ヴァージン・オーストラリア、ってどんな航空会社?!
ヴァージン・オーストラリア航空は、主にオーストラリアの国内線を運行するオーストラリアの航空会社です。
カンタス航空などのフルサービスキャリアと、ジェットスター航空などのローコストキャリアの間くらいの立ち位置で運営されています。
日本へ就航していないこともあり、あまり日本旅行者の利用も多くはありませんでしたが、2023年6月から念願の日本就航を果たし、東京(羽田空港)・ケアンズ間を毎日1往復運航しています。
ヴァージン・オーストラリア航空の、「ヴァージン」というブランド名を聞いたことがある、あるいはそのロゴを見たことがある人が多いと思います。
これは、イギリスの大手航空会社、ヴァージン・アトランティック航空が1989年から26年もの間、ロンドン・ガトウィック空港と成田空港間を運行しており、それが多くの日本人の方の記憶には残っていると思います。
ヴァージン・アトランティック航空は、残念ながら2015年2月をもって運行を停止、日本は現在オフラインとなっています。
また、ヴァージン・グループの始業であるヴァージン・レコード、グループの創業者であり伝説的な起業家でありながら、冒険家としても知られるリチャード・ブロンソンからその名を聞いた方も多いと思います。
ヴァージン・オーストラリア航空は、このヴァージン・グループの子会社として、2000年にヴァージン・ブルー航空として、オーストラリア国内線の運航を開始したのが始まりとなります。
ヴァージン・オーストラリア航空の持株会社であるヴァージン・オーストラリア・ホールディングスは、新型コロナウィルスの世界的なパンデミックの影響を大きく受け、2020年4月に任意管理(Voluntary Administration)の申請及び管財人の選任を行い、その管財人の管理下におかれました。
管財人管理下の状態でもごく少数の便の運航は継続され、2020年8月にアメリカのヘッジファンドへ売却が完了、その後徐々にオーストラリアの国内線の運航路線・便数を増加させてきています。
今後更なる復活、そして新設の羽田・ケアンズ線による日本、オーストラリア双方の観光、ビジネスの拡大に大きく寄与すると期待される、ヴァージン・オーストラリア航空をご紹介いたします。
ヴァージン・オーストラリア航空の歴史
ヴァージン・ブルー航空
ヴァージン・オーストラリア航空は、「ヴァージン・ブルー航空」として、2000年8月に2機の航空機でLCC(ローコストキャリア)として運行を開始しました。
この当時は赤色の機体に「virginblue.com.au」と当時のドメイン名と電話番号が大きく書かれた、いかにもLCCらしい機体塗装となっていました。この時のIATA(国際航空運送協会)の航空会社コードはDJでした。
運行開始からおよそ1年後、ヴァージン・ブルー航空にとっては大きな追い風が吹きました。カンタス航空に続くオーストラリア第2位の大手航空会社であった、アンセット・オーストラリア航空が、2001年9月に経営破綻します。
それにより空白、あるいは便数が減った路線への進出、空港のターミナルビルにできたスペースに大規模なチェックインカウンターの確保などを大胆に進めることができ、一気にそのオーストラリア国内線のシェアを拡大、オーストラリア第2位の足場を固めることができました。
国際線への進出
ヴァージン・ブルー航空はオーストラリア国内線の専業航空会社として運行していましたが、後にヴァージン・パシフィック航空、Vオーストラリア航空などの子会社を設立してオーストラリアと海外を結ぶ国際線の運航を開始しています。
ヴァージン・パシフィック航空は、オーストラリアとニュージーランド間の国際線、およびニュージーランド国内線の運航を目的にニュージーランドにヴァージン・ブルー航空の子会社として2004年に運行が開始されました。
その後、ヴァージン・パシフィック航空は、ニュージーランド国内線から撤退し、オーストラリア・ニュージーランド間のフライトは、ヴァージン・オーストラリアへ移管されています。
