光地と合わせてワイルドフラワーも鑑賞できる9月から10月頃に訪れることをお勧めします。
ピナクルズ
オーストラリア観光において、西オーストラリア州を訪れる旅行者のほとんどが観光スケジュールに組み込むと言っても過言では無いのが、この「ピナクルズ(The Pinnacles)」。
西オーストラリア州が誇る自然の創作物であるピナクルズは、西オーストラリア州の州都パースの北約190km、車で2時間15分ほどの所にあり、砂漠の中に風化した石灰岩の石柱が乱立する荒涼とした景観で広く知られる観光地です。
別名「荒野の墓標」とも言われ、何千もの巨大な石灰岩の柱が限りなく乱立する様は、まるでSF映画に登場するワンシーンのよう。
今や西オーストラリア州を代表する観光地となったピナクルズも、1967年に保護区に指定されるまでは、ほとんどその存在は知られていませんでしたが、2008年にはピナクルズの地質、形成されたプロセス、周辺地域の先住民アボリジニの文化、動植物の解説や展示がされているピナクルズ・デザート・ディスカバリー・センターがオープンし、現在は年間約15万人の観光客が訪れる人気観光スポットになっています。
ピナクルズ内は、車で周ることもできますが、1周1時間ほどの遊歩道が設置されており、この遊歩道をゆっくり歩いて散策しながらご覧いただくのがお勧めです。
では実際如何にしてこのピナクルズの石柱群が形成されたかですが、諸説ある中、有力な説はピナクルズの形成に樹木が関係したという説です。
地下水脈を求めて深く延びる樹木の根により石灰岩の地層に亀裂を発し、やがて朝晩の温度差と強い西風により風化が一段と進み、樹木がなんらかの理由でピナクルズ砂漠から姿を消した後、残った石灰岩が今の姿と言われています。
このような自然の創作物であるピナクルズですが、風化が進んでいます。冬の集中的な弱酸性の雨と人間が触れることにより人間の皮膚から分泌している酸が、ピナクルズを構成している炭酸カルシウムを溶解し、砂にして行くため、ピナクルズは年々小さくなっています。そのため、西オーストラリア州の環境庁は「ピナクルズに触れないでください」とピナクルズを訪れる観光客に注意を促しており、数十年、数百年後には完全な砂丘となってしまう日が来るかもしれません。
名称 | ピナクルズ(Pinnacles) |
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場所 | パース市内より車で約2時間15分(Google Map) |
ウェーブロック
写真のように、まさに大きな波のような巨岩がウェーブロック、西オーストラリア州が誇る観光スポットです。
西オーストラリア州の州都パースから東へ約340km、車で約4時間の場所に位置し、パースから日帰りで行くのはちょっと大変な距離ですが、そのそそり立つ大きな波のような一枚岩は間近で見ると圧巻の一言、一見の価値あり!です。
このウェーブロックですが、約160ヘクタールもの広さを持つハイデン自然保護区の中にあり、その波の高さは約15メートル、長さは約110メートルにもなり、約26億3000万年前の花崗岩が風、雨等により浸食してできたと言われています。
また、ウェーブロックはこの地に住む先住民アボリジニの人たちにとって文化的な意義を持ち、ウェーブロックは虹色の蛇が陸上の水をすべて飲み尽くした後、その巨大な体を地面に擦り付けてできたと今もなお語り継がれています。
ウェーブロックには毎年14万人の観光客が訪れ、ピナクルズ、ロットネスト島に並び、西オーストラリア州パース近郊の観光地として人気があり、ウェーブロック周辺にはアボリジニの壁画が残る「マルカの洞窟」、カバがあくびをしたような形の「カバのあくび岩」等の観光スポットが点在しており、ウェーブロックを訪れる場合はこれらも外せない観光ポイントです。
前述通りウェーブロックへはパース市内から車で約4時間かかるため、日帰りツアーの場合の全行程は早朝から夜半までの約13時間の強行軍のツアーとなるため、ウェーブロック観光を含んだパース観光のスケジュールを組む場合は、前日及び翌日のスケジュールも考慮する必要があるので、ご注意ください。
名称 | ウェーブロック(Wave Rock) |
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場所 | パース市内より車で約4時間(Google Map) |
ロットネスト島
ロットネスト島(Rottnest Island)は、西オーストラリア州のフリーマントル沖合約18キロのインド洋に浮かぶリゾート・アイランドです。
西オーストラリア州の州都パース港からはフェリーで約90分ほど、紺碧の海と白い砂浜の景色が美しいリゾート・アイランドですが、昨今日本の観光客の方がロットネスト島を訪れる人気のひとつが「世界一幸せな動物」とも言われるクォッカ。
