オーストラリアのホテルで請求されるデポジットとは?カードの仮押さえを解説
オーストラリアのホテルへチェックインすると、フロントでクレジットカードを求められることがあります。
宿泊代は日本で支払い済みなのに、さらに100豪ドル。
あるいは200豪ドル。
ホテルによっては宿泊料金を含めた数百豪ドルが、カードの利用明細に突然「保留中」と表示されることもあります。
初めて見ると、
「ホテル代を二重請求された?」
「チェックアウトしたのに返金されない」
「なぜ使っていない100豪ドルがカードに出ているの?」
と不安になるかもしれません。
多くの場合、これは実際の請求ではなく、ホテルが行うクレジットカードの仮押さえです。
英語ではプレオーソリゼーション(Pre-authorisation)などと呼ばれます。
ホテル滞在中に発生する、
ミニバー。
レストラン。
ルームサービス。
客室の破損。
追加清掃。
レイトチェックアウト。
などに備え、一定金額のカード利用枠をホテルが一時的に確保します。
日本のホテルではあまり経験しない人もいますが、オーストラリアでは珍しい仕組みではありません。


さらに注意したいのが、クレジットカードとデビットカードでは、この「仮押さえ」の影響がかなり違うことです。
クレジットカードなら利用可能枠が減るだけですが、デビットカードでは銀行口座の利用可能残高が実質的に減ることがあります。
しかもホテルがチェックアウト後に仮押さえを解除しても、カード会社や銀行側で利用可能額へ戻るまで数日かかる場合があります。
この記事では2026年10月時点の情報をもとに、オーストラリアのホテルで行われるデポジット、保証金、クレジットカードの仮押さえについて、日本人旅行者向けに分かりやすく説明します。
- ホテルのデポジットとは?
- プレオーソリゼーションとは?
- 実際の請求とは違う
- なぜホテルが仮押さえする?
- 何に使われる保証金?
- いくら仮押さえされる?
- オーストラリアのホテルの実例
- 宿泊代前払いでも必要?
- 予約サイト・旅行会社で支払い済みの場合
- クレジットカードの場合
- デビットカードの場合
- クレジットとデビット、どちらがおすすめ?
- カード明細の「保留中」とは?
- チェックアウト後はどうなる?
- 利用可能額へ戻るまで何日?
- 「返金」と表示されないこともある
- 最終請求との関係
- 二重請求に見えるケース
- 周遊旅行では仮押さえが重なる
- カード利用限度額に注意
- 現物のカードが必要なホテルも
- スマホ決済だけでは不十分な場合
- カード名義と宿泊者名
- 家族名義・会社名義カードは?
- 現金でデポジットを払える?
- 現金不可のホテルもある
- 日本発行カードでも大丈夫?
- 為替レートは関係する?
- カード手数料との違い
- チェックイン時に確認すること
- チェックアウト時に確認すること
- 仮押さえが消えない場合
- まずホテルへ確認
- 次にカード会社へ確認
- すぐに不正利用申告すべき?
- 旅行前にしておく対策
- 5泊7日の旅行で起きる例
- 家族旅行では特に注意
- 出張の場合
- フロントで使える英語
- 一番大切なポイント
- よくある質問
ホテルのデポジットとは?
ホテルのデポジットとは、宿泊料金以外に発生する可能性がある費用を保証するための保証金です。
オーストラリア政府の宿泊に関する案内でも、ホテル業界ではチェックイン時にクレジットカードを求め、追加料金や損害などに備えて一定金額を仮押さえすることが一般的と説明されています。
ホテルによっては、
セキュリティー・デポジット。
ボンド。
インシデンタル・デポジット。
プレオーソリゼーション。
など、少し違う呼び方をします。
旅行者側から見れば、「滞在中に追加費用が発生した場合に備える保証」と理解しておけばよいでしょう。
プレオーソリゼーションとは?