Vオーストラリア航空は、オーストラリアとアメリカ合衆国間の国際線の運航を目的に、オーストラリア国内に設立され、2009年よりシドニー・ロサンゼルス間のフライトの運航を開始しています。
Vオーストラリアのオーストラリア・アメリカ合衆国間のフライトも、同様にヴァージン・オーストラリア航空へ移管、吸収されています。
ヴァージン・オーストラリア航空へ
ヴァージン・ブルー航空は、カンタス航空傘下のジェットスター航空との激しい料金競争に悩むこととなります。
2010年5月、カンタス航空より新しい最高経営責任者をヘッドハントし、LCC(ローコストキャリア)から、フルサービスの航空会社への転換を目指していきます。
2011年2月にヴァージン・ブルー航空からヴァージン・オーストラリア航空への名前の変更、新しいユニフォームとビジネスクラスの座席が発表されました。
2011年5月にヴァージン・オーストラリア航空への変更が行われ、現在の白い機体に赤い文字で「Virgin Australia」と書かれたデザインへの変更が順次実施されました。
ヴァージン・オーストラリア航空は、前進のヴァージン・ブルー航空時代の記憶から、LCC(ローコストキャリア、格安航空会社)のイメージが残っている人が多くいますが、現在はフルサービスの航空会社へ転換されています。
基本料金には、国際線、国内線とも預け荷物料金が含まれており、日本やアメリカへの長距離線は、エコノミークラスでも食事が含まれています。
任意管理の申請、ヘッジファンドへ売却へ
2020年3月よりオーストラリアでも新型コロナウィルスのパンデミックに襲われ、オーストラリア国内各都市でもロックダウンが実施、オーストラリア国境はもとよりオーストラリアの各州間の州境も閉鎖され、国際線だけではなく国内線までもがごく一部の路線・便数を除き運休するという、航空業界にとっては未曽有の危機に陥りました。
ヴァージン・オーストラリア航空は、2020年3月下旬には全ての国際線の運航を停止、2020年4月初旬には国内線もシドニー・メルボルン間の数便を残して運行を停止しました。
ヴァージン・オーストラリア航空は、元々新型コロナウィルスのパンデミック前から、LCC(ローコストキャリア、格安航空)のジェットスター航空と、フルサービスのカンタス航空との間に挟まれてその存在感を示せず、その業績は低迷を続けていました。
そこに新型コロナウィルスの影響ヴァージン・オーストラリア航空にとどめを刺し、ヴァージン・オーストラリア・グループの持株会社のヴァージン・オーストラリア・ホールディングスは2020年4月に任意管理(Voluntary Administration)の申請を行いデロイトを管財人に指名、その管財人の下で事業の継続の道を模索しました。
2020年6月にアメリカ合衆国のヘッジファンドであるベインキャピタルへ、ヴァージン・オーストラリア・ホールディングスの売却を決定、2020年11月に売却手続きと所有権の移転が完了し、現在もベインキャピタルがヴァージン・オーストラリア・ホールディングスのオーナーとなっています。
経営破綻後もシドニー・メルボルン線など需要の多い極限られた路線と便数で、国内線の運行を継続、2021年10月頃よりオーストラリアのコロナ制限措置の緩和とあわせて、国内線の路線網、運航便数を拡大していきました。
2022年12月には、アデレード・バリ間の国際線の運航を再開、今後機材の関係で近距離便を中心に国際線の順次再開を行っていく予定です。
ヴァージン・オーストラリア航空が日本初就航、羽田・ブリスベン開設(延期に)
ヴァージン・オーストラリア航空は、2020年3月29日に、日本初就航となる羽田・ブリスベン線を開始します。
この羽田・ブリスベン線には、エアバスのA330-200が投入され、エコノミー255席、ビジネス20席となっています。
週7便、毎日1便が運行され、羽田発ブリスベン行は夜行便となっており、朝にブリスベンに到着する為、そのままオーストラリア各地への乗継も可能になっています。