日本のテレビCMで取り上げられたことで一躍人気者となったクォッカは、西オーストラリア州の極一部にしか生息しない小型のカンガルーで、ロットネスト島の多くの場所で見ることができます。
小型のカンガルーであるワラビーの仲間の有袋動物であるクォッカは、小型のワラビーより更に小さく体長40-50センチ程度、古くは西オーストラリア州の南西部に広く生息していましたが、それらの多くは絶滅し、現在ではクォッカの多くがこのロットネスト島に生息しており、ロットネスト島のシンボル的存在となっています。
なぜ「世界一幸せな動物」と言われているかと言うと、クォッカは非常に人懐っこく自ら寄って来ることも多く、カメラを向けると口角が上がったような口元をしていることから常に笑っているように見えるから。
因みに、ロットネスト島の「ロットネスト」とは、1696年にこの島を訪れたオランダ人船長が、クォッカを大型のネズミであると勘違いし、「ネズミの巣の島」(Rats Nest Island)と呼んだことに由来しています。
ロットネスト島を観光するには、特別に運行が許可されている約1.5時間の島内バスツアーに参加するか、レンタル・サイクル(貸し自転車)でご自身で周るか、になります。ロットネスト島はAクラスの自然保護区に指定されているため、州政府機関により島内に生息する動植物は厳しく保護されており、一般車両の島内への乗り入れはできません。
日帰りで訪れることができるロットネスト島ですが、バスルーム付きのテント宿泊施設である「ディスカバリー・ロットネスト・アイランド」、スイミングプールやバーなどを併設したロッジタイプの「カルマ・ロットネスト」と言った宿泊施設も充実しており、宿泊するのもお勧めです。
ロットネスト島には、サンセット鑑賞ポイントとして人気のピンキー・ビーチ、サンゴ礁やそこを棲み家とする魚たちをシュノーケリングで見ることができるザ・ベイスン、クォッカが多数生息しているリトル・サーモン・ベイなど、色々な表情をもつ63ものビーチがあり、訪れる人を飽きさせません。
日帰りツアーの場合、島内観光バスツアー付きコース、レンタル自転車付きコース、ランチ付きコース、ランチなしコース、シュノーケリング器材のレンタル込みのコースなど、多種多様なニーズに合わせたコースがあるので、ご自身のご希望に沿った観光が可能です。
名称 | ロットネスト島(Rottnest Island) |
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場所 | パース市内より船で2時間(Google Map) |
南オーストラリア州のお勧め観光スポット
オーストラリア観光に外せない、南オーストラリア州(South Australia)の厳選お勧め観光スポットをご紹介します。
カンガルー島
カンガルー島(Kangaroo Island)は、南オーストラリア州の州都アデレードから南西へ112キロの場所に位置する、タスマニア島、メルビル島に次いでオーストラリア国内で3番目に大きい島です。面積は4,405平方キロメートルにも及び、東京都の約2倍の大きさを誇ります。
カンガルー島の名前の由来ですが、1802年イギリス人探検家がこの島に上陸、食糧不足からカンガルーを捕食、食料としたことに由来すると言われています。
カンガルー島では、島の名前の由来にもなったカンガルーをはじめ、オーストラリア・アシカ、ニュージーランド・オットセイ、コアラ、ワラビー、ポッサム、ハリモグラ、フェアリーペンギン、エミュ、タツノオトシゴやその他様々な野鳥を観察することができ、まさに野生動物の宝庫、オーストラリアでも有数の野生動物の生息地となっています。
野生動物の宝庫であるカンガルー島は、その野生動物の生態系を守り保護するため、ウサギ、キツネのカンガルー島への持ち込みは禁止となっています。まぁ、ウサギはあり得るかもしれませんが、キツネを持ち込もう!と言う人は中々居ないかも、ですが。
さまざまな野生動物が生息するカンガルー島ですが、最も有名でカンガルー島を訪れた際には、ぜひ見て頂きたいのが「オーストラリア・アシカ」の群れです。
カンガルー島の南部にあるシール・ベイ自然保護区には約1,000頭ものオーストラリア・アシカが生息、ただし自然保護区となるため、個人で自由勝手に動き周ることはできず、レンジャーが引率するツアーに参加する必要があります。このレンジャーが引率するツアーでは、海辺で寝そべって日向ぼっこをしているアシカに近付くことができるのでお勧めです。
また、カンガルー島は地元で作られている蜂蜜も有名で、世界最古のミツバチ保護区があります。1881年リグリア(イタリア)から リグリア蜂が輸入され、現在では世界中でその純種がいるのはカンガルー島のみです。カンガルー島のお土産は、ぜひローカルの蜂蜜をお勧めします!
