ピナクルズ
西オーストラリアで最も魅力的な自然の創作物の1つピナクルズ。何千もの巨大な石灰岩の柱が限りなく広まる様子は、まるでSF映画に登場するシーンのように思える。ピナクルズのあるナンバン国立公園(Numbung Natinal Park)は1956年に設立され、先住民の言葉で「曲がりくねった」という意味。
石灰岩を構成しているのは動植物のカルシウムと一般的には知られているが、ピナクルズの岩は海洋生物からのカルシウムを多く含んでいると言われる。 最も古い地層と思われるのは海草カルシウムの部分で、砂が特徴的に黄色や茶色となっている。
この石灰質の色の違いは、古代の海岸線にかなり変動があったという事を指摘している。この地層がユーカリの種類など、根が地下水脈を求めて深く延びる樹木により亀裂を発し、やがて朝晩の温度差と強い西風により風化が一段と進み、樹木がなんらかの理由でピナクルズ砂漠から姿を消した後、残った石灰岩が今の姿と言われる。
現在冬の集中的な弱酸性の雨と、人間の皮膚から分泌している酸はピナクルズを構成している炭酸カルシウムを溶解し砂にしていくので、ピナクルズは年々小さくなっている。そのため、西オーストラリア環境庁は、「ピナクルズに触れないでください」と、ピナクルズを訪れる観光客に注意を促している。
パースからピナクルズまでは片道約190キロ、時間にしてノンストップで走行しても約2時間15分。自分で運転していく場合は、ある程度新しくメカ的に信頼できる車と、遠方地でも通じる携帯電話、冬でも充分な水が最低限必要。
途中ガソリンスタンドの数も限られており、計画的に給油が必要だ。パース郊外北部のジュンダラップと言う町の外れからは約150km、カタビーという集落までガソリンスタンドはなく、その次はサバンティで約100km離れている。オーストラリアのアウトバックでのガス欠や飲料水の不足は、遭難に繋がることがあるので用心が必要。
サバンティの町に着くとピナクルズまではあと17kmほど。この道は数年前までは未舗装道路で、雨の日などは通行が困難であったが、今は公園管理事務所の料金所まで道路は舗装されている。制限速度は殆どの区間は80km/hですが、多少のワイディングロードの区間があるの、朝晩はカンガルーやエミューが道路に飛び出してくることがあるのでスピードは控え慎重に運転すべき。
ピナクルズの中を普通車&4WD(ランドクルーザーサイズ)でゆっくりと走行も可能だが、歩いても回れるようループの遊歩道が設置されている。よほど暑くない限り1周約1時間かけてこの遊歩道を徒歩での散策がお勧め。一つ一つ形の違うピナクルズを見ながら歩くのは以外に楽しく、中には建物、動物、人間、などなどに見えるものを探してみると面白いだろう。
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