ブリスベン発羽田行は日中便となっています。11:40発と比較的遅い時間の出発になっているので、シドニーやメルボルンからの乗り継ぎでも、利用できる時間となっています。
ヴァージン・オーストラリア航空は本社をブリスベンに置くことからもわかるように、ブリスベン空港がハブ空港となっており、数多くの便がブリスベンとオーストラリア国内各都市を結んでいます。
そのため、この羽田・ブリスベン線を利用して、オーストラリア各都市への乗り継ぎ、あるいは、オーストラリア各都市からブリスベンを経由してブリスベン・羽田線の利用など、オーストラリアの多くの都市でこの便の利用が可能になっています。
便名 | 出発地 | 出発時間 | 到着地 | 到着時間 |
---|---|---|---|---|
VA 076 | 羽田 | 21:45 | ブリスベン | 07:45 +1 |
VA 077 | ブリスベン | 11:40 | 羽田 | 20:00 |
羽田・ブリスベン線の就航延期
新型コロナウィルスに起因するオーストラリア政府の入国規制などの影響により、ヴァージン・オーストラリア航空は2020年6月14日まで、全ての国際線の運行を停止しました。
その為、この新規開設される羽田・ブリスベン線も、就航は2020年6月15日に延期されています。
新型コロナウィルスの世界的な感染拡大をうけ、一度延期されて2020年6月15日に運行開始とされていた、羽田・ブリスベン線は再度再開時期を定めずに再延期して現在に至っています。
ヴァージン・オーストラリア航空として、正式に運行を取りやめるという発表はされていませんが、現在もヴァージン・オーストラリア航空自体が厳しい経営状況であることから、オーストラリアと日本との行き来が可能となった後もその運行開始は疑問視されています。
2022年12月、ヴァージン・オーストラリア航空は、羽田・ブリスベン線の代わりに、羽田・ケアンズ線を2023年6月より開始することを発表しました。
ヴァージン・オーストラリア航空が日本初就航、羽田・ケアンズ開設
ヴァージン・オーストラリア航空は、2023年6月28日から東京(羽田空港)・ケアンズ線の運航を開始しました。
ヴァージン・オーストラリア航空は、現在中・長距離の国際線で使われている、B787、A330などのワイドボディーの機材をもっていませんが、この羽田・ケアンズ線は主に国内線、近距離の路線で使用されているB737を使用します。
ヴァージン・オーストラリア航空は、前述の通り2020年3月に羽田・ブリスベン線の開始を予定し、チケットの販売も行っていましたが、新型コロナウィルスの影響でオーストラリア、日本の双方で事実上の国境閉鎖、ヴァージン・オーストラリア航空の経営破綻もあり、無期限に延期となっていました。
ヴァージン・オーストラリア航空は、その間も獲得していた羽田空港の発着枠を保持していましたが、経営破綻時に中・長距離の国際線で使用される全てのワイドボディー機を売却、羽田・ブリスベン線がどうなるか注目されていました。
それを羽田・ケアンズ線に変更、使用機材はナローボディのB737で運行するという、関係者を驚かす内容でのヴァージン・オーストラリア航空の日本線就航開始となりました。
羽田・ブリスベン線だと使用するB737では航続距離が足りないこと、また、4月より強力なライバルとなるカンタス航空が、同じ羽田・ブリスベン線に就航することもあり、ブリスベン線に代えてケアンズ線の運航を開始することになったようです。
運航は1日1便、デイリーでの運航となり、羽田空港からケアンズ行きは夜行便、ケアンズから羽田空港へは日中便となります。
エコノミークラス、エコノミーXクラス、そしてビジネスクラスの3クラスが設定されています。
2023年6月28日の運航開始時よりB737-700が使用されていましたが、ヴァージン・オーストラリア航空で新規に導入されるB737-8-MAXが、2023年7月30日より東京(羽田)・ケアンズ線に導入されました。