カンガルー島を観光するには、南オーストラリア州の州都アデレード発のカンガルー島・オプショナルツアーに参加するのが最も一般的な方法になっています。
アデレード発のカンガルー島ベーシック・ツアーは、アデレードから約2時間かけてバスでケープ・ジャービスの港まで行き、そこから45分間のフェリーに乗り換える方法ですが、ツアー代金は若干割高となりますが、アデレード空港から飛行機で約30分をひとっ飛びと言う方法もあります。往路はバス+フェリー復路は飛行機、往復ともに飛行機利用等、予算や時間に沿って、ツアー選択が可能です。
日帰りツアーも多数催行されていますが、カンガルー島に宿泊、2日間又は3日間に分けてカンガルー島内をゆっくりと観光できる、カンガルー島でのホテル宿泊代金込みのツアーも催行されています。
カンガルー島観光は、アデレードを訪れた観光客の多くが訪れる最も人気の観光地です。
名称 | カンガルー島(Kangaroo Island) |
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場所 | アデレードより車とフェリーで約3時間30分(Google Map) |
ハーンドルフ
南オーストラリア州の州都アデレード中心部から車で約30分、オーストラリアに現存する最も古いドイツ系移民の入植地がハーンドルフです。一歩足を踏み入れると、伝統的なドイツ建築の建物が並び、そこはまるでドイツのバイエルン地方に来たかのような錯覚に陥ります。
1839年に、ルター派教会の信者達が宗教的迫害から逃れるため、プロイセン王国(現在のドイツ北部からポーランド西部)からこの地に入植したことが、ハーンドルフの町の始まり。当時の入植者たちが海を渡ってきた際の船の船長の名前ハーン(Hahn)と、ドイツ語で「村」と言う意味のドルフ(dorf)から「ハーンドルフ」という名前が名付けられています。
町は非常にこじんまりとしてはいますが、可愛らしいアンティークやアクセサリー・ショップが軒を連ね、博物館やギャラリーでハーンドルフの歴史や移民の暮らしに触れることも可能です。
でも、やっぱりハーンドルフの町の一番のお勧めはドイツ料理の数々!お洒落なカフェやレストランでドイツのプリッツェル、フランクフルト・ソーセージにサワークラウト、アップル・シュトゥルーデル、そしてもちろんドイツ・ビールに舌鼓を打つ!ハーンドルフでは絶対に外せません!
このハーンドルフですが、南オーストラリア州、いえオーストラリアが誇るワインの生産地アデレード・ヒルズの一角にあるため、ハーンドルフを訪れる際はアデレード・ヒルのワイナリー巡りと合わせて訪れるのがお勧めの行程です。
特にハーンドルフの町から車でほんの約5分の距離に位置するアデレード・ヒルのワイナリー「Shaw&Smith(ショウ&スミス)」は筆者が特にお勧めするワイナリーです。オーストラリア屈指のワイナリーで、ワインの世界最高の称号と言われる、マスター・オブ・ワインをオーストラリアで初めて取得した人物が創業したワイナリー。
特にスッキリとした味わいの「ソーヴィニオン・ブランク」(白ワイン)は、オーストラリア全土で好まれ、どの州のどの酒屋に行っても必ず置いていると言っても過言ではないほどの人気を誇り、またワイン・リストを置いているレストランのワイン・リストにも必ずと言ってよいほど、リストアップされているほどの人気ワインですので、お土産に自分用にぜひ!
