【2022年版】ケアンズの雨季と過ごし方【後悔しないケアンズ旅行のために】
ケアンズの雨季の期間にケアンズ旅行にお出での際に後悔しないケアンズの過ごし方を現地在住スタッフがご提案いたします。
ケアンズの雨季の雨の降り方や、降水量などについて、赤裸々にご紹介させていただきます。
是非、参考になさってください!
ケアンズの雨季と降水量について
ケアンズは南緯16度55分東経145度に位置しており、有名なケッペンの気候区分に照合すると、熱帯雨林気候区(Am)と熱帯モンスーン気候区(Af)の中間くらいの場所に位置しています。
年間の降水量は約3,000ミリにも迫る大降雨帯で、そのほとんどが12月から4月ごろまでの雨季のシーズンに降ります。
月 | 最高気温(℃) | 最低気温(℃) | 降水量(mm) |
---|---|---|---|
1月 | 31.5 | 23.7 | 399.6 |
2月 | 31.3 | 23.8 | 442.9 |
3月 | 30.6 | 23.1 | 416.3 |
4月 | 29.3 | 21.7 | 191.7 |
5月 | 27.7 | 20.0 | 90.7 |
6月 | 26.1 | 17.9 | 47.0 |
7月 | 25.8 | 17.1 | 30.5 |
8月 | 26.7 | 17.4 | 26.1 |
9月 | 28.1 | 18.7 | 33.1 |
10月 | 29.6 | 20.6 | 48.3 |
11月 | 30.7 | 22.3 | 90.8 |
12月 | 31.5 | 23.4 | 181.2 |
年平均 | 29.1 | 20.8 | 165.7 |
データ:オーストラリア政府気象庁 / 赤字・・年間最高値
よく「一日の中に何度かスコールのような雨が降って直ぐに止む」と紹介するガイドブックを拝読しますが、現地在住者の実感としては、実際は一日中雨が降り続き、時には1週間まったく降り止まないというような、そんな降り方をするのがケアンズの雨季です。
しかしながら、この雨の恵があってこそのケアンズの2大世界遺産なのであり、それがケアンズの観光資源を形成しているのです。
ケアンズが誇る2大世界遺産とは、世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフと世界最古の熱帯雨林バロン渓谷湿潤地帯です。
これら2つの世界遺産は妙々たる互助関係にあり、その存続のために何よりも大切なのがこのケアンズの雨なのです。
グレートバリアリーフの浅い海で温められた海水は、蒸発して水蒸気となって大気中に放出されます。
この湿った空気が海からの風に乗って大陸に運ばれてきます。そして、ケアンズの山にぶつかり、雲になります。
ここでこの湿り気は一斉に雨となって山に降ります。すると、山には水の恵みが与えられ、植物がよく育ちます。
やがて土中に染み込んだ雨水は、養分をたっぷりと含みながら川へと流れます。
川はこの養分を海に運び、この栄養素を含んだ水でサンゴ礁が育ち、サンゴ礁は再び浅い海を形成し、水を蒸発させるのです。
この自然の循環によってケアンズの2大世界遺産は支えられています。
雨季のケアンズではあまりオススメでないツアー
ケアンズを紹介するガイドブックには、雨季のシーズンでも楽しめるアクティビティやオプショナルツアーについての情報が散在していますが、中には現地在住者の実感としては、果たしてそうであろうかと疑問符を投げかけたくなるような情報が溢れています。
以下に、ご紹介いたします。
雨天時のグレートバリアリーフの透明度はどうしても落ちる
グレートバリアリーフへのクルーズを紹介するガイドブックの中には、雨が降ってもシュノーケリングや海水浴ではどうせ濡れるのだから、潜ってしまえば晴れでも雨でも一緒です! などと威勢のいいことを詠っている記事を散見します。
しかしながら、水中の色とりどりのサンゴ礁や熱帯魚の色彩は、太陽の光が水中に差して対象に反射したときに初めて見られるものです。
特に、赤色や黄色などの光の波長の長い色は、水中では深度を増すごとに光の波がにどんどん吸収されてしまいますから、太陽光の弱い雨天時の水中は、光の波長の短い青色を中心とした真っ青の世界になってしまいます。星空観測をした時に、オリオン大星雲などの淡い赤色が眼視できないのと同じ理由です。
ダイビングやシュノーケリングでカラフルで賑やかなグレートバリアリーフの水中世界を楽しみたいという方は、やはり、サンサンと太陽が差し込んでいる日にお出掛けください!
