オーストラリアの星空完全ガイド|天の川・南十字星・おすすめ観賞スポットと星空ツアー
オーストラリア旅行で、昼間の観光と同じくらい印象に残ることがあるのが夜の星空です。
シドニーやメルボルンの中心部では街明かりがありますが、郊外へ少し移動するだけで見える星の数は一気に増えます。さらにウルルやアウトバックまで行けば、空を横切る天の川、南十字星、大小マゼラン雲など、日本ではなかなか見る機会のない南半球らしい夜空に出会えます。
オーストラリアは国土が広く、人口の少ない地域も多いため、星を見る環境に恵まれています。近年は星空そのものを観光資源として守る動きも進み、ニューサウスウェールズ州のウォランバングル国立公園、南オーストラリア州のリバー・マレー、クイーンズランド州のウィントンやサンシャインコーストなど、DarkSky Internationalに認定された地域も増えています。
ただし、「オーストラリアへ行けば毎晩満天の星」というわけではありません。雲、月明かり、季節、滞在する都市、周囲の照明によって見え方は大きく変わります。特に天の川をしっかり見たいなら、旅行日と月齢を少し意識するだけで満足度がかなり変わります。
この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、星空がきれいな理由、見ておきたい星や天体、天の川の季節、おすすめの星空スポット、月齢、流星群、写真撮影のコツ、ケアンズとウルルで楽しめる星空ツアーまでまとめて紹介します。
- オーストラリアの星空がきれいな理由
- オーストラリアで見たい星・天体
- 天の川を見るならいつ?
- 南十字星を探してみよう
- 大小マゼラン雲も南半球ならでは
- 季節別・星空の楽しみ方
- 星空観賞は月齢が重要
- オーストラリアのおすすめ星空スポット
- 国際的に認定されたダークスカイ地域
- ウルル(エアーズロック)の星空
- ケアンズ・アサートン高原の星空
- シドニー周辺で星を見る
- 南オーストラリア州は星空の宝庫
- クイーンズランド州の新しい星空スポット
- オーストラリアで見たい主な流星群
- スマホ・カメラで星空を撮るコツ
- 星空を楽しめるおすすめツアー
- 日本人旅行者向け実用ポイント
- 星空観賞の安全・マナー
- オーストラリアの星空に関するFAQ
オーストラリアの星空がきれいな理由
星空の見え方を左右する最大の要素は、空気の透明度だけではなく人工の光がどれだけ少ないかです。オーストラリアは大都市を離れると人口密度が一気に下がり、街灯や建物の光がほとんどない場所が広がっています。
大都市の外側がすぐ暗くなる
シドニーやメルボルンは大都市ですが、海岸部や国立公園、農村部へ移動すると夜空はかなり暗くなります。ケアンズも市街地から山を越えて内陸へ入ると、都市の明かりが急に見えなくなります。
アウトバックは光源そのものが少ない
ウルル、フリンダース・レンジ、ウィントンなどのアウトバックは、数十km、場所によっては数百kmにわたり大きな市街地がありません。こうした場所では、肉眼で天の川の濃淡が分かるほど暗い夜空を楽しめます。
乾燥地帯は晴天に恵まれやすい
オーストラリア内陸部は乾燥しており、海岸部に比べて湿気や雲の影響が少ない時期があります。特に秋から春にかけては、暑さも和らぎ、星空観賞を目的に旅行しやすくなります。
星空を守る地域が増えている
DarkSky Internationalの認定を受け、照明の使い方を見直しながら暗い夜空を保護する地域も増えています。星を見るためだけに目的地を選ぶ「アストロツーリズム」も、オーストラリアでは旅行のひとつの楽しみ方になっています。
オーストラリアで見たい星・天体
| 星・天体 | 特徴 | 旅行者向けポイント |
|---|---|---|
| 南十字星 | 南半球を代表する星座 | オーストラリア国旗にも描かれている |
| 天の川 | 暗い場所では帯状にはっきり見える | 新月前後、郊外・アウトバックがおすすめ |
| 大小マゼラン雲 | 肉眼で見える伴銀河 | 南の暗い空で雲のように見える |
| コールサック | 南十字星付近の暗黒星雲 | 天の川の中に黒い穴のように見える |
| アルファ・ケンタウリ | 太陽系に最も近い恒星系 | 南十字星の近くの明るい星 |
| オリオン座 | 日本でもおなじみ | 南半球では上下が逆に見える |
| さそり座 | 南半球では高く見える | 天の川の中心方向と重なる |
日本と同じ星座も見えますが、空の向きが違うため印象がかなり変わります。冬に日本で見慣れたオリオン座が、オーストラリアでは「逆さ」に見えるのも面白いところです。
天の川を見るならいつ?