移民大国オーストラリアを肌で味わえるハーンドルフ、南オーストラリア州の観光では外せない観光地です。
名称 | ハーンドルフ(Hahndorf) |
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場所 |
アデレードより車で約30分(Google Map) |
タスマニア州のお勧め観光スポット
オーストラリア観光に外せない、タスマニア州(Tasmania)の厳選お勧め観光スポットをご紹介します。
クレイドル・マウンテン
北海道より少し小さいぐらい、面積約65,000平方キロメートルのタスマニア島には、見どころの観光地がたくさん!
その中でも絶対に外せないタスマニア島の観光地がクレイドル・マウンテンです。クレイドル・マウンテンは、ユネスコの世界複合遺産に登録されているタスマニア原生地域の一部である、クレイドル・マウンテン=セント・クレア湖国立公園内にあり、タスマニア島観光でタスマニア島を訪れる観光客のハイライトとも言える観光スポットです。
クレイドル・マウンテンは、タスマニア島の北西に位置し、タスマニア島の州都ホバートからは車で約5時間弱、タスマニア島第二の都市ロンセストンからは車で約2時間30分の場所となります。
クレイドル・マウンテン=セント・クレア湖国立公園内には、1,545メートルのクレイドル・マウンテンの他、1,614メートルのタスマニア島最高峰のマウント・オッサや湖などの大自然、ワラビー、ポッサム、カモノハシ、ハリモグラ、ウォンバットなどの野生動物も生息し、大自然の宝庫。
クレイドル・マウンテンを訪れた際には、ぜひ参加して欲しいのが各種ウォーキング、トレッキングコース。
所要時間約20分程度で、お子様も参加できる初級コースのものから、80キロの距離があり、約6日ほどかけて歩くオーバーランド・トラックという難関コースまで、様々なコースがあり、ご家族連れから本格的なトレッキングを求める方まで、多くの方がこのクレイドル・マウンテンの大自然を満喫することができます。
天候の変化が激しいクレイドル・マウンテンですが、晴れた日には青空を背景にクレイドル・マウンテンの姿がダブ湖に映り、その様は息を飲むほど美しい!ぜひシャッター・チャンスを狙ってみましょう!
クレイドル・マウンテンには、幾つかの宿泊施設がありますが、その中でも人気のホテルが「ペッパーズ・クレイドル・マウンテン・ロッジ」。
日本の大手旅行会社各社もここのホテルを利用することが多く、ホテル内のメイン・ダイニングは暖炉を備え、また客室内に暖炉やアウトドア・ジャグジーを備えるお部屋カテゴリーもあり、雰囲気バツグンです!
ロッジ内には幾つかのボードウォークも整備されていて、ホテルにいながらにしてタスマニア島の大自然を満喫!
またクレイドル・マウンテンの玄関口とも言えるビジター・センターやダブ湖までを周遊しているクレイドル・シャトルバスも通っているので、クレイドル・マウンテンへのアクセスも抜群です。
クレイドル・マウンテンへ入山するには、国立公園パスを購入する必要がありますが、ビジター・センターで購入可能となっています。
名称 | クレイドル・マウンテン(Cradle Mountain) |
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場所 | ロンセストンより車で約2時間30分(Google Map) |
ポート・アーサー
タスマン半島に位置するポート・アーサーは、タスマニア州の州都ホバートの南東約60キロの場所に位置し、車で行く場合その道のりは約90キロ、約1時間30分ほどのドライブになります。
かつてのオーストラリア最大の流刑植民地で、2010年にはその他10ヶ所の囚人遺跡群と共に計11ヶ所の「オーストラリアの囚人遺跡群」としてユネスコの世界文化遺産に登録され、現在はタスマニア島有数の観光地としてオーストラリア国内外の観光客の方々が訪れる場所となっています。
1800年代後半の山火事により多くの建物が焼失してしまいましたが、建物の外壁は現存しており、その外壁の中を歩くことができるので、当時の囚人たちの生活の様子を垣間見ることが可能です。
また、希望者は英語のガイドツアーに参加することも可能、更に詳しい当日の状況を知ることができます。
夜間には、夜の暗闇の中、ランタン片手に暗い廃墟の中、刑務所史跡を巡るゴースト・ツアーもあり、怖いもの知らず(笑)には人気のツアーとなっています。
ポート・アーサーへは日帰りツアーも多数出ていますが、前述通りホバートからは約1時間30分ほどの道のりなので、レンタカーで訪れるのもお勧めです。
その際、ポート・アーサーの刑務所史跡から車でほんの5分ほどの場所にある「ポート・アーサー・ラベンダー」に立ち寄ることをお勧めします。ラベンダー・ファームが広がり、敷地内のレストランではラベンダーを使った各種料理が楽しめ、ショップ・コーナーでは、ラベンダーを使ったジャムや石鹸など、お土産にお勧めの商品が多数並びます。