ホテルでよく使われるのがプレオーソリゼーションです。
これはホテルがカード会社へ、
「このカードについて、100豪ドル分を利用可能な状態として確保してください」
と依頼する仕組みです。
例えばカード利用可能額が3,000豪ドル相当あり、ホテルが200豪ドルを仮押さえすると、利用可能額が一時的に2,800豪ドル相当へ減ります。
ただし、その時点でホテルへ200豪ドルが支払われたとは限りません。
実際の請求とは違う
ここが一番重要です。
| 仮押さえ | 実際の請求 | |
|---|---|---|
| ホテルへお金が移る | 原則まだ移らない | 移る |
| 利用可能枠 | 一時的に減る | 減る |
| 明細 | 保留中・Pendingなど | 確定した利用として表示 |
| 問題がなければ | 解除される | 返金処理が必要 |
カードのアプリでは、仮押さえも普通の買い物と似た表示になることがあります。
そのため「100豪ドル請求された」と思いやすいのですが、まず確定済みなのか、保留中なのかを確認してください。
なぜホテルが仮押さえする?
ホテルでは、チェックインした時点では宿泊者が最終的にいくら使うか分かりません。
例えば、
ホテルのレストランで食事。
バーで飲酒。
ルームサービス。
ミニバー。
駐車場。
レイトチェックアウト。
有料映画やその他のサービス。
などを部屋付けにすることがあります。
また、客室設備の破損や特別な清掃費用が発生することもあります。
こうした費用を支払えるカードであることを確認するため、ホテルが一定金額を保証として確保します。
何に使われる保証金?
一般的には、
飲食代。
ミニバー。
駐車場。
電話・有料サービス。
破損。
喫煙禁止客室での喫煙。
過度な清掃。
紛失したルームキー。
レイトチェックアウト。
などが対象になります。
何も追加利用せず、客室にも問題がなければ、保証として確保された金額は通常ホテル側の売上にはなりません。
いくら仮押さえされる?
これはホテルによってまったく違います。
オーストラリア全国共通で「必ず100豪ドル」という規則はありません。
よくある方法として、
固定額100豪ドル。
固定額100~200豪ドル。
1泊ごとに一定額。
宿泊料金の全額+100豪ドル。
宿泊料金+想定される追加利用分。
などがあります。
高級ホテルや長期滞在では、仮押さえ金額が大きくなることもあります。
サービスアパートメントや貸別荘では、ホテルより高いボンドを設定している場合もあります。
オーストラリアのホテルの実例
2026年10月時点の公式案内を見ると、ホテルによってかなり違いがあります。
例えばセントラル・スタジオ・ホテル・シドニー(Central Studio Hotel Sydney)では、チェックイン時に宿泊代全額と100豪ドルの保証分についてカードの仮押さえを行うと案内しています。
一方、別のオーストラリア国内ホテルでは、100~200豪ドルの仮押さえを行う例もあります。
メトロ・ホテル・マーロー・シドニー・セントラル(Metro Hotel Marlow Sydney Central)は、チェックイン時にプレオーソリゼーションまたは保証金を求める場合があり、具体的な金額はホテルへ確認するよう案内しています。
つまり、過去にオーストラリアの別ホテルで100豪ドルだったからといって、次のホテルも100豪ドルとは限りません。
ホテルごとのポリシーを確認することが必要です。
宿泊代前払いでも必要?
必要になることがあります。
ここを誤解する旅行者は少なくありません。
宿泊料金の前払いと、ホテルのデポジットは別の目的だからです。
前払いした金額は「部屋代」。
ホテルがチェックイン時に求めるカードは「滞在中の追加料金や損害の保証」。
したがって、旅行会社やオンライン予約サイトで全額支払い済みでも、フロントでカードを求められることがあります。
予約サイト・旅行会社で支払い済みの場合
例えば日本でホテル代を全額支払っていて、予約確認書に、
Prepaid
と表示されていたとしても、
チェックイン時に、
Credit card for incidentals, please.
と言われることがあります。
これは部屋代を再び請求しようとしているわけではありません。
「宿泊中に発生する追加料金の保証用カードをお願いします」という意味です。
不安なら、
Is this a charge or just a pre-authorisation?
