オーストラリアのペット事情|人気の犬種・猫種、飼育ルール、規制・許可を徹底解説
オーストラリアを歩いていると、犬を連れてカフェに立ち寄る人、海辺のドッグビーチで遊ばせる家族、庭先で鳥を飼っている家などをよく見かけます。
実際、オーストラリアはかなりの「ペット大国」です。2025年の調査では、全世帯の73%が何らかのペットを飼っているとされ、犬だけで約736万頭、猫は約583万頭。魚や鳥、爬虫類まで含めると、国内のペットは推計3,160万頭を超えています。
ただし、日本と大きく違うのがルールです。犬や猫のマイクロチップ、自治体への登録、放し飼いの制限だけでなく、州によってはウサギやフェレットを飼うこと自体が禁止されています。爬虫類も「ペットショップで売っているから自由に飼える」というものではなく、種類によってライセンスが必要です。
さらに、日本から犬や猫を連れて移住する場合は、通常の海外旅行とは比較にならないほど厳格な検疫手続きがあります。準備には少なくとも半年程度を見込む必要があります。
この記事では、オーストラリアのペット事情、人気の犬種・猫種、犬猫の登録制度、飼育できない動物、犬猫以外のペット、日本から連れて来る場合の検疫までまとめて紹介します。
- オーストラリアはどれくらいペット好き?
- オーストラリアで飼われているペットの種類
- オーストラリアで人気の犬種
- オーストラリアで人気の猫種
- 犬と暮らしやすいオーストラリア
- 犬・猫のマイクロチップと登録
- 州・自治体で異なる飼育ルール
- 規制される犬種・危険犬
- 犬猫以外のペット
- ウサギは州によって飼育禁止
- フェレットを飼えない州・地域
- 爬虫類はライセンスが必要な場合が多い
- 外国産の珍しい動物は自由に飼えない
- ペットを迎える方法
- 賃貸住宅・集合住宅とペット
- ペットにかかる費用
- 日本から犬・猫をオーストラリアへ連れて行く
- オーストラリアへ輸入できない犬・猫
- 日本人が知っておきたい実用ポイント
- 散歩・公園・野生動物に関する注意
- オーストラリアのペットに関するFAQ
オーストラリアはどれくらいペット好き?
Animal Medicines Australiaが公表した2025年の全国調査によると、オーストラリアには推計3,164万頭のペットがいて、約775万世帯、全世帯の73%がペットと暮らしています。
一番人気は犬
犬を飼っている世帯は49.3%。ほぼ2軒に1軒という計算で、国内には約736万頭の犬がいると推計されています。
猫は約3世帯に1世帯
猫を飼っている世帯は33.6%で、推計約583万頭。犬に次ぐ人気です。
魚は頭数で見ると最多
魚を飼っている世帯は11.5%ですが、1世帯で複数匹を飼うケースが多いため、推計頭数は約1,214万匹。数だけなら犬や猫を上回ります。
ペット関連支出も大きい
2025年の調査では、フード、獣医、用品、保険などを合わせた年間支出は推計213億豪ドル。ペットはオーストラリアの暮らしにかなり深く入り込んでいます。
オーストラリアで飼われているペットの種類
| ペット | 飼育世帯率 | 推計頭数 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 犬 | 49.3% | 約736万頭 | 最も一般的。自治体登録が必要な地域が多い |
| 猫 | 33.6% | 約583万頭 | 屋内飼育・夜間外出禁止など地域ルールあり |
| 魚 | 11.5% | 約1,214万匹 | 熱帯魚・金魚など。輸入には厳しい規制 |
| 鳥 | 9.5% | 約445万羽 | セキセイインコ、オカメインコなどが身近 |
| 小型哺乳類 | 3.0% | 約77万頭 | モルモット、ウサギなど。州による禁止あり |
| 爬虫類 | 2.7% | 約51万匹 | 多くは豪州在来種。州のライセンス対象になりやすい |
この数字を見ると、「オーストラリアのペット=犬と猫」だけではないことが分かります。一方で、魚、鳥、爬虫類、小型哺乳類は種類によって飼育・移動・販売の規制が大きく違います。
オーストラリアで人気の犬種
PetSureが2025年に生まれた保険加入犬のデータを基にまとめたランキングでは、次の犬種が上位になっています。純血種の登録数ランキングではなく、ペット保険データを基にした人気傾向として見るのがよいでしょう。