オーストラリアで星空を楽しむなら、やはり一度は天の川(Milky Way)を肉眼で見ておきたいところです。
天の川自体は一年中ある
天の川は季節限定で現れるものではありません。ただし、写真でよく見る濃く明るい「銀河中心部」が夜の見やすい時間帯に出てくる時期があります。
3~10月ごろが狙いやすい
南半球では、秋から春にかけて天の川の明るい中心部を見やすくなります。特に5~8月ごろは夜の利用しやすい時間帯に高く上がり、星空旅行には人気の季節です。
冬のアウトバックは条件が良い
ウルルやフリンダース・レンジでは冬にあたる6~8月は夜が長く、乾燥しているため星を見るには魅力的です。ただし気温はかなり下がるので、防寒対策は必須です。
月明かりが少ないほど迫力が増す
満月近くでも明るい星は見えますが、天の川の濃淡は月明かりで薄くなります。旅行日を調整できるなら新月前後が理想です。
南十字星を探してみよう
オーストラリアを象徴する星といえば南十字星(Southern Cross/みなみじゅうじ座)です。
思っているより小さい
南十字星は88星座の中で最も小さく、初めて見ると「これだけ?」と思うほどコンパクトです。大きな十字を探すと、別の星の並びである「ニセ十字」を間違えてしまうことがあります。
明るい2つの「ポインター」が目印
南十字星の近くにはアルファ・ケンタウリとベータ・ケンタウリという明るい2つの星があります。この2星を先に見つけ、その延長方向にある小さな十字を探すと分かりやすいでしょう。
季節と時間で向きが変わる
南十字星は南の空を回るように動いて見えるため、縦向き、横向き、逆さと時間によって姿が変わります。写真で見た形だけを頼りに探さないのがコツです。
ケアンズでは時間帯に注意
ケアンズはオーストラリア主要都市の中では北にあるため、時期によって夕方に南十字星が地平線下にあることがあります。秋から冬の夜は比較的探しやすい時期です。
大小マゼラン雲も南半球ならでは
暗い場所へ行ったら、南十字星と天の川だけでなく大マゼラン雲・小マゼラン雲も探してみてください。
肉眼で見える別の銀河
大小マゼラン雲は私たちの天の川銀河の近くにある銀河で、街明かりの少ない場所では白っぽい雲のように肉眼で見えます。
雲と間違えやすい
名前の通り淡い雲のように見えますが、普通の雲と違って位置が動きません。初めて肉眼で「別の銀河」を見る体験として印象に残ります。
南部ほど観察しやすい
メルボルン、アデレード、ホバートなど南側の地域は高度が取りやすく、暗い郊外へ行けば観察しやすくなります。
季節別・星空の楽しみ方
| 時期 | 星空の特徴 | 旅行者向けポイント |
|---|---|---|
| 12~2月 | 南半球の夏の星空 | オリオン座などが見やすい。北部は雨季に注意 |
| 3~5月 | 天の川の中心部が夜に見やすくなる | 気温も下がり始め、星空旅行に良い |
| 6~8月 | 天の川が非常に目立つ | アウトバックは好条件だが夜は寒い |
| 9~11月 | 春の星空 | 天の川は夕方側へ。日没後早めの観賞向き |
北部と南部では気候が違う
ケアンズやダーウィンでは「夏・冬」より雨季と乾季の違いが大きく、星空を狙うなら一般的に乾季の方が計画しやすくなります。
南部は冬の寒さに注意
メルボルン、アデレード、タスマニアは冬の夜にかなり冷えます。郊外で1時間以上星を見るなら、日本の旅行者が想像する以上に暖かい服装が必要です。
内陸部は日較差が大きい
ウルルのような砂漠地帯では日中が暖かくても日没後は急激に冷えます。夏は逆に日中の暑さが厳しいため、星空だけでなく日中の観光も含めて時期を選びましょう。
星空観賞は月齢が重要
星を見る旅行では、天気予報と同じくらい月齢を確認しておくと失敗が減ります。
新月前後
最も暗い星や天の川を見たいなら新月前後がおすすめ。月がない時間帯は肉眼で見える星の数が一気に増えます。
満月前後