と確認するとよいでしょう。
クレジットカードの場合
クレジットカードの場合、プレオーソリゼーションを行うと、その金額分だけ一時的に利用可能額が減ります。
例えば利用可能額50万円のカードで、ホテルが300豪ドル相当を仮押さえすると、その分だけ新しい買い物に使える利用枠が少なくなります。
ホテル側が仮押さえを解除し、カード会社の処理が完了すると、利用可能額が元へ戻ります。
一般の買い物のように必ず「300豪ドル請求→300豪ドル返金」という2つの取引になるとは限りません。
デビットカードの場合
デビットカードではさらに注意が必要です。
デビットカードは銀行口座の残高と直接連動しています。
仮押さえが入ると、その金額について口座から自由に使える残高が一時的に減ることがあります。
例えば口座残高が1,000豪ドル相当で、ホテルが400豪ドルを仮押さえすると、旅行中に利用できる残高が実質600豪ドル程度になる場合があります。
チェックアウトしても、すぐに400豪ドル分が利用可能へ戻るとは限りません。
これが旅行中に問題になることがあります。
クレジットとデビット、どちらがおすすめ?
ホテルの保証用としては、一般的に十分な利用可能枠のあるクレジットカードのほうが使いやすいでしょう。
理由は、デビットカードのように銀行口座の現金残高が直接拘束されにくいからです。
特に複数都市を旅行し、ホテルを何度も移動する場合は重要です。
前のホテルの仮押さえがまだ解除されていない状態で、次のホテルでも新しい仮押さえが入ることがあります。
カード明細の「保留中」とは?
カード会社のアプリでは、プレオーソリゼーションが、
Pending。
保留中。
処理中。
未確定。
などと表示されることがあります。
この段階では、実際の売上として確定していない可能性があります。
カード会社によって表示方法は違うため、分からない場合はカード会社へ確認してください。
チェックアウト後はどうなる?
問題がなければ、ホテルは最終精算後に不要となった仮押さえを解除します。
例えば、
200豪ドルを仮押さえ。
ミニバー等を一切使わなかった。
追加料金なし。
という場合。
チェックアウト後に200豪ドルの仮押さえが解除されます。
ただし、ホテルが解除した時点と、カードの利用可能枠へ反映される時点は同じとは限りません。
利用可能額へ戻るまで何日?
ホテルとカード会社、銀行によって異なります。
アメリカン・エキスプレス(American Express)のオーストラリア向け案内では、ホテルのプレオーソリゼーションは通常チェックアウト後に解除され、請求として計上された場合でも10営業日以内に自動的に消えるのが一般的と説明しています。
セントラル・スタジオ・ホテル・シドニーも、仮押さえが口座上で消えるまで最大10営業日程度かかる場合があると案内しています。
一方、ホテルによっては金融機関の処理次第でさらに長い期間を案内している場合もあります。
ザ・スター(The Star)の宿泊規約では、仮押さえ残額がチェックアウト後に口座へ戻るまで、金融機関によっては最大31日かかる場合があるとしています。
そのため「チェックアウト翌日に消えていない=ホテルが返金していない」とは限りません。
「返金」と表示されないこともある
仮押さえは、実際にホテルへ支払ったお金の返金とは違います。
そのためカード明細に、
+200豪ドル返金
と表示されず、最初の「200豪ドル保留中」という取引自体が消える場合があります。
旅行者から見ると、返金履歴がないので不安になります。
しかしプレオーソリゼーションなら、これが正常な動きの場合があります。
最終請求との関係
滞在中に追加料金が発生した場合は、チェックアウト時に最終金額を精算します。
例えば、
仮押さえ:200豪ドル
レストラン利用:70豪ドル
なら、最終的に70豪ドルが請求され、不要な保証枠が解除される場合があります。
ただし処理方法はホテルや決済システムによって異なります。
二重請求に見えるケース
チェックアウト直後は、
200豪ドル 保留中
70豪ドル 確定
のように、2つの取引が同時に見えることがあります。
この場合、合計270豪ドルをホテルが最終的に受け取るとは限りません。
200豪ドルの保留が解除され、70豪ドルだけが残る可能性があります。