| 順位 | 犬種 | 日本語での呼び方・特徴 |
|---|---|---|
| 1 | Cavoodle | キャバプー。キャバリア×プードル系で豪州では非常に人気 |
| 2 | Miniature Dachshund | ミニチュア・ダックスフンド |
| 3 | Golden Retriever | ゴールデン・レトリーバー |
| 4 | Border Collie | ボーダー・コリー |
| 5 | Groodle | グルードル。ゴールデン・レトリーバー×プードル系 |
| 6 | French Bulldog | フレンチ・ブルドッグ |
| 7 | Labrador | ラブラドール・レトリーバー |
| 8 | Staffordshire Bull Terrier | スタッフォードシャー・ブル・テリア。豪州では「Staffy」と呼ばれることも多い |
| 9 | Cocker Spaniel | コッカー・スパニエル |
| 10 | German Shepherd | ジャーマン・シェパード |
「Oodle」系がとても多い
オーストラリアで特徴的なのが、Cavoodle、Groodle、Labradoodleなど、プードルとの交配犬をまとめて「Oodle」と呼ぶこと。公園や住宅街を歩いていると本当によく見かけます。
大型犬も身近
ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール、ボーダー・コリーなど、日本の都市部ではやや飼いにくいサイズの犬も人気です。庭付き住宅が多いことや、広い公園、ドッグビーチ、オフリーシュエリアが整備されていることも背景にあります。
オーストラリアで人気の猫種
PetSureの2025年データでは、最も多かったのは特定の純血種ではなくDomestic(短毛・中毛・長毛を含む一般的な家庭猫)でした。
| 順位 | 猫種 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1 | Domestic | 雑種・一般的な家庭猫。短毛、長毛などを含む |
| 2 | Ragdoll | ラグドール。穏やかな性格で人気 |
| 3 | British Shorthair | ブリティッシュ・ショートヘア |
| 4 | Maine Coon | メインクーン。大型の長毛種 |
| 5 | Burmese | バーミーズ |
| 6 | Bengal | ベンガル。既存の合法飼育と海外からの輸入規制は別扱い |
| 7 | Russian Blue | ロシアンブルー |
| 8 | Devon Rex | デボンレックス |
| 9 | Sphynx | スフィンクス |
| 10 | Siberian | サイベリアン |
猫については、州や自治体によって「夜間は敷地外へ出さない」「常時自宅敷地内に収容する」といったルールを設けている地域があります。野鳥や小型の在来動物を守る目的もあり、日本より屋外行動を厳しく管理する地域が目立ちます。
犬と暮らしやすいオーストラリア
オーストラリアの都市では、犬との生活を前提にした公共スペースが多くあります。
オフリーシュ・ドッグパーク
リードを外して遊ばせられる「Off-leash Area」が各都市にあります。ただし、公園全体がオフリーシュとは限らず、時間帯や区域を指定している場合もあります。
ドッグビーチ
シドニー、メルボルン、ゴールドコースト、パースなどには犬を連れて行けるビーチがあります。こちらもリード必須区域、オフリーシュ区域、時間制限などが細かく決められています。
カフェの屋外席
屋外テーブルで犬同伴を認めているカフェは珍しくありません。ただし、店ごとの判断になるため、入口の表示やスタッフへの確認が必要です。
散歩は日常生活の一部
2025年の全国調査では、犬の飼い主の70%が少なくとも1日1回は散歩または運動をさせていると回答しています。朝夕の公園で犬を散歩させる人が多いのは、オーストラリアらしい日常風景のひとつです。
犬・猫のマイクロチップと登録
オーストラリアでは犬猫の管理制度が全国一律ではなく、州・準州の法律と地方自治体のルールが組み合わさっています。