満月は景色として美しい一方、星空観賞には強烈な光源です。南十字星や明るい惑星は見えますが、天の川やマゼラン雲など淡い天体はかなり見えにくくなります。
月が出る時間も確認
満月から遠い日でも、月が出ている時間帯は空が明るくなります。「その日の月齢」だけでなく、月の出・月の入りを確認して観賞時間を決めるのが理想です。
オーストラリアのおすすめ星空スポット
| 地域 | 州・準州 | 特徴 | 旅行者向け |
|---|---|---|---|
| ウルル | NT | 広大な砂漠・光害が非常に少ない | ★★★★★ |
| ウォランバングル国立公園 | NSW | 国際ダークスカイ・パーク | ★★★★★ |
| パームビーチ・ヘッドランド | NSW | シドニー圏のUrban Night Sky Place | ★★★★☆ |
| リバー・マレー | SA | 国際ダークスカイ・リザーブ | ★★★★★ |
| アーカルーラ | SA | 国際ダークスカイ・サンクチュアリ | ★★★★★ |
| ウィントン | QLD | アウトバックのダークスカイ・コミュニティ | ★★★★★ |
| サンシャインコースト内陸部 | QLD | 2026年認定のダークスカイ・リザーブ | ★★★★☆ |
| アサートン高原 | QLD | ケアンズから行きやすい暗い高原 | ★★★★☆ |
| フリンダース・レンジ | SA | 乾燥した山岳・アウトバック | ★★★★★ |
| タスマニア郊外 | TAS | 南緯が高く、オーロラの機会も | ★★★★☆ |
短期旅行なら「アクセスのしやすさ」と「暗さ」のバランスで選ぶのがおすすめです。シドニー滞在ならパームビーチ、ケアンズならアサートン高原、星空を旅の主目的にするならウルル、ウォランバングル、南オーストラリア州のアウトバックが候補になります。
国際的に認定されたダークスカイ地域
オーストラリアには、DarkSky Internationalが認定する星空保護地域があります。単に「星がきれい」というだけでなく、夜間照明を管理し、暗い空を将来まで守る取り組みを行っている場所です。
ウォランバングル国立公園
ニューサウスウェールズ州中西部にあり、2016年にオーストラリア初のInternational Dark Sky Parkに認定されました。近くにはオーストラリア有数の天文観測施設、サイディング・スプリング天文台があります。
リバー・マレー・ダークスカイ・リザーブ
アデレードから東へ約100km。2019年にオーストラリア初のInternational Dark Sky Reserveとなりました。3,200平方kmを超える広い範囲で暗い夜空が保護されています。
アーカルーラ・ウィルダネス・サンクチュアリ
北部フリンダース・レンジの奥地にあり、2023年にInternational Dark Sky Sanctuaryへ認定。6つの天文観測施設を備え、星空観賞そのものを目的に滞在できます。
パームビーチ・ヘッドランド
2024年、シドニー北部のパームビーチ・ヘッドランドがオーストラリア初、かつ南半球初のUrban Night Sky Placeに認定されました。大都市圏からアクセスできる星空スポットとして旅行者にも使いやすい場所です。
ウィントン
クイーンズランド州アウトバックのウィントンは、2026年に同州初のInternational Dark Sky Communityに認定。恐竜化石で知られる地域ですが、星空目的の滞在先としても注目されています。
サンシャインコースト
2026年6月にはサンシャインコーストの内陸部がInternational Dark Sky Reserveに認定されました。クイーンズランド州では初のダークスカイ・リザーブで、ゴールドコーストやブリスベン方面からも比較的組み込みやすい星空エリアです。
ウルル(エアーズロック)の星空