まず取引が「確定」なのか「保留」なのかを確認してください。
周遊旅行では仮押さえが重なる
意外に見落としやすいポイントです。
例えば、
シドニー ホテルA 200豪ドル仮押さえ。
メルボルン ホテルB 200豪ドル仮押さえ。
ケアンズ ホテルC 200豪ドル仮押さえ。
と旅行したとします。
ホテルAをチェックアウトしても仮押さえがカードからまだ消えていなければ、ホテルB、ホテルCの仮押さえと一時的に重なる可能性があります。
結果として、実際には使っていないのに600豪ドル分のカード利用枠が一時的に利用できなくなることがあります。
カード利用限度額に注意
ホテルを複数利用する旅行では、カードの利用可能額に十分な余裕を持たせてください。
特に、
国際線航空券。
ホテル代。
高額ツアー。
レンタカー。
ホテルの仮押さえ。
を同じカードに集中させると、旅行途中でカードの利用可能枠が不足することがあります。
カードを2枚以上用意しておくと安心です。
現物のカードが必要なホテルも
スマートフォンだけで旅行する人は注意してください。
ホテルによっては、チェックイン時のプレオーソリゼーションに現物のクレジットカードを求めます。
例えばホリデイ・イン・エクスプレス・アデレード・シティセンター(Holiday Inn Express Adelaide City Centre)は、プレオーソリゼーションのために現物のクレジットカードをチェックイン時に提示する必要があり、スマートフォン上のデジタルカードだけでは不可と案内しています。
同じ系列のオーストラリア国内ホテルにも同様の案内があります。
Apple Payなどが街中で使えるからといって、ホテルチェックインまでスマートフォンだけで済むとは限りません。
スマホ決済だけでは不十分な場合
オーストラリアはタッチ決済が非常に普及しています。
カフェ、スーパー、公共交通などはスマートフォンだけで支払える場面が多くあります。
しかしホテルでは本人確認やカード番号確認、保証のために現物カードが必要になることがあります。
少なくともホテル滞在がある旅行では、物理的なカードを1~2枚持って行くことをおすすめします。
カード名義と宿泊者名
ホテルによっては、提示したカードと写真付き身分証明書の名義が一致していることを求めます。
セントラル・スタジオ・ホテル・シドニーも、チェックイン時のカード確認について、カード名義と身分証明書の名義が一致することを求めています。
不正利用防止のためです。
家族名義・会社名義カードは?
本人以外のカードで宿泊費を支払う場合は注意してください。
ホテルによっては事前に第三者支払いの申請書を提出する必要があります。
また宿泊代を会社や家族が支払っていても、チェックイン時のインシデンタル保証用として、宿泊者本人のカードを別に求められることがあります。
特に、
親が予約した子供のホテル。
会社払いの出張。
旅行会社による前払い。
などでは事前に確認しておくと安心です。
現金でデポジットを払える?
ホテルによります。
オーストラリア政府の案内でも、ホテルによってはクレジットカードの仮押さえの代わりに現金のボンドを求める場合があると説明しています。
ただし、
「カードを持っていないならどのホテルでも現金で大丈夫」
という意味ではありません。
現金不可のホテルもある
オーストラリアではキャッシュレス化が進んでいます。
ホテルによっては現金そのものを受け付けません。
セントラル・スタジオ・ホテル・シドニーは、現在キャッシュレスホテルとして運営され、現金を受け付けないと案内しています。
また別のホテルでは、現金ボンドは受け付けてもカード提示を基本条件としている場合があります。
カードを持たずに宿泊予定なら、予約前にホテルへ確認してください。
日本発行カードでも大丈夫?
通常、日本で発行されたビザ(Visa)、マスターカード(Mastercard)、アメリカン・エキスプレスなどの国際ブランド付きクレジットカードであれば利用できます。
ただし、
海外利用制限。
カード利用可能額。
不正利用検知。
有効期限。
などの理由で承認されない場合があります。
旅行前にカード会社のアプリで利用可能額を確認し、海外利用通知を設定できるカードなら設定しておくとよいでしょう。
為替レートは関係する?