この新しく投入されたB737-8-MAXでは、8席のビジネスクラス、168席のエコノミークラスが設置され、そのうち30席は足元の広いエコノミーXとなります。
便名 | 出発地 | 出発時間 | 到着地 | 到着時間 |
---|---|---|---|---|
VA 078 | 羽田 | 21:55 | ケアンズ | 06:25 +1 |
VA 077 | ケアンズ | 13:15 | 羽田 | 20:00 |
日本・ケアンズ線はジェットスター航空が、航空機の選択肢が増える事は大変喜ばしいことです。
ヴァージン・オーストラリア航空は、ローコストキャリアではないこと、小さい機材の使用で運行コストから安売りできないこと等により、ジェットスター航空より若干高い金額で販売されている日が多いようです。
東京・ケアンズ線、2025年2月に運行中止に
念願の日本路線に参入したヴァージン・オーストラリア航空ですが、2025年2月24日をもって東京/羽田空港・ケアンズ線を、運行中止とすることを発表しました。
開始からわずか1年半で同路線の運行中止とする理由として、日本からオーストラリアへの旅行客の需要回復が大幅に遅れており、継続的に採算がとれる程になっておらず、持続的な運行の継続が困難であることをあげています。
ヴァージン・オーストラリア航空のチケット購入方法
ヴァージン・オーストラリア航空のWEBサイトにて、日本線、オーストラリア国内線の予約・購入が可能です。居住国は関係ありませんので、日本からも購入可能です。
2024年5月現在、「Japan (English)」という選択肢がありますが、英語のページに飛びます。
情報紹介のみの日本語のページはありますが、予約に進むと英語のページになり、日本語で予約まで完結するサイトはありません。
オーストラリア国内線、および最初の出発がオーストラリア国内の都市出発の国際線はオーストラリアドル建てとなります。
最初の出発都市がオーストラリア国外の国際線は、その国の通貨建てとなります。
例えば羽田発ケアンズの往復を購入した場合、「JPY」日本円建てとなります。
一方ケアンズ発羽田往復で購入した場合は、復路の羽田発・ケアンズ行きも含めて「AUD」オーストラリアドル建てとなります。
ヴァージン・オーストラリア航空の日本語連絡先
ヴァージン・オーストラリア航空では、日本語のカスタマーサービスを設けています。
日本から: 0120-406-498
平日 9:00 – 17:00(オーストラリアの祝祭日を除く)
日本国外から
+61 7 3119 7089
ヴァージン・オーストラリア航空の持株会社と関連航空会社
ヴァージン・オーストラリア・ホールディング・リミテッド
ヴァージン・オーストラリア航空の親会社は、ヴァージン・オーストラリア・ホールディング・リミテッドという持株会社になります。
ヴァージン・オーストラリア・ホールディング・リミテッドは、オーストラリア証券取引所(ASX)に上場されており、ティッカーシンボルはVAHです。
エディハド航空、シンガポール航空が株式の20%強を保有し、中国系の南山グループ、HNAグループがそれぞれ20%弱保有しています。
もともとヴァージン・オーストラリアはヴァージン・グループの完全子会社でありましたが、現在は第5位の株主に後退しましたが、現在でも10%程保有する大株式となっています。
ヴァージン・オーストラリア・ホールディング・リミテッドの傘下には、ヴァージン・オーストラリア航空のほか、LCC(格安航空会社)であるタイガーエア・オーストラリア航空、地域航空会社であるヴァージン・オーストラリア・リージョナル航空があります。
タイガーエア・オーストラリア航空
2007年にオーストラリア国内を運行するLCC(格安航空会社)として、タイガーエア・オーストラリア航空は運行を開始しました。
2013年に株式の60%をヴァージン・オーストラリア・ホールディングスが取得し、後にシンガポール航空から残りの40%を取得、現在は完全子会社しています。