雨天時は乗り物メインのキュランダ観光は難しい
雨天時のキュランダ 観光については、「雨が降ってこそ森の緑が濃くなって美しい」と紹介されています。
さはさりとて、スカイレール(ロープウェイ)やキュランダ 高原鉄道からの景色についてはこの論に与しないのが実際です。
スカイレールはレッドピーク駅で標高545メートルとなり、雨天時は多くの場合、霧の中という状態になってしまい、5メートル先が見えません。眼下にあるはずの世界最古の熱帯雨林も見えず、ひたすらに霧の中を進むようになってしまいます。
外気気温摂氏35度でもエアコンのないキュランダ 高原鉄道は、吹き込んでくる雨のために窓を開けられず、車内は蒸し風呂状態になってしまいます。
もちろん、雨の日に熱帯雨林のトレッキングや水陸両用車アーミーダックで深い森を観察する場合は、雨林という言葉をより実感していただけるアドバンテージにもなりますが、キュランダ 観光のテーマをスカイレールや高原鉄道などの乗り物にフォーカスするのであれば、やはり、晴れた日にご参加されることをオススメします。
雨の日は昼間のパロネラパークツアーがオススメ
もう一つ、雨天時にあまりオススメし難いオプショナルツアーはライトアップパロネラパークツアーです。
遺跡が林立するパロネラパークの園内はの小道は、夜は真っ暗で、うっかり水たまりにハマってしまうことも茶飯事です。ツアーのハイライトでライトアップをご覧いただくパロネラキャッスルの前の広場も、しばしば洪水状態になってしまいます。
ツアーの売りである満点の星空も、雨季のシーズンには相当のラッキーがないとご覧いただけません。
雨季のシーズンには、パロネラパークは昼間訪れて、園内の背の高い木々に滴る雫がつくる幻想の世界をお楽しみいただければと思います。
園内の「カウリの道」は、雨の日こそ神秘的な景観を織り成します。
→昼間のパロネラパークを訪れるオプショナルツアーはこちらのリンクをご覧ください
雨季には近づきたくない水捌けの悪いエリアはここだ
ケアンズの中心地で雨季のシーズンに洪水になりやすい場所、危険な場所をご紹介します。
できれば、雨季のシーズンには近づきたくないエリアです。
1.ヒルトンケアンズホテルの前
このエリアは海抜が低いのに加え、大潮のときには海水が湧き出てしまい、道路一面水浸しになります。ここを通らなければたどり着くことができないヒルトンケアンズホテルの宿泊は、雨季のシーズンにはあまりオススメいたしません。
2.グラフトン通りコンベンションセンター前
灌漑工事の失敗ではないかと思われるほど、水捌けが悪いのがこのエリアです。近辺のレストランやショップにアクセスができなくなることもありますのでお気をつけください。
3.カジノメインエントランスのポーチゾーン
カジノのメインエントランス前のポーチの舗装材が非常に滑りやすく、経年劣化したタイヤを履いた車のブレーキが効かず、事故が多発しています。この場所はタクシースタンドにもなっていて車の往来が多いので、雨の日には充分気をつけてください。
4.シールズ通りとシェリダン通り交差点
水捌けが悪い交差点にも関わらず、交通量が多く、水跳ねにも注意が必要なエリアです。一定の雨が降ると、このエリアも洪水となります。
雨季のケアンズでオススメのオプショナルツアーと観光スポット
ATVバギー
日本ではなかなか体験できないATVバギーは、ケアンズ旅行で人気のアトラクションのひとつです。
ダートのコースを爆走するバギーは、晴天時でも砂埃で汚れます。どうせ汚れるならば、雨天時のバギーで泥だらけになっても一緒です!
泥濘んだコースを爆走してこそバギーの本領発揮です。水溜りに突っ込み、ハザードを飛び越え思い切りストレス発散してきてください!
ただし着替えは必携です。
名称 | ATVバギー |
---|---|
催行会社 | BLAZING SADDLES |
催行日 | 毎日 |
料金 | |
Web | https://www.traveldonkey.jp/australia/cairns/63/ |
4WDハマー
4WDハマーは、アメリカ軍が軍用車として設計したスーパー4WDハマーに乗って、夜の熱帯雨林を爆走する痛快オプショナルツアーで、実感としては天然のジェットコースターです。
ハマーはどんな悪路でも走行可能な軍用車で、斜度45度を越す過酷なコースでも走ることができます。
この軍用車に乗って縦横無尽に森林地帯を駆け巡る体験は日本では絶対にできません。
どうせ悪路を走るなら、雨季の豪雨が作る泥濘みや洪水した濁流に突っ込みましょう!!