仮押さえは豪ドルで行われます。
日本発行カードでは、カード会社のシステム上、日本円換算額が利用可能枠から一時的に差し引かれることがあります。
ただしプレオーソリゼーションの段階では最終決済ではないため、表示される日本円金額と最終請求時の日本円金額が完全に同じとは限りません。
為替レートはカード会社の処理日によって変わる場合があります。
カード手数料との違い
デポジットやプレオーソリゼーションは、クレジットカードの手数料ではありません。
カードの利用枠を保証として確保しているだけです。
したがって、
ホテルのデポジット
と、
カード決済手数料
は別のものです。
「100豪ドルを仮押さえされたから、ホテルに100豪ドルの手数料を取られた」という意味ではありません。
チェックイン時に確認すること
カードを渡す前に、分からなければ次の3点を確認すると安心です。
1.金額はいくらか
2.実際の請求か仮押さえか
3.チェックアウト後、通常どのくらいで解除されるか
フロントで確認すれば数十秒で済みます。
ホテルごとに条件が違うため、「前のホテルでは100豪ドルだった」と比較するより、そのホテルの条件を聞くほうが確実です。
チェックアウト時に確認すること
チェックアウトでは最終明細を確認してください。
特に、
宿泊費。
レストラン。
ミニバー。
駐車場。
その他追加料金。
を確認します。
問題がなければ、
Has the pre-authorisation been released?
と確認しておくと安心です。
可能なら最終の宿泊明細をメールまたは紙でもらっておきましょう。
仮押さえが消えない場合
チェックアウト後数日たってもカードアプリに残っている。
これは必ずしも異常ではありません。
ホテルがすでに解除していても、銀行・カード会社側で処理中の場合があります。
特に海外発行カードでは複数の決済システムを経由することがあり、反映に時間がかかる可能性があります。
まずホテルへ確認
ホテルが案内している通常期間を過ぎても仮押さえが残っている場合は、最初にホテルへ連絡します。
確認したいのは、
プレオーソリゼーションは解除済みか。
追加料金が発生していないか。
最終請求はいくらか。
です。
ホテルから解除済みと言われたら、次はカード会社へ確認します。
次にカード会社へ確認
ホテル側ではすでに解除済みでも、カード会社側の処理が完了していない場合があります。
カード会社へ、
ホテル名。
利用日。
金額。
チェックアウト日。
を伝えます。
最終宿泊明細があると説明しやすくなります。
すぐに不正利用申告すべき?
ホテルチェックイン直後に見覚えのない100~200豪ドル程度の「保留中」が表示された場合、まずホテルのプレオーソリゼーションではないか確認してください。
ホテルが行った仮押さえを不正利用として申告すると、カード停止など別の問題につながる可能性があります。
一方、ホテルがまったく心当たりのない請求だと回答した場合や、金額が明らかに異常な場合はカード会社へ相談してください。
旅行前にしておく対策
ホテルのデポジットで困らないために、旅行前に次を確認しておきましょう。
| 確認項目 | 理由 |
|---|---|
| クレジットカードを持参 | ホテル保証用として使いやすい |
| カード現物を持参 | スマホ決済だけでは不可のホテルがある |
| 利用可能額を確認 | 複数ホテルの仮押さえが重なる可能性 |
| カードを2枚以上用意 | 利用枠不足・カード障害への備え |
| デビットだけに頼らない | 銀行口座残高が一時的に拘束される場合 |
| ホテルの保証金条件を確認 | 金額・支払方法はホテルごとに異なる |
| 最終明細を保管 | 後日問い合わせる際に便利 |
5泊7日の旅行で起きる例
例えば、
シドニー3泊。
メルボルン2泊。
という旅行をするとします。
シドニーホテル
チェックイン時200豪ドル仮押さえ。
3日後チェックアウト。
しかしカード上ではまだ保留中。
同日にメルボルンホテル
新たに200豪ドル仮押さえ。
この時点で400豪ドル分のカード利用枠が一時的に使えない可能性があります。
さらにレンタカーの保証金が加われば、利用可能枠はもっと減ります。
周遊旅行ほど、カード限度額に余裕を持つ必要があります。
家族旅行では特に注意
家族旅行で2部屋予約している場合、保証金も2室分になることがあります。
例えば1室200豪ドルなら、2室で400豪ドル。
さらに2都市を旅行して前のホテルの仮押さえが残っていれば、800豪ドル相当の利用枠が一時的に拘束される可能性もあります。
複数部屋を利用する旅行では、チェックイン前に保証金額を確認しておくと安心です。
出張の場合
会社がホテル代を事前に支払っている場合でも、個人カードの提示を求められることがあります。
これは会社が支払う「部屋代」と、本人が利用する可能性のある「個人的な追加料金」を分けるためです。
会社が飲食代なども含めて支払う場合は、ホテルへ事前に支払条件を通知しているか確認してください。
オーストラリア政府の出張宿泊に関する案内でも、宿泊代が組織側から支払われる場合でも、ホテルが個人カードによる保証を求めるケースがあると説明されています。
フロントで使える英語
難しい英語は必要ありません。
How much is the pre-authorisation?