マイクロチップはほぼ基本
多くの州で、犬や猫には一定年齢まで、または売買・譲渡前にマイクロチップを入れることが義務付けられています。引っ越し、電話番号変更、飼い主変更の際には登録情報の更新も必要です。
マイクロチップと自治体登録は別
日本人が混同しやすいのがこの点です。マイクロチップを入れてデータベースに登録しただけで、Council(地方自治体)へのペット登録が完了するとは限りません。
ニューサウスウェールズ州
NSWでは、原則として犬と猫を12週齢まで、またはそれ以前に譲渡される場合は譲渡時までにマイクロチップ登録し、NSW Pet Registryへ登録します。登録は基本的に生涯登録です。
ビクトリア州
ビクトリア州では、犬と猫は初めてCouncilへ登録する前にマイクロチップが必要です。原則3か月齢以上の犬猫は自治体登録の対象となります。
州・自治体で異なる飼育ルール
「オーストラリアではこう」と一括りにできないのがペット規制の難しいところです。
登録料・更新方法
NSWのような生涯登録の仕組みもあれば、毎年更新する自治体もあります。避妊・去勢済みの場合は登録料が安くなる制度も一般的です。
飼える頭数
住宅地で飼える犬や猫の頭数を条例で制限し、それを超える場合は許可を必要とするCouncilがあります。たとえばブリスベンでは、3頭以上の犬を飼う場合に別途Permitが必要です。
猫の外出制限
猫については夜間外出禁止や24時間の敷地内管理を導入している自治体があります。同じ州内でもCouncilが違えばルールが違うことがあるため、住所が決まったら自治体サイトの確認が必要です。
避妊・去勢
義務か推奨かは州・自治体で異なります。南オーストラリア州では一定の例外を除き、2018年7月1日以降に生まれた犬猫の避妊・去勢が義務化されています。
規制される犬種・危険犬
オーストラリアでは、犬種そのものへの規制と、個体の行動によって「dangerous」「menacing」などに指定される制度があります。
自治体による管理
危険犬に指定された犬には、専用の囲い、警告表示、公共の場所での口輪やリードなど、通常の犬より厳しい管理条件が課されることがあります。
海外から輸入できない純血犬種
連邦政府の輸入規制では、Dogo Argentino、Fila Brasileiro、Japanese Tosa、American Pit Bull Terrier / Pit Bull Terrier、Perro de Presa Canario / Presa Canarioの純血犬はオーストラリアへ輸入できません。
ただし、国内での飼育規制は州法・自治体ルールも関係します。「輸入禁止」と「国内での飼育禁止」は同じ意味ではありません。
犬猫以外のペット
犬猫以外にも、オーストラリアではさまざまな動物が飼われています。
鳥
セキセイインコ(Budgerigar)、オカメインコ(Cockatiel)、カナリアなどは身近です。オーストラリア原産の鳥でも、種類によっては野生動物ライセンスが必要になります。
魚
金魚や熱帯魚は一般的です。ただし、外来魚が環境へ逃げることを防ぐため、輸入・販売できる魚種には厳しい規制があります。
モルモット
Guinea Pigは比較的飼いやすい小型ペットとして知られています。ただし、州境を越えて移動する場合などはバイオセキュリティ規則を確認した方が安心です。
ニワトリ
郊外の住宅ではBackyard Chickenを飼っている家庭もあります。ただし、頭数、鶏舎の位置、雄鶏の飼育などにCouncilの規制がある場合があります。
ウサギは州によって飼育禁止
日本では普通のペットであるウサギですが、オーストラリアでは扱いが大きく異なります。
クイーンズランド州ではペットとして飼えない
クイーンズランド州では、ウサギは重大な外来害獣として扱われ、ペットとして飼うことは違法です。研究、展示、マジックショーなど一部の限定的な目的には許可制度がありますが、一般家庭のペット用ではありません。
「州境を越える」時も注意
他州で合法的に飼っているウサギでも、クイーンズランド州へそのまま連れて行けるわけではありません。国内移動でも州のバイオセキュリティ規則を確認する必要があります。
なぜここまで厳しい?