迫力満点のドライブだけでなく、懐中電灯を頼りに真っ暗な熱帯雨林を散策したり、ラッキーな晴天時には、息をのむような満点の夜空観察もお楽しみいただけます。
夕食は近くのレストランでオージーディナーをお楽しみください。
名称 | 4WDハマー |
---|---|
催行会社 | どきどきツアーズ |
催行日 | 毎日 |
料金 | 大人:$120 子供:$85 |
Web | https://www.traveldonkey.jp/australia/cairns/66/ |
バロン川ラフティング
ラフティングは雨季こそがベストシーズンで、バケツをひっくり返したような土砂降りの日こそが当たり日です。
バロン川ラフテイングは、ケアンズ市内からたった20分でラフティングのスタート地点、壮大なバロン渓谷国立公園に到着します。
世界遺産の熱帯雨林の景色を楽しみながら、急流で本場のラフティングを満喫していただけます。
バロン川ラフティングは、初心者でもご参加可能なコースですが、スリリングなポイントが4箇所あり、リピーターの方にも充分楽しんでいただける内容になっております。
ラフティング終了後は、ゴール地点となっているプラシッド湖畔にてコーヒー/紅茶を楽しみながら、当日のラフティング写真をお買い求めいただけます。
名称 | バロン川ラフティング |
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催行会社 | Raging Thunder |
催行日 | 毎日 |
料金 | |
Web | https://www.traveldonkey.jp/australia/cairns/10001/ |
BAD FISHY スピードボートスリルライド
BAD FISHY スピードボートスリルライドは、雨季のケアンズの海のアクティビティ随一のオプショナルツアーです。
標題の写真の高速ジェットボートで、テンションマックスのドライバーが音楽ガンガンのままトリニティインレットの海を水しぶきを上げながら爆走します。
マングローブが生い茂るインレット上流まで駆け抜けると、野生のワニに遭遇することも。
迫力満点のボートライドは洋上のジェットコースター。どうせなら土砂降りを期待しましょう!
名称 | BAD FISHY スピードボートスリルライ |
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催行会社 | BADFISHY |
催行日 | 毎日 |
料金 | 大人:$85 子供:$65 |
Web | https://www.traveldonkey.jp/australia/cairns/13090/ |
ワイルドライフドーム/ズーム
ワイルドライフドーム/ズームは屋内型の動物園とハーネスを付けてアスレチックを楽しむズームとの複合型エンターテインメント施設です。
市内中心部カジノの上階に造られた施設で、アクセスは抜群です。
動物園は小規模ではありますが、オーストラリアを代表する動物であるコアラやワラビー、ソルトウォータークロコダイルなどが飼育されています。また、ズーキーパーによるワニの餌付けショーやバードフィーディングなど、各種イベントも一日中催行されていますので飽きることはありません。
もちろん人気のコアラ抱っこの写真撮影にもチャレンジしていただけます。
アスレチックのズームは、お子様向けのミッドズームから地上5メートルほどの高所に造られたスリリングなハイズーム、13メートルの高さからジャンプするパワージャンプまで、様々なアトラクションにチャレンジしていただけます。
全て屋内施設ですので、サイクロンが直撃しても大丈夫です!
名称 | ワイルドライフドーム/ズーム |
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住所 | The Reef Hotel Casino, 35-41 Wharf St, Cairns City QLD 4870(Google Map) |
定休日 | 毎日営業 |
料金 | ワイルドライフ・ドーム 大人:$25 子供:$13 / ズーム 大人:$45〜 子供:$28〜 |
Web | https://www.traveldonkey.jp/australia/cairns/13118/ |
ケアンズ水族館
ケアンズ水族館は、ケアンズ市街中心部に2017年にオープンしたノースクイーンズランド最大の水族館です。
グレートバリアリーフの熱帯魚たちはもちろんのこと、興味深い淡水や汽水に生息する独特な生態系の展示にも注力しており、オーストラリアならではの固有種を観察することも可能です。
雨のせいでグレートバリアリーフに行けなくても、ケアンズ水族館にお越しいただければバリアリーフの鮮やかな熱帯魚たちを間近にご覧いただけます。
また、併設のダンディーズ レストランでは、色とりどりの熱帯魚たちが優美に泳ぐ巨大水槽を背に、一流シェフの料理を楽しむこともできます。
トラベルドンキーでは入館チケットを割引料金で販売していますので、是非ご利用ください。
名称 | ケアンズ水族館 (Cairns Aquarium) |
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住所 | 5 Florence St, Cairns City QLD 4870(Google Map) |
営業日 | 毎日営業 12月25日(クリスマス)は休業 |
料金 | |
Web | https://www.traveldonkey.jp/australia/cairns/15959/ |
ナイトマーケット
ナイトマーケットは、ケアンズ市内中心部にある蚤市型の土産屋街で、毎日16:30から23:00まで営業しています。
ギフトショップやマッサージ屋、デザート屋など30店舗ほどが軒を連ねており、地元の人々や観光客の方たちでいつも賑わっています。
もちろん屋根付きですので濡れることはありません!