メルボルン空港を拠点に、ブリスベン、ケアンズ、シドニー、パース等のオーストラリア国内の各都市間を運行しています。
インドネシアのバリ島、デンパサールへの便も運航していましたが、現在は休止し、オーストラリア国内線のみの運航となっています。
以前は度重なる欠航、遅延が頻発、2011年は度重なる安全運航の違反により運行停止処分まで航空当局よりうけ、料金はどこの航空会社よりも安いが、文字通り「安かろう悪かろう」の航空会社でした。
2013年にヴァージンの傘下に入った後、徐々に運行の改善が進み、現在では他の航空会社に遜色がないほどに定時発着率は改善されています。
タイガーエア・オーストラリア航空は、新型コロナウィルス拡大の影響により、2021年3月25日運行を停止、親会社のヴァージン・オーストラリア・ホールディングの所有者であるベインキャピタルは、タイガーエア・オーストラリア航空のの14年の歴史に幕を下ろすことを決定しました。
ヴァージン・オーストラリア・リージョナル航空
ヴァージン・オーストラリア・リージョナル航空はパースを拠点とする地域航空会社です。
1963年に創業されたスカイウエスト航空を前身とし、2013年にヴァージン・オーストラリア・ホールディングスが100%の株式を取得し、完全子会社となりました。
パースと同州内、西オーストラリア州の各都市、およびパースとアデレード、ダーウィン、アリススプリングス等を小型の機材で運行しています。
ヴァージン・オーストラリア航空のマイレージプログラム
ヴァージン・オーストラリア航空では、ほかのフルサービスの航空会社と同様に、「Velocity」(ヴェロシティ)という自社のマイレージプログラムがあります。
一般的なマイレージプログラムと同様、自社、提携航空会社便に乗るごとにポイントが積算されていく仕組みですが、オーストラリア国内線、および近距離国際線と長距離国際線と積算方法が異なります。
オーストラリア国内線と近距離国際線は、「チケット購入金額」に対してポイントが与えらえ、長距離国際線は「飛行距離」に対してポイントが与えれます。
オーストラリア国内線、近距離国際線
座席クラスに関係なく、チケット購入金額1ドルに対して5ポイントが付与されます。
近距離国際線は、オーストラリアとニュージーランド、インドネシア、パプアニューギニア、サモア、ソロモン諸島、トンガ、バヌアツ間のフライトになります。
メンバー・ステータスによりボーナスポイントが付き、シルバーは50%、ゴールドは75%、プラチナが100%が加算されます。
長距離国際線
ビジネスクラスは飛行距離1マイルにつき2ポイント、プレミアムエコノミークラスは1.25ポイント、エコノミークラスは運賃クラスにより0.25から1ポイントが付与されます。
メンバー・ステータスによりボーナスポイントが付き、シルバーは50%、ゴールドは75%、プラチナが100%が加算されます。
ステータスレベル
ヴェロシティのメンバーは、積算飛行距離に応じてステータスレベルと呼ばれるランク分けがされます。
搭乗する便の飛行距離に応じて、ポイントとは別にステータス・クレジットが加算されていき、一定の基準を超えると会員のステータスが上がっていきます。
入会時は全員「レッド」から開始となり、その後「シルバー」、「ゴールド」、「プラチナ」と上がっていきます。
提携航空会社
ヴェロシティは、全日空(ANA)、ユナイテッド航空、シンガポール航空、ヴァージン・アトランティック航空、エディハド航空、ハワイアン航空などと提携、これらの航空会社の運航する便に搭乗することにより、ヴェロシティにポイントを加算することが可能です。
ヴァージン・オーストラリア航空の空港ラウンジ
ヴァージン・オーストラリア航空では、オーストラリア国内の主要空港に、「ヴァージン・オーストラリア・ラウンジ」を設けています。
一般のフルサービスの航空会社同様、ビュッフェによる軽食、オードブルの提供、アルコール類を含む飲み物の提供などが行われており、一部の空港では会議室の設備もあります。