ヨーロッパから持ち込まれた野生化ウサギは、農作物、牧草、土壌、在来植生に大きな被害を与えてきました。その歴史が現在の厳しい規制につながっています。
フェレットを飼えない州・地域
フェレットも州によって扱いが違います。
クイーンズランド州
ペットとしてのフェレット飼育は禁止されています。
ノーザンテリトリー
フェレットは持ち込み・飼育が禁止される対象です。
その他の州でも確認が必要
合法な州でも自治体の頭数制限や住居規則が関係する場合があります。引っ越しの予定がある人は、今住んでいる州だけでなく転居先の規則も確認してください。
爬虫類はライセンスが必要な場合が多い
オーストラリアには魅力的なヘビ、トカゲ、カメが数多く生息していますが、野生で見つけた個体を持ち帰って飼うことはできません。
基本はオーストラリア在来種
合法的なペット爬虫類は、原則として認められたオーストラリア在来種を、合法的なブリーダーやライセンス保持者から入手します。
州のWildlife Licence
ニューサウスウェールズ州では、在来爬虫類をペットとして飼うにはBiodiversity Conservation Licenceが必要です。ビクトリア州、クイーンズランド州などでも種類に応じた野生動物ライセンス制度があります。
外来爬虫類は不可
コーンスネーク、ボールパイソン、外国産リクガメなど、海外由来の爬虫類を一般のペットとして輸入・飼育することはできません。
外国産の珍しい動物は自由に飼えない
オーストラリアは世界でも特にバイオセキュリティが厳しい国のひとつです。「海外では普通のペット」という理由で、そのまま持ち込めるわけではありません。
輸入できる脊椎動物は限定
連邦政府は、ペットとして輸入できる脊椎動物を非常に限定しています。犬、猫、一定条件のウサギ、馬、承認された一部の鳥類などを除き、一般のペットとして輸入できない動物が多数あります。
ハムスターや多くの小動物
日本で普通に売られている小動物でも、オーストラリアへ個人のペットとして持ち込めないものがあります。購入前から「将来オーストラリアへ移住する可能性」がある場合は特に注意が必要です。
魚・両生類・爬虫類
観賞魚には商業輸入の仕組みがありますが、飼っている魚を「自分のペット」として海外から連れて来る制度とは別です。爬虫類や両生類も一般のペット輸入は認められていません。
ペットを迎える方法
オーストラリアで犬や猫を迎える方法は、ブリーダー、ペットショップ、保護団体からの譲渡などがあります。
RSPCA・保護団体からのAdoption
犬猫を買うのではなく、Animal ShelterやRescue Groupから引き取る「Adoption」も一般的です。RSPCA、州ごとの動物保護団体、PetRescueなどで譲渡可能な動物を探せます。
ブリーダーから購入
犬猫をブリーダーから迎える場合は、その州で必要な登録番号、Source Number、マイクロチップ情報などを確認します。オンライン広告だけを見て送金するのは避け、繁殖環境や健康状態も確認したいところです。
譲渡時の登録変更
犬猫を譲り受けたら、マイクロチップデータベースと自治体登録の名義変更を忘れないようにします。
賃貸住宅・集合住宅とペット
ペットを飼えるかどうかは、州の賃貸法、Strata / Owners Corporationの規則、物件そのものの条件が関係します。
「Pet Friendly」物件を探す
賃貸サイトではPets Allowed、Pet Friendlyなどの表示があります。州によっては家主が合理的な理由なく拒否しにくい制度へ変わっていますが、だからといって無条件で何頭でも飼えるわけではありません。
アパートでは共用部ルールも
建物の共用部でリードを付ける、エレベーター利用時に抱える、糞尿をすぐ処理するなど、建物独自のBy-lawが設けられていることがあります。
契約前に書面で確認
「前の入居者が犬を飼っていたから大丈夫」と判断せず、自分のペットについて賃貸契約・管理規約上問題ないか確認するのが安全です。
ペットにかかる費用
オーストラリアでは獣医費用が高いと感じる日本人も少なくありません。
年間213億豪ドル規模
Animal Medicines Australiaの2025年調査では、ペット関連の年間支出は約213億豪ドル。最も大きいのはフードで約98億豪ドル、獣医サービスは約19億豪ドル、ペット保険は約10億豪ドルと推計されています。
ペット保険
Pet Insuranceを利用する家庭もあります。ただし、既往症、予防接種、歯科、年齢制限など、補償対象外の条件は商品によって大きく異なります。
登録料や予防費も
自治体登録、ワクチン、ノミ・ダニ・寄生虫対策、避妊・去勢、トリミング、ペットホテルなども考えておく必要があります。
日本から犬・猫をオーストラリアへ連れて行く