仮押さえはいくらですか?
Is this a charge or just a pre-authorisation?
これは実際の請求ですか、それとも仮押さえだけですか?
When will the hold be released?
仮押さえはいつ解除されますか?
My accommodation has already been prepaid.
宿泊代はすでに前払い済みです。
Has the pre-authorisation been released?
仮押さえは解除されましたか?
このくらい分かれば十分です。
一番大切なポイント
オーストラリアのホテルでチェックイン時にクレジットカードを求められても、すぐに「追加料金を請求された」と考える必要はありません。
多くの場合は、宿泊中の追加料金や客室の損害に備えるためのプレオーソリゼーションです。
大切なのは、
仮押さえと実際の請求を区別する。
金額をチェックイン時に確認する。
宿泊代前払いでも保証用カードが必要な場合がある。
デビットカードでは口座の利用可能残高が減る可能性がある。
チェックアウト後、解除が反映されるまで数日かかることがある。
周遊旅行では複数ホテルの仮押さえが一時的に重なることがある。
という点です。
特に日本人旅行者におすすめしたいのは、十分な利用可能枠のあるクレジットカードを、現物で持って行くことです。
スマートフォンのタッチ決済だけではチェックインできないホテルもあります。
また、デビットカードだけで旅行すると、数百豪ドルが一時的に使えなくなり、旅行後半の資金に影響する可能性があります。
そして仮押さえがチェックアウト翌日に消えなくても、慌てる必要はありません。
ホテルが解除済みでも、カード会社や銀行のシステムへ反映されるまで時間がかかることがあります。
ホテルが案内する期間を過ぎても残っていれば、
ホテル。
↓
カード会社。
の順で確認します。
「前払い済みなのにカードを要求された=二重請求」ではない。
この仕組みを知っているだけで、オーストラリアのホテルチェックインで驚くことはかなり少なくなるでしょう。
よくある質問
全国共通の金額はありません。100豪ドル程度の固定額、100~200豪ドル程度、宿泊料金+一定額など、ホテルによって異なります。予約条件やホテル公式サイトで確認してください。
通常のプレオーソリゼーションなら、ホテルが保証としてカード利用枠を一時的に確保している状態で、実際の売上請求とは異なります。ただしホテルの処理方法によって異なるため、カード明細の状態を確認してください。
必要になるホテルは多くあります。前払いは宿泊料金、デポジットは飲食やミニバー、破損など追加料金の保証なので目的が違います。
ホテルとカード会社によって異なります。数日で消える場合もありますが、10営業日程度かかる例もあり、金融機関によってはさらに長くなる場合があります。
利用できるホテルもあります。ただし仮押さえ額の分だけ銀行口座の利用可能残高が一時的に減る場合があります。解除後の反映にも時間がかかることがあるため注意してください。
ホテルによります。一部のオーストラリアのホテルでは、プレオーソリゼーションのため現物のクレジットカードをチェックイン時に求め、スマートフォン上のデジタルカードだけでは認めていません。物理カードを持参するのが安全です。
現金ボンドを受け付けるホテルもありますが、キャッシュレスで現金を受け付けないホテルもあります。カードを持っていない場合は予約前にホテルへ確認してください。
必ずしも二重請求ではありません。仮押さえが保留中のまま残り、新しい最終請求が先に表示されることがあります。仮押さえが後日消える場合があるため、まず「保留中」か「確定済み」か確認してください。
前のホテルの仮押さえがまだ解除されていない間に、次のホテルが新たな仮押さえを行うことがあります。そのため周遊旅行ではカードの利用可能枠に十分な余裕を持たせることをおすすめします。
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