ケアンズでの新型コロナウイルス・ワクチン接種体験(2021年6月中旬)
日本では5月24日から大規模接種会場における高齢者の接種開始、6月21日から職域接種開始など急速に新型コロナワクチンの接種スピードがここへ来て加速してきた感があります。
日本のワクチン接種状況
6月22日現在、日本国内の累計接種人数は2243万7512回を数え、そのうち2回の接種が完了した方は915万4518人に上ると言います。
都道府県別では東京都が一位で210万回以上、次いで愛知県の139万回、神奈川県の138万回、大阪府の137万回となっています。
一日あたりの日別接種回数は国内全体で45万回を越え、政府も10月から11月にかけて希望者すべてへの接種完了を目標とする旨を公言しました。
では日本のこの接種回数、接種スピードは世界の他の国々と比べてどうなのでしょうか。
人口の違いもありますが、上位3国は突出しています。
累計接種人数 |
6月22日現在 |
---|---|
中国 |
6億2200万回 |
インド | 2億2454万回 |
アメリカ | 1億7708万回 |
・・・・ | |
日本 |
2243万7512回 |
データ: NHK 特設サイト 新型コロナウイルス
オーストラリアのワクチン接種状況
それでは対するオーストラリアはどうなのでしょうか。
6月22日現在、オーストラリアの累計接種人数は671万9384回となっており、日本よりさらに遅れをとっていることが分かります。
州別にみても、メルボルンがあるビクトリア州で92万6876回、シドニーがあるニューサウルウェールズ州で69万4125回、ケアンズ、ゴールドコーストがあるクイーンズランド州で44万8225回と日本の都道府県別の接種人数とも大きな開きがあることが分かります。
これはオーストラリアの徹底した水際対策、市中感染に対する追跡調査および感染多発地域指定の迅速さ、州境閉鎖など州単位での対策による対応の柔軟さにより、他国に比べ新型コロナウイルスの感染者が極めて少なくワクチン接種の必要性が身近に感じられないことが原因かと思われます。
新型コロナウイルスの累計感染者数を比べると、78万5287人で日本は世界34位。
オーストラリアは3万366人で世界125位となっています。
コロナ渦以前とほぼ変わらない生活をしているオーストラリアの人々の中に新型コロナウイルスに対する危機感は薄く、特に市中感染を未だ出していないケアンズではワクチン接種が遅々として進んでいない状況です。
クイーンズランド州の累計感染者数は1673人、うちケアンズ・ヒンターランド地域の累計感染者数はわずか36人に留まっています。
ワクチンの累計接種人数もクイーンズランド州44万8225回のうち、ケアンズ・ヒンターランド地域は3万4591回となっています。
ワクチン接種の予約
そんな状況を踏まえた上で、筆者が先日、ケアンズで行ったワクチン接種の模様をお伝えいたします。
まずは予約。
日本と違い接種券のようなものは届かないので、自分でその時点で接種資格があるか否かを確認する必要があります。
オーストラリアは接種の段階を5つのフェーズに分けています。
フェーズ1a (140万回分の接種予定)
医療従事者、高齢者・障害者施設労働者、高齢者施設・障害者施設入居者、検疫・国境任務従事者など
フェーズ1b (148万回の接種予定)
70歳以上の方、ワクチン接種を優先されるべき健康状態にある方、警察官、消防官、救命救急従事者、55歳以上のアボリジニおよびトーレス諸島住民など
フェーズ2a (158万回の接種予定)
50歳以上の方、18歳から54歳までのアボリジニおよびトーレス諸島住民、その他の感染リスクが高い業種の従事者など
フェーズ2b (160万回の接種予定)
その他、18歳以上の大人
フェーズ3 (136万回の接種予定)
18歳未満でワクチン接種が推奨される子供
自分に接種資格があるのか定かでない場合には、豪州政府の下記のサイトに年齢、お住いの州、何回目のワクチン接種か、などを回答すると資格の有無が確認できます。
現状ではオーストラリア居住者以外の国外からの旅行者などに接種資格は認められていません。
次に実際の予約作業ですが、下記のクイーンズランド州政府のサイトには動画による説明とクイーンズランド州保健省の接種会場のリストが掲載されています。
また、ワクチン接種希望を登録すると最寄りの接種可能な開業医のリストが表示され、そちらから空き状況および予約方法(オンライン予約の可否または電話予約)が確認できるようになります。
ワクチン接種当日
ワクチン接種当日に特に事前準備するものはありません。
予約時間の15分ほど前に接種会場に到着し、アプリによる施設チェックイン、過去の病歴や新型コロナウイルスのものと疑われる症状がないかどうか等の問診票の記入など行います。
接種会場に混雑はなく、待ち時間なしで待ち合いロビーから個室の診察室へ通されました。
診察室には医師がおり、副反応のリスク、2回目のワクチン接種までの期間等について説明がありました。
筆者はアストラゼネカ社製のワクチン接種でしたので、副反応については丁寧な説明がありました。
ワクチン接種
一般によく言われるように注射自体の痛みはほとんどありません。
時間も瞬く間に終わります。
ワクチン接種後
接種後は、万が一の急な体調の変化が無いよう待ち合いロビーで15分ほど待機するよう指示がありました。
この間に受付で2回目のワクチン接種の予約を取りました。
また、ワクチンについての小冊子をもらうことができ、詳細を確認することができます。
アストラゼネカ社製のワクチンは2回目の接種までの間隔が12週間必要とのことでした。
(ファイザー社製のワクチンの間隔は3週間)
接種後の副反応
ワクチン接種後、数時間は何の体調の変化もありませんでした。
しかし数時間後に、ワクチン接種をした上腕に打撲に似た鈍い痛みをわすかに感じ始めました。
また半日後から翌日にかけて、風邪の引きはじめに似た倦怠感のようなものを感じました。
それも翌々日には収まり、普段通りの体調に戻ることが出来ました。
発熱や嘔吐といった副反応は一切出ず、生活に支障をきたすような強い反応はでませんでした。
ワクチン接種証明やワクチンパスポートなど、ワクチン接種が海外渡航の必要条件になる動きが世界中で高まっています。
少しでも早く多くの方がワクチン接種を終え、世界の国々が集団免疫を獲得し、またコロナ渦以前のように自由に往来ができる世の中が一日でも早く訪れるよう願ってやみません。
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