日帰りツアーでも立ち寄るツアーがあるので、ツアー参加を希望する場合も一度立ち寄りの有無を訪ねてみても良いかも。
ここでちょっとポート・アーサーの歴史を解説すると、ポート・アーサー流刑植民地は1830年から囚人の収容が始まり、1833年から1850年代には犯罪者の中でも最も極悪な囚人たちが収容され、過酷な労働を強いられ、このポート・アーサー流刑植民地は、タスマニア本島とはイーグルホーク・ネックと呼ばれる細い回廊のみで繋がっていて、多数のサメが生息する海に周りを囲まれていたため、当時は「脱出不可能な監獄」と呼ばれていました。
最大で1,100人の囚人を収容していましたが、1870年代になると囚人は激減し、1877年には最後の囚人が移送され、この地はカーナボン(Carnarvon)と改名され、刑務所が閉鎖されて以降、一帯の施設は少しずつ廃墟と化して行き、1895年と1897年には壊滅的な火事に襲われ、周囲一帯の古い建物の多くが焼失し、今は建物の外壁のみを残す形となっています。
世界文化遺産として登録されている11ヶ所のオーストラリアの囚人遺跡群の中でも、ここポート・アーサーは筆者個人的には最も訪問をお勧めする刑務所遺跡です。
名称 | ポート・アーサー(Port Arthur) |
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場所 | ホバートより車で約1時間30分(Google Map) |
ワイングラス・ベイ
タスマニア島の南東部に位置するフレシネ国立公園内にあるのがワイングラス・ベイです。
その名の通り、ワイングラスのように綺麗な曲線を描いた湾で、真っ白な砂浜とターコイズ・ブルーの海、そして真っ青な空が鮮やかなコントラスを織りなし、訪れる人々を魅了しています。
ワイングラス・ベイには、初級から上級コースまで多種多様なハイキング・コースがあり、ご自身の体調・体力に合わせて楽しめますが、一番のお勧めは写真のようにワイングラス・ベイを上から綺麗に眺めることができる展望台までの往復約3km、往復で約1時間から1時間30分のコース。
このハイキング・コースは基本的に整備されていて、歩きやすくはなってますが、途中石段もあったりするので、歩きやすい靴の持参を忘れずに。
また、もう少し体力と時間に余裕がある方は、真っ白な砂浜まで降りていくコースもお勧め。ワイングラス・ベイを上から綺麗に眺めることができる展望台までの往復約3km、約1時間から1時間30分コースに追加して真っ白な砂浜まで往復約3km、往復で約1時間が追加となりますが(合計約6km、約2時間30分前後)、このコースは途中岩を超えていく場所もあったりするので、必ず歩きやすい靴でご参加を。ビーチに行くからビーチ・サンダルで!なんて甘い考えは捨ててください(笑)。ビーサンはバックパックの中に。
ハイキングコースの途中では、人懐こい野生のワラビーに出会えるチャンスも。特に駐車場付近には多くの野生のワラビーが出没しますので、ぜひ探してみてください。
ハイキングコースのスタート地点である駐車場手前には、フレシネ国立公園・インフォメーションセンターがあり、そこで色々な情報をゲットできます。日本語の案内書も用意があるので、「ジャパニーズ、プリーズ」と言えば貰えます。
おっと、言い忘れるところでしたが、フレシネ国立公園(ワイングラス・ベイのハイキングコース)に入るには入場料の支払いが必要です。入場料は2021年現在で車1台あたり40ドル(8名まで)、バスや自転車などで訪問する場合は、1人20ドルとなっています。
名称 | ワイングラス・ベイ(Wineglass Bay) |
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場所 | ホバートより車で約2時間45分(Google Map) |
オーストラリア観光のお勧め観光モデル行程・コース
オーストラリアの誇る各州・準州・特別地域などの観光スポットを厳選してご紹介して来ましたが、厳選に厳選を重ねた観光地ではありますが、それでもここで上げた全ての観光地全てを1度で周るには数週間、下手したら1ヶ月、2ヶ月かかります。
そこで、自然派、都市派、はじめてのオーストラリア、リピーター向けなど、目的別にコースを別け、オーストラリア在住のスタッフがお勧めの行程を無駄なく周るためのオーストラリア観光モデル行程・コースをご紹介したいと思います。
また今回は短期間で効率よく周るためのコース提案を重視し、最大でも9日間(土曜日に日本を出発、翌週日曜日には日本へ帰着可能)の行程とさせて頂きました。
モデル行程・コースなので、これらを参考に更にご自身の目指すオーストラリア観光を肉付けしてみてはいかがでしょうか!?