日本からオーストラリアへ犬や猫を連れて行く場合、旅行の手荷物感覚ではできません。オーストラリア政府の輸入条件に沿って、かなり前から準備します。
日本はGroup 2の承認国
日本はオーストラリアの犬猫輸入制度でGroup 2(狂犬病清浄国グループ)の承認国に分類されています。
少なくとも6か月を見込む
オーストラリア政府はGroup 2からの犬猫輸入について、健康検査、書類、処置を完了するため少なくとも6か月を見込むよう案内しています。
マイクロチップと個体確認
ISO対応マイクロチップで個体を識別し、政府獣医当局によるIdentity Verificationを行います。Group 2の場合、原則として個体確認から180日後以降でなければ入国できません。
輸入許可が必要
有効なBiosecurity Import Permitを取得し、許可証に記載された検査・寄生虫処置・健康証明などをすべて満たす必要があります。
到着はメルボルン
犬猫は原則としてMelbourne International Airportへ直接到着し、Mickleham Post Entry Quarantine Facilityへ移送されます。オーストラリア国内線で別都市からメルボルンへ送る方法は認められていません。
機内持ち込みではなく貨物扱い
一般の犬猫はManifested Cargoとして、IATA基準に適合するクレートで輸送します。
最低10日間の検疫
日本を含むGroup 2から到着する犬猫は、Micklehamで最低10日間の検疫滞在が必要です。書類不備、検査、健康上の問題などがあれば延長される場合があります。
政府費用だけでも高額
オーストラリア政府は、最低10日間の検疫を受ける犬または猫1頭について、輸入許可や検疫施設など政府関連費用の目安を3,114豪ドルとしています。これとは別に、日本側の獣医費用、検査、輸送会社、航空貨物、クレートなどがかかります。
オーストラリアへ輸入できない犬・猫
輸入条件を満たしていても、種類によってはオーストラリアへ入れられない犬や猫があります。
輸入禁止の純血犬
Dogo Argentino、Fila Brasileiro、Japanese Tosa、American Pit Bull Terrier / Pit Bull Terrier、Perro de Presa Canario / Presa Canarioは純血犬としての輸入が禁止されています。
オオカミとのハイブリッド犬
Czechoslovakian Wolfdog、Saarloos Wolfdog、Lupo Italiano、Kunming Wolfdogなど、野生イヌ科とのハイブリッドに該当する犬も環境法上の規制対象になります。
ベンガル猫は2026年3月から輸入不可
2026年3月1日から、ベンガル猫はオーストラリアへ輸入できなくなりました。Savannah、Safari、Chausieなどの野生ネコ科とのハイブリッド猫も輸入できません。
ここで注意したいのは、「輸入できない」ことと「すでに国内で合法的に飼われている個体を直ちに飼えなくなる」ことは別だという点です。国内飼育については州・自治体のルールを確認します。
日本人が知っておきたい実用ポイント
日本でペットを飼った経験があっても、オーストラリアではいくつか考え方を変えた方がよい点があります。
引っ越すたびにCouncilを確認
州をまたぐ引っ越しだけでなく、隣のCouncilへ移るだけで猫の外出ルールや多頭飼育許可が変わることがあります。
暑さ対策は犬種によって重要
夏の路面は非常に高温になります。フレンチ・ブルドッグなど短頭種は特に熱中症リスクが高いため、真昼の散歩を避けるのが基本です。
ダニ・ノミ・寄生虫対策
地域によってParalysis Tick、Heartwormなどのリスクがあります。予防方法は居住地域によって変わるため、地元の獣医に相談するのが確実です。
蛇にも注意
郊外やブッシュに近い住宅では、庭や散歩道で毒蛇に遭遇する可能性があります。草むらで犬を自由に走らせない、庭を整理するなどの対策が必要です。
散歩・公園・野生動物に関する注意
ペットと暮らすうえでは、周囲の人だけでなくオーストラリア特有の野生動物への配慮も求められます。
リード表示を守る
Off-leashの表示がない場所ではリードを付けます。子供の遊び場、スポーツフィールド、保護区など、犬の立ち入りそのものが禁止されている場所もあります。
糞は必ず持ち帰る
公園に無料のDog Waste Bagが用意されていることもありますが、自分でも袋を持ち歩くのが基本です。
国立公園は犬禁止が多い
在来動物保護のため、国立公園や自然保護区ではペットの犬を連れて入れない場所が多数あります。Assistance Animalは別扱いになる場合があります。