「オーストラリアで一番印象に残る星空は?」と聞かれたら、ウルルは有力候補です。
人工の光が非常に少ない
エアーズロック・リゾート周辺を除けば大きな街がなく、夜になると広大な砂漠が暗闇に包まれます。目が暗さに慣れると、天の川の濃淡まで肉眼で分かります。
地平線まで空が広い
高層ビルや大きな山に囲まれていないため、空の面積がとても広く感じられます。「星を見る」というより、空全体に包まれるような感覚です。
南十字星の解説付き体験も
サウンズ・オブ・サイレンスでは、食事の後に星空解説があり、南十字星、黄道十二星座、天の川、当日見える惑星や銀河などを案内してもらえます。
文化的な場所への配慮
ウルル-カタ・ジュタ国立公園はアナング族にとって非常に重要な場所です。星空撮影でも、立入禁止区域や撮影制限がある場所では必ず現地表示とガイドの指示を守ってください。
ケアンズ・アサートン高原の星空
ケアンズ旅行で星を見るなら、市街地の海岸よりキュランダの山を越えた内陸側が狙い目です。
街から数十分で暗い空へ
ケアンズは市街地の規模が比較的小さく、西側へ移動すると都市光の影響が急速に減ります。アサートン高原やマリーバ方面は地平線が広く、星空撮影にも向いています。
乾季は計画を立てやすい
一般的に5~10月ごろは乾季にあたり、雨季より星空観賞の予定を組みやすくなります。ただし山間部では局地的に雲が出ることもあるので、当日の天候確認は必要です。
写真目的ならガイド同行も便利
自分でレンタカーを運転して夜の山道へ行くより、星の見える場所を知るガイド付きツアーを利用すると安全面でも安心です。撮影場所はその日の雲や月の状態で変える方が成功しやすくなります。
シドニー周辺で星を見る
シドニーCBDは光害が強く、天の川を見るには厳しい環境です。それでも、郊外まで足を延ばせば星空を楽しめます。
パームビーチ・ヘッドランド
シドニー北端のパームビーチは、大都市圏の中にありながら夜空保護が進む場所です。Governor Phillip Park周辺は夜間も利用できますが、Barrenjoey Headlandへの一般アクセスは日の出から日没までなので、夜間の立入範囲には注意してください。
ブルーマウンテンズ
シドニーから西へ離れるほど都市光が弱くなります。宿泊するなら、カトゥーンバ中心部よりさらに郊外の宿やキャンプ場の方が星を見る条件は良くなります。
ウォランバングルは本格派
シドニーから日帰りという距離ではありませんが、星を目的に1~2泊するならウォランバングル国立公園は別格。国際ダークスカイ・パークの環境を体験できます。
南オーストラリア州は星空の宝庫
星空を目的にオーストラリアを旅するなら、南オーストラリア州は非常に面白い地域です。
アデレードから行きやすいリバー・マレー
International Dark Sky Reserveのリバー・マレーはアデレードから約100km東。アウトバックまで何日も走らなくても、本格的な暗い空にアクセスできます。
フリンダース・レンジ
アデレードから北へ向かうと、街の光が急速に減っていきます。岩山と乾燥した大地を前景に天の川を撮れるため、風景写真好きにも人気があります。
アーカルーラ
さらに奥地へ行くならアーカルーラ。星空観賞設備が整い、3~10月は気候的にも訪問しやすく、天の川が頭上に広がる時期として案内されています。
クイーンズランド州の新しい星空スポット
クイーンズランド州では2026年、星空観光に関する大きな動きが続きました。
ウィントン
2026年3月、ウィントンがクイーンズランド州初のInternational Dark Sky Communityに認定されました。ロングリーチから北西約178km、ブリスベンから1,300km以上離れたアウトバックの町で、天の川や南天の星々を一年を通して楽しめます。
サンシャインコースト内陸部