オーストラリア東海岸3都市周遊・自然派コース
人気のオーストラリア東海岸を巡る観光コース、中でも自然に特化した観光プランをご提案します。
はじめてオーストラリア観光に訪れる方向けの観光コースです。
行程は8日間とし、土曜日出発の土曜日帰着、日曜日は月曜日からの学校・仕事備える形にしていますが、シドニーの滞在を1泊延ばし、追加した1日にハンター・バレー観光を組み込むのもお勧めです。
日数 | 都市 | 行程 |
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1日目 | 日本 |
成田空港又は関西空港より空路ジェットスター航空直行便でケアンズへ。 |
2日目 | ケアンズ |
早朝、ケアンズに到着。 |
3日目 | ケアンズ |
オプショナルツアー 世界自然遺産グレート・バリア・リーフへのクルーズ(グリーン島など) |
4日目 | ケアンズ ゴールドコースト |
ケアンズより空路ゴールドコーストへ。 |
5日目 | ゴールドコースト |
オプショナルツアー 世界自然遺産スプリングブルック国立公園観光 又は 世界自然遺産ラミントン国立公園観光へ。 |
6日目 |
ゴールドコースト |
ゴールドコーストより空路シドニーへ。 シドニー到着後、シドニー市内を散策(世界文化遺産オペラハウスなど) (シドニー泊) |
7日目 | シドニー | オプショナルツアー 世界自然遺産ブルー・マウンテンズ観光 (シドニー泊) |
8日目 | シドニー ゴールドコースト 日本 |
シドニーより空路ゴールドコースト経由 ゴールドコーストで乗り継ぎ空路ジェットスター航空直行便で成田空港へ。 成田空港到着 |
オーストラリア東海岸3都市周遊・都市派コース
人気のオーストラリア東海岸を巡る観光コース、都会派の方向け東海岸主要大都市を巡る観光プランをご提案します。
8日間行程の観光プランとしていますが、シドニーを1延泊して、オーストラリア最大都市であるシドニーの町並みをゆったり観光したり、ショッピングを楽しむのも一手です。
日数 | 都市 | 行程 |
---|---|---|
1日目 | 日本 |
成田空港又は関西空港より空路カンタス航空直行便でシドニーへ。 |
2日目 | シドニー |
シドニー到着後、シドニー市内を散策(世界文化遺産オペラハウスなど) |
3日目 | シドニー |
オプショナルツアー 世界自然遺産ブルー・マウンテンズ観光 |
4日目 | シドニー メルボルン |
シドニーより空路メルボルンへ。 |
5日目 | メルボルン |
午前中はメルボルン市内のカフェなどでゆったりとメルボルン滞在を。 |
6日目 | メルボルン ゴールドコースト |
メルボルンより空路ゴールドコーストへ。 ゴールドコースト・サーファーズパラダイスを散策 オプショナルツアー 夜は世界自然遺産ナチュラル・ブリッジの土ボタル鑑賞ツアーへ (ゴールドコースト泊) |
7日目 |
ゴールドコースト ブリスベン |
ゴールドコーストより陸路ブリスベンへ(車で約1時間) オーストラリア第三の都市ブリスベン市内を観光(市庁舎、セントジョーンズ大聖堂など) (ブリスベン泊) |
8日目 | ブリスベン 日本 |
ブリスベン空港より空路カンタス航空直行便にて羽田空港へ。 羽田空港到着 |
オーストラリアの世界遺産を巡る旅
オーストラリアが世界に誇る世界遺産を効率よく周る観光プランです。
オーストラリア観光のゴールデン・コースとも言え、オーストラリアの自然と都市を巡りながらオーストラリアが誇る世界遺産を観光していく、別名オーストラリア欲張り観光プランです(笑)。
エアーズロック滞在を1泊としていますが、1延泊してキングス・キャニオン観光を入れ込むのもお勧め、また日程に限りのある方はシドニー滞在を1日短くして全行程を7日間とするのもありです。
日数 | 都市 | 行程 |