野生動物を追わせない
カンガルー、ワラビー、ポッサム、鳥類などを犬に追わせるのは危険です。野生動物を傷つけるだけでなく、犬側が蹴られたり噛まれたりする事故も起こり得ます。
オーストラリアでペットを飼う前に:まず「住む州・Councilでその動物を飼えるか」「マイクロチップと登録は必要か」「頭数制限やPermitはあるか」を確認してください。犬猫なら比較的分かりやすいですが、ウサギ、フェレット、爬虫類、鳥などは州による差が大きく、日本で普通に飼える動物でもオーストラリアでは禁止・許可制というケースがあります。
オーストラリアのペットに関するよくある質問(FAQ)
犬です。2025年の全国調査では49.3%の世帯が犬を飼っており、推計約736万頭います。猫は33.6%の世帯、推計約583万頭です。
PetSureの2025年保険データではCavoodle、Miniature Dachshund、Golden Retriever、Border Collie、Groodleなどが上位です。特にプードル交配の「Oodle」系はオーストラリアでよく見かけます。
一般的なDomestic Catが最も多く、純血種ではRagdoll、British Shorthair、Maine Coon、Burmeseなどが上位です。
多くの州で義務です。さらにCouncilへの登録が別に必要な場合があります。年齢、期限、登録料、更新方法は州・自治体によって異なります。
州によります。クイーンズランド州では一般家庭がウサギをペットとして飼うことは禁止されています。他州から連れて行く場合も注意が必要です。
州・準州によります。クイーンズランド州とノーザンテリトリーではペットとして飼えません。その他の地域でも州・自治体の規則を確認してください。
認められたオーストラリア在来種を合法的な入手先から飼うことは可能ですが、多くの州でWildlife Licenceなどが必要です。野生個体を捕まえて飼うことや、外国産爬虫類を一般ペットとして持ち込むことはできません。
条件を満たせば可能です。日本はGroup 2承認国ですが、準備に少なくとも6か月、輸入許可、マイクロチップ、政府獣医当局による個体確認、各種検査・処置、メルボルン到着後の最低10日間の検疫などが必要です。
いいえ。2026年3月1日からベンガル猫はオーストラリアへの輸入が認められていません。Savannah、Safari、Chausieなどのハイブリッド猫も輸入禁止です。
多くの国立公園ではペットの犬は立ち入り禁止です。自然保護区や海岸でも制限があるため、訪問前に各州のParks公式情報を確認してください。
オーストラリアのペットに関する参考情報
- Pets in Australia 2025:Animal Medicines Australia
- Top ten dogs of 2025:PetSure
- Top 10 Cats of 2025:PetSure
- 犬猫の登録:NSW Government
- 犬猫のマイクロチップ:Victoria Government
- ペットに関する法律:Queensland Government
- ウサギの飼育規制:Queensland Government
- フェレットの飼育規制:Queensland Government
- 爬虫類飼育ライセンス:NSW Government
- Unique or exotic pets:Australian Government
- 犬猫のオーストラリアへの輸入:Australian Government
まとめ:オーストラリアはペット大国、でもルールは日本より複雑
オーストラリアでは全世帯の7割以上がペットと暮らし、犬、猫はもちろん、魚、鳥、小型哺乳類、爬虫類まで幅広く飼われています。犬と一緒に利用できる公園やビーチも多く、暮らしの中でペットの存在を身近に感じます。
その一方で、規制はかなり細かく、マイクロチップとCouncil登録、猫の外出制限、多頭飼育許可などは州・自治体によって違います。ウサギやフェレットのように、州によってはペットとして飼うこと自体が禁止されている動物もいます。
さらに爬虫類や在来鳥類はWildlife Licenceの対象になることがあり、外国産の珍しいペットを自由に輸入することもできません。「日本で普通に飼えるか」ではなく、「自分が住む州とCouncilで合法か」を最初に確認するのがオーストラリア流です。
日本から犬や猫を連れて移住する場合は、最低でも半年程度の準備が必要です。輸入条件は変更されることがあるため、実際に手続きを始める際は必ずオーストラリア政府の最新情報を確認してください。
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