この「ヴァージン・オーストラリア・ラウンジ」を利用するには、下記の4つの方法があります。
ビジネスクラスの利用
ヴァージン・オーストラリア航空のビジネスクラスを利用する場合、ラウンジを利用できます。
ヴェロシティのプラチナ、ゴールド会員
ヴァージン・オーストラリア航空のマイレージプログラム、ヴェロシティ(Velocity)のプラチナ、またはゴールドの会員の方でヴァージン・オーストラリア運航便を利用する場合は、ラウンジを利用できます。
ラウンジ会員
年間会費、または生涯会費を払って、ラウンジ会員になることができます。年間会員は、入会金A$330、年会費A$420、生涯会員はA$9750となっています。(2020年4月現在)
ラウンジパスを購入
予約管理ページより1回限り利用のラウンジ利用パスを購入して、ラウンジの利用をすることができます。
ラウンジパスの料金は、多くの空港ではA$55となります。(2020年4月現在、一部小規模の空港はA$44)
当日ラウンジのレセプションデスクでA$65で購入し、ラウンジを利用することもできます。
ヴァージン・オーストラリア航空に関するよくある質問(FAQ)
ヴァージン・オーストラリア航空は、東京(羽田空港)・ケアンズ線を、2023年6月28日から運航を開始しました。
運航は1日1便、デイリーでの運航となり、羽田空港からケアンズ行きは夜行便、ケアンズから羽田空港へは日中便となります。
チケットの予約、購入は、ヴァージン・オーストラリア航空のWEBサイトより可能ですが、日本語のサイトはなく、英語のみのサイトとなります。
ヴァージン・オーストラリア航空は、ケアンズからオーストラリア国内各都市に多くの便を就航しているため、ケアンズ経由でブリスベン、シドニー、メルボルンなどに乗り継ぐことも可能です。
ヴァージン・オーストラリア航空は、前進のヴァージン・ブルー航空時代の記憶から、LCC(ローコストキャリア、格安航空会社)のイメージが残っている人が多くいますが、現在はフルサービスの航空会社へ転換されています。
基本料金には、国際線、国内線とも預け荷物料金が含まれています。
ヴァージン・オーストラリア航空のWEBサイトにて、日本線、オーストラリア国内線の予約・購入が可能です。居住国は関係ありませんので、日本からも購入可能です。
2024年5月現在、「Japan (English)」という選択肢がありますが、英語のページに飛びます。
情報紹介のみの日本語のページはありますが、予約に進むと英語のページになり、日本語で予約まで完結するサイトはありません。
オーストラリア国内線、および最初の出発がオーストラリア国内の都市出発の国際線はオーストラリアドル建てとなります。
最初の出発都市がオーストラリア国外の国際線は、その国の通貨建てとなります。
例えば羽田発ケアンズの往復を購入した場合、「JPY」日本円建てとなります。
一方ケアンズ発羽田往復で購入した場合は、復路の羽田発・ケアンズ行きも含めて「AUD」オーストラリアドル建てとなります。
ヴァージン・オーストラリア航空では、ほかのフルサービスの航空会社と同様に、「Velocity」(ヴェロシティ)という自社のマイレージプログラムがあります。
一般的なマイレージプログラムと同様、自社、提携航空会社便に乗るごとにポイントが積算されていく仕組みですが、オーストラリア国内線、および近距離国際線と長距離国際線と積算方法が異なります。
オーストラリア国内線と近距離国際線は、「チケット購入金額」に対してポイントが与えらえ、長距離国際線は「飛行距離」に対してポイントが与えれます。
ヴェロシティは、全日空(ANA)、ユナイテッド航空、シンガポール航空、ヴァージン・アトランティック航空、エディハド航空、ハワイアン航空などと提携、これらの航空会社の運航する便に搭乗することにより、ヴェロシティにポイントを加算することが可能です。
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