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1日目 | 日本 |
成田空港又は関西空港より空路ジェットスター航空直行便でケアンズへ。 |
2日目 | ケアンズ |
早朝、ケアンズに到着。 |
3日目 | ケアンズ |
オプショナルツアー 世界自然遺産グレート・バリア・リーフへのクルーズ(グリーン島など) |
4日目 | ケアンズ エアーズロック |
ケアンズより空路エアーズロックへ。 |
5日目 | エアーズロック シドニー |
サンライズ鑑賞と世界遺産カタジュタ(マウント・オルガ)散策 |
6日目 |
シドニー |
オプショナルツアー 世界自然遺産ブルー・マウンテンズ観光 (シドニー泊) |
7日目 | シドニー | シドニー市内を観光(世界文化遺産オペラハウスなど) 夜カンタス航空直行便にてシドニーより羽田空港へ。 (機中泊) |
8日目 | 日本 | 羽田空港到着 |
リピーターのためのオーストラリア観光
シドニー、ケアンズ、ゴールドコーストなど、オーストラリア東海岸の主要都市は観光した、と言うオーストラリア観光リピーターの方向けの観光プランです。
西海岸の主要都市であるパースを観光コースに組み込んでいるので、お勧めの観光時期は9月から10月のワイルドフラワー時期です。
日数 | 都市 | 行程 |
---|---|---|
1日目 | 日本 |
羽田空港より空路カンタス航空直行便でシドニーへ。 |
2日目 |
シドニー |
シドニーにて国内線に乗り継ぎ、空路パースへ。 |
3日目 | パース |
オプショナルツアー ピナクルズ観光 |
4日目 | パース | |
5日目 | パース アデレード |
パースより空路アデレードへ。 |
6日目 |
アデレード |
オプショナルツアー カンガルー島日帰り観光 (アデレード泊) |
7日目 | アデレード メルボルン |
早朝便でアデレードより空路メルボルンへ。 メルボルン到着後、トラム(路面電車)を利用して簡単なメルボルン市内散策。 オプショナルツアー 午後又は夕刻前よりフィリップ島ペンギンパレード見学ツアー (メルボルン泊) |
8日目 | メルボルン シドニー |
トラム(路面電車)を利用してメルボルン市内観光(世界文化遺産 王立展示館など) クイーン・ビクトリア・マーケット(営業曜日注意)でお土産探し、ユーレカ・タワーでメルボルンの町並みを一望など。 夕刻メルボルン空港よりシドニーへ。シドニーにて乗り継ぎ。空路カンタス直行便にて羽田空港へ。 (機中泊) |
9日目 | 日本 | 羽田空港到着 |
大自然タスマニア一周観光
オーストラリア本土から約240km離れたタスマニア島を巡る観光プランです。
山、湖、森、そして海と大自然に囲まれながらもホバートやロンセストンには歴史的建造物も数多く残り、色々な顔を併せ持つタスマニア島はオーストラリア観光では外せません。
今回のこちらの観光コースは、レンタカーを利用してタスマニア島を1周する、オーストラリア観光リピーターの方向けのオーストラリア観光コースを組みました。
レンタカーはちょっと心配と言う方向けには、5日間から7日間までタスマニア島を1周する宿泊型オプショナルツアーもありますので、そちらをご検討ください。
日数 | 都市 | 行程 |
---|---|---|
1日目 | 日本 |
羽田空港より空路カンタス航空直行便でメルボルンへ。 |
2日目 |
メルボルン |
メルボルンにて国内線に乗り継ぎ、空路ホバートへ。 |
3日目 | ホバート |
ポート・アーサー観光、マウント・フィールド国立公園(ラッセル滝など)観光、ボノロング動物園見学など。 |
4日目 |
ホバート |
オーストラリア最古の石橋があるリッチモンドの町を観光、その後は、景色の良い東海岸をドライブしながら北上、フレシネ国立公園へ。 |
5日目 | ビチェノ クレイドル・マウンテン |
