オーストラリアの通貨・両替【2024年更新】
オーストラリア旅行に出発する前に知っておくべき、オーストラリアの通貨・お金の話、オーストラリアドルのお札・コインの基礎知識、オーストラリアドルの為替動向、日本円からオーストラリア・ドルへの両替方法などを解説いたします。
オーストラリアの通貨
オーストラリアの通貨は「オーストラリアドル」です。
英語では「AUSTRALIAN DOLLAR」(オーストラリアン・ダラー)、通過コードは「AUD」、日本では「オーストラリアドル」、または豪ドルとも呼ばれています。
オーストラリアドルは、オーストラリアの公式通貨であり、オーストラリア連邦、その外領、およびいくつかの太平洋の島々で使用されています。1966年にオーストラリア・ポンドから切り替えられ、10進数方式を採用しています。
オーストラリア国外では、オーストラリアドルはUSドルなどと混同しないように、「A$」「AUD」などと一般的に表記されていますが、オーストラリア国内では単に「$」で表示されています。
補助通貨単位は「セント」で、1ドル=100セント、記号は「¢」になります。
スーパーなどでは、「$1.98」というような、1セント単位で表示されているが、1セントコインが存在しないため、精算の時に5セント単位で端数処理されて支払うことになります。
オーストラリアドルは、国際的に広く取引される通貨の一つであり、特に商品市場と密接に関連しています。オーストラリアが鉱物資源や農産物の主要な輸出国であるため、これらの市場の変動はオーストラリアドルの価値に大きな影響を及ぼすことがあります。
オーストラリアドルは、世界の外国為替市場で活発に取引され、多くの通貨ペアでその価値が測定されます。その結果、オーストラリアドルは、世界的な金融市場で重要な役割を担っています。
オーストラリアの紙幣
紙幣は$100、$50、$20、$10、$5の5種類あり、1988年に世界で初めてポリマー素材(プラスチック)で作られており、高いセキュリティーと、破れたり、劣化しづらいのが特徴です。
下の写真のように色別になっていて、間違いづらいので旅行者にはわかりやすい紙幣になっています。すべての紙幣には透明な窓があり、その中には複雑なデザインやセキュリティ機能が組み込まれています。
一部の紙幣には、角度によって色や画像が変わるホログラフィック要素が含まれています。また、非常に小さい文字が紙幣に印刷されており、裸眼では読むことが難しいレベルです。これにより、偽造が困難になっています。
オーストラリアの紙幣には、歴史的な人物や文化的なアイコンが描かれており、その人物がオーストラリアの歴史や文化において重要な役割を果たしたことを称えています。例えば、$5紙幣にはエリザベス女王の肖像が、$10紙幣には詩人のバンジョー・パターソンと作家のダメ・メアリー・ギルモアの肖像が描かれています。
オーストラリアのコイン
コインは$2、$1、50¢、20¢、10¢、5¢の6種類あります。
$2と$1は金色、他のコインは銀色だ。$2と$1では$1の方が大きいので注意。50¢は何故か不必要なほどに大きくなっています。
写真のコインは普段良く目にする一番多い絵柄のもので、このほかに特別に絵柄が作られたコインが沢山あります。
オーストラリアドルの為替相場
オーストラリアドルは通貨別の取引量で第5位の通貨となりますが、その割合は全体の約3%となるため、米ドル、ユーロと比較して値動きが激しくなります。
オーストラリアドルは石炭、鉄鉱石など資源の輸出が大きいので、それらの資源価格の影響を大きく受ける資源国通貨です。
また、オーストラリアの最大輸出国は中国ということもあり、中国の景気動向にも影響を受けています。
原油をはじめとする資源・商品価格の下落、中国の景気減速の影響により、オーストラリアドルは低迷していましたが、対日本円でも円高豪ドル安となっていましたが、2020年頃より反転、日本円の一方的な下落もあり、2024年には1ドル=100円を超える場面も出てきています。
2024年現4月現在、1ドル98円から101円前後で推移、比較的豪ドルが高くなっています。
オーストラリアドルの両替
オーストラリアドルの両替は、銀行・両替所の手数料(スプレッド)が米ドルと比較して高く設定されています。
その理由は日本国内におけるオーストラリアドルの現金流通量、需要が低いことにあります。