エスプラネード側にはフードコートもあり、安く簡単にディナーを済ませたい方には最適な場所です。
名称 | ナイトマーケット (Night Market) |
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住所 | 54-60 Abbott St, Cairns City QLD 4870(Google Map) |
アクセス | 市内中心部 |
料金 | 無料 |
Web | http://www.nightmarkets.com.au/ |
ラスティーズマーケット
ライスティーズ・マーケットは、毎週金・土・日曜日に開かれるマーケットで、地元で収穫された新鮮な野菜や果物が所狭しと並べられています。
生鮮食品の他にも、雑貨やデザートの店が軒を連ねており、観光の方が訪れても充分にお楽しみいただけます。
特に、シェリダン通り側のマーケットでは、最近テイクアウトの食べ物屋が増えており、移民国家のオーストラリアならではの各国料理にトライしていただくことができます。
もちろん全て屋内となっていますので、傘要らずです!!
名称 | ラスティーズ・マーケット(Rusty's Market) |
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住所 | 57-89 Grafton St, Cairns City QLD 4870(Google Map) |
アクセス | 市内中心部 |
料金 | 無料 |
Web | https://www.rustysmarkets.com.au/ |
ケアンズ博物館
ケアンズ博物館は、市内中心部シティセンターに立地しており、1907年に建設された情緒漂うクイーンズランド様式の建物の中にあります。
ケアンズ地域と日本の交易は、19世紀末からのサトウキビ産業をきっかけに、非常に盛んであったことを解説しています。
知られざる日本の歴史まで垣間見るケアンズ博物館の秀逸な展示の数々は、非常に興味深いものばかりです。
ギフトショップでは、ケアンズの歴史に関する書籍や街の風景を収めた写真集など、ケアンズにまつわる品が揃っているので、お土産探しにも最適です。
学芸員による解説も入館料に含まれています!
学生の方は必見のケアンズ博物館、雨季のシーズンにはじっくりとご覧ください。
名称 | ケアンズ博物館 (Cairns Museum) |
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住所 | Cairns School of Arts building, Cnr Lake and Shields St, 93/105 Lake St, Cairns City QLD 4870(Google Map) |
アクセス | 市内中心シティセンター |
料金 | 大人:$15 子供:$6 |
Web | https://www.cairnsmuseum.org.au/ |
ケアンズの雨季と過ごし方【後悔しないケアンズ旅行のために】に関するよくある質問(FAQ)
統計的には12月から4月頃までが雨季になりますが、これはあくまでも平均値であり、年によって前後します。
地球温暖化の影響下で、雨季なのに雨が降らない、乾季なのに雨が多いという年も経験するようになってきました。
データは目安としてお考えください。
スコールのような雨が降って直ぐに止む、と紹介する記事をよく見掛けますが、現地在住者の実感としては、実際は一日中降り続き、時には1週間まったく降り止まないというような、そんな降り方をするのがケアンズの雨季です。
日本の梅雨がもっと長くなって激しい雨が降り続くようなイメージです。
もちろんあります。雨季だからこそ参加したいオプショナルツアーや屋内型の観光施設はたくさんあります。
オプショナルツアー:
- ATVバギー
- 4WDハマー
- ラフティング
- BAD FISHY スピードボートスリルライド
屋内型観光施設:
- ワイルドライフドーム/ズーム
- ナイトマーケット
- ケアンズ水族館
- ケアンズ博物館
- ラスティーズマーケット
詳しくは、本稿をご覧ください。
ケアンズの旅行手配
トラベルドンキーでは、ケアンズのオプショナルツアー(現地発着ツアー)やアクティビティのご紹介やご予約を承っています。
ケアンズを知り尽くしたオーストラリア在住のスタッフがご対応しておりますので、正確な情報や的確なアドバイスをご提供させていただくとともに、到着フライトの遅延・欠航など緊急時における迅速な対応も可能となっております。
ケアンズ旅行を計画中の方は、是非ともトラベルドンキーのご利用をご検討ください。思い出深い素敵なケアンズ旅行のお手伝いをせていただきます。
お得な現地発ツアーとアクティビティ
トラベルドンキーは、海外の各都市から出発・催行されるツアーを取り扱う、海外現地ツアー専門サイトです。
オプショナルツアーと一般的に呼ばれている、日本語ガイドの付く日帰りツアーの他、英語ガイドで行われるツアー、海外現地出発・解散の宿泊を伴う周遊小旅行、マリンスポーツ・乗馬・スカイダイビング等のアクティビティ等も取り扱っています。
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