ビチェノより世界複合遺産に登録されているタスマニア原生地域の一部である、クレイドル・マウンテン=セント・クレア湖国立公園内、クレイドル・マウンテンへ。 |
6日目 |
クレイドル・マウンテン |
クレイドル・マウンテンのハイキングへ。 ダブ湖までの周遊サーキットがお勧めです。 (クレイドル・マウンテン泊) |
7日目 | クレイドル・マウンテン ロンセストン |
クレイドル・マウンテンよりロンセストンへ移動。 |
8日目 | ロンセストン メルボルン |
ロンセストン空港より空路メルボルン経由羽田空港へ。 (機中泊) |
9日目 | 日本 | 羽田空港到着 |
オーストラリア観光に関するよくある質問(FAQ)
オーストラリアには全部で「20」の世界遺産があります。
「世界複合遺産」(4箇所)
「世界文化遺産」(4箇所)
- メルボルン・王立展示館とカールトン庭園
- シドニー・オペラハウス
- オーストラリアの囚人遺跡群
- バッジ・ビムの文化的景観
「世界自然遺産」(12箇所)
- グレート・バリア・リーフ
- ロード・ハウ島群
- オーストラリア・ゴンドワナ多雨林群
- クイーンズランド・湿潤熱帯地域
- 西オーストラリア・シャークベイ
- フレーザー島
- オーストラリア・哺乳類化石地域
- ハード島とマクドナルド諸島
- マッコーリー島
- グレーター・ブルー・マウンテンズ地域
- パーヌルル国立公園
- ニンガルー・コースト
こちらのページで紹介した観光地はすでにどこも外せないのですが(笑)、それでも3箇所に絞るとしたら下記です。
- ノーザンテリトリー準州: ウルル(エアーズロック)とカタジュタ(マウント・オルガ)
- クイーンズランド州: グレート・バリア・リーフ
- ニュー・サウス・ウェールズ州: シドニー・オペラハウス
訪れる都市、場所、観光目的でベスト・シーズンは変わって来ますが、まず念頭に置かないといけないのは、オーストラリアは南半球に位置するため、北半球の日本とは季節が真逆になると言うことです。
7-9月は真冬、12-2月は真夏になります。
世界最大の珊瑚礁群グレート・バリア・リーフで有名なケアンズは、クイーンズランド州北部に位置し、熱帯雨林気候に属すため、1年中暑い気候が続くのでいつでも海には入れますが、7-9月の時期は海水は冷たく感じます。また、2-3月はサイクロン・シーズンとなり、大型のサイクロンが発生することがあります。
オーストラリア最大都市のシドニー、第二の都市メルボルンは、日本のように四季がありますので、7-9月は冬、12-2月は夏の気候となります。なので、クリスマスや年末年始時期は、半袖・短パンで過ごすことになるので、日本のお正月のような雰囲気はありません。
一概に「この時期だ!」とは言えませんが、あえて言うならやはり春の時期(9月-11月頃)、秋の時期(4-6月頃)はお勧めです。
唯一この時期の観光が絶対お勧め!と言えるのは西オーストラリア州、西オーストラリア州を観光するならワイルドフラワーが咲き誇る8月終わりから11月の頭が絶対にお勧めです。
オーストラリアは英連邦に属し、イギリスからの影響を色濃く受けているため、フィッシュ&チップスやミートパイなど、イギリスで愛される料理がオーストラリアでもよく食され、人気の料理となっています。
筆者のちょっとばかりの独断と偏見を交えた(笑)、オーストラリア観光に来られた際に、ぜひご賞味頂きたい料理は下記です。
- フィッシュ&チップス
- ミートパイ
- オージービーフのステーキ
- チキン・シュニッツェル
- バラマンディ(魚)
- ハンバーガー
オーストラリアの旅行手配
トラベルドンキーでは、オーストラリアのオプショナルツアー(現地発着ツアー)、アクティビティ等をご紹介、ご予約を承っています。
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