「仲値」は、ほぼニュース、インターネット等で配信される「為替レート」と同じですが、下記の例では日本円からオーストラリアドルへ現金両替する場合、9.58%、1ドルあたり9.5円の手数料がかかる、ということになります。
これが、米ドルの場合は1.19%、1ドルあたり3円の手数料なので、いかにオーストラリアドルの両替手数料が高いか、わかっていただけると思います。
もしオーストラリア旅行で両替したオーストラリアドルの現金を余らせ、そのオーストラリアドルを日本国内で日本円へ両替しなおす場合は、更に9.58%の手数料がかかることになります。
豪ドル両替レート手数料
仲値 | 現金両替 | 差異% | 差額円 | |
---|---|---|---|---|
日本円→豪ドル | 99.19 | 108.69 | +9.58% | +9.5 |
豪ドル→日本円 | 99.19 | 89.69 | -9.58% | -9.5 |
2024年4月19日のみずほ銀行の外貨両替レートより
米ドル両替レート手数料
仲値 | 現金両替 | 差異% | 差額円 | |
---|---|---|---|---|
日本円→豪ドル | 154.77 | 157.77 | +1.19% | +3.0 |
豪ドル→日本円 | 154.77 | 151.77 | -1.19% | -3.0 |
2024年4月19日のみずほ銀行の外貨両替レートより
一般的に日本円からオーストラリアドルへの現金両替は、日本国内で行うよりオーストラリア到着後、市中の両替所で行う方が良いとされています。
それでも現金への両替は良くはありませんので、オーストラリア旅行では現金への両替は必要最低限にとどめ、クレジットカードによる決済を行う方が良いと思います。
日本で発行されたクレジットカードで外貨建て決済を行う場合でも、カード会社の為替手数料がかかりますが、為替レートにプラス1.7-3.0%ほどと、現金と比較して有利なレートになります。
オーストラリアのキャッシュレス決済
オーストラリアでは、キャッシュレス決済が広く普及しており、日常生活の中で非常に重要な役割を果たしています。
オーストラリアにおけるキャッシュレス決済の比率は72.8%、日本の32.5%と比較しても、いかにキャッシュレス決済が一般的であるかわかると思います。
オーストラリアにおけるキャッシュレス決済の中心は、クレジットカードと、クレジットカード会社と提携するデビットカードになります。オーストラリアではVisa、MasterCardはほとんどの店舗で使用することができます。American Express、Dinersは一部の店舗では使えない所もあり、日本のJCBは使える店舗は一部に限られます。
コンタクトレス支払い(タップ&ゴー): コンタクトレス支払い技術はオーストラリアで特に人気があり、小売店での小額決済に広く用いられています。カードを読み取り機にかざすだけで支払いが完了し、迅速かつ便利です。
クレジットカード、デビットカードに続いて、Apple Pay、Google Payなどのモバイル決済サービスもオーストラリアで人気を博しています。これらのサービスを利用することで、スマートフォンやスマートウォッチを使用して、タッチレスで支払いを行うことができます。
日本のPaypayなどのQRコード決済、交通系ICカードによる決済は、ほとんど利用されていません。
オーストラリアでは加盟店(店舗)が、カード決済手数料(クレジットカード・サーチャージ、Credit Card Surcharge)を、カード利用者に負担してもらうことが認められており、その負担をカード利用者に求める店舗が多数派になっています。
ただその料率は法律により実際のカード決済手数料を超えてはならなく、0.7-1.5%程度に抑えられている為、その分をカード会社の為替レートにプラスしても、現金両替するよりは有利となります。
オーストラリアでは、ほぼすべてのホテル、商店、レストラン、タクシーなどでクレジットカードの利用が可能になっており、たとえ1ドルに満たないような少額の決済でも嫌な顔されずにカード決済することが可能です。
筆者はシドニーに住んでいますが、よく考えたら現金をこの数ヶ月触っていなく、最後に触ったのがいつだったか記憶がない程です。
特に2020年以降の新型コロナパンデミック以降は、その傾向は更に顕著になり、「現金お断り」の店も珍しくなくなってきています。
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