2026年6月には、サンシャインコースト内陸部がオーストラリアで2番目のInternational Dark Sky Reserveに認定。海岸リゾートのイメージが強い地域ですが、内陸へ入ると星空環境が大きく変わります。
ケアンズとの組み合わせ
ケアンズでは正式なダークスカイ認定地域にこだわらなくても、内陸高原へ出るだけで十分暗い場所があります。短期旅行者には「ツアーで暗い場所へ移動する」方法が現実的です。
オーストラリアで見たい主な流星群
星空旅行の日程が流星群と重なれば、普通の星空観賞よりさらに楽しみが増えます。
| 流星群 | 例年の見頃 | 特徴 |
|---|---|---|
| みずがめ座η流星群 | 5月上旬 | 南半球で好条件になりやすい |
| みずがめ座δ南流星群 | 7月下旬 | 南の空で観察しやすい |
| オリオン座流星群 | 10月下旬 | ハレー彗星由来 |
| ふたご座流星群 | 12月中旬 | 年間でも活発な流星群のひとつ |
ピークの日でも必ず流れ星が見えるわけではなく、月明かりや雲の影響を強く受けます。流星群を見る時は望遠鏡より肉眼で空全体を見る方が向いています。
スマホ・カメラで星空を撮るコツ
最近のスマートフォンなら、三脚や固定場所さえあれば思った以上に星を写せます。
スマートフォン
ナイトモード、星空モードなど長時間露光できる機能を使います。手持ちではブレるので、小型三脚を使うか、ベンチや岩など動かない場所へ固定してください。
一眼・ミラーレス
広角レンズ、F値の小さい明るいレンズが使いやすく、ISO1600~3200、10~20秒程度を出発点に調整します。露光を長くしすぎると星が線状に写ります。
天の川は地上の景色と合わせる
空だけを撮るより、ユーカリ、海岸、アウトバックの地平線などを前景に入れるとオーストラリアらしい写真になります。
満月は別の撮り方を楽しむ
満月前後は天の川には不利ですが、月明かりで大地や岩山が自然に照らされます。星だけでなく夜景写真として楽しむなら、満月にも別の魅力があります。
星空を楽しめるおすすめツアー
暗い場所まで自力で移動するのが難しい旅行者には、送迎付きの星空ツアーが便利です。
ケアンズ:プロカメラマンが撮る&教える!星空撮影会
ケアンズ市内から街明かりの届かない場所へ移動し、プロカメラマンと星空撮影を楽しむツアーです。その日のコンディションを見ながら撮影場所を選び、星空観賞、星座・天体の解説、スマートフォンやミラーレス、一眼レフなどでの撮影方法も教えてもらえます。
基本の星空撮影コースのほか、マリーバ方面での夜行性動物散策を組み合わせたプラン、パロネラパークと星空撮影を組み合わせたプランなどが設定されることがあります。自分では夜の山道を運転したくない人、星空と一緒に旅行写真を残したい人に特に向いています。
星は自然現象なので、天候や月齢によって見え方は変わります。参加可能日や当日の条件は予約時に最新情報を確認してください。
ウルル:サウンズ・オブ・サイレンス
ウルルとカタジュタを望む砂丘でサンセットを楽しみ、そのままアウトバックの夜空の下でディナーを味わう人気体験です。
日没後には星空ガイドによる「Star Talk」があり、南十字星、黄道十二星座、天の川、その日に見える惑星や銀河などを案内してもらえます。単なる食事ではなく、ウルルの暗い夜空そのものがプログラムの一部になっています。
星座の名前をほとんど知らなくても参加しやすく、「ウルルまで来たので星空もきちんと楽しみたい」という旅行者には相性の良い体験です。天候などにより内容が変更される場合があります。
日本人旅行者向け実用ポイント
「星空を見る」という予定は簡単そうですが、少し準備するだけで見える星の数がかなり変わります。
月齢を旅行前に確認
天の川目的なら新月前後が理想です。旅行日を動かせない場合でも、月の出・月の入りを見れば、月のない時間帯を選べることがあります。
最低10~20分は暗さに目を慣らす
ホテルや車から出てすぐは暗い星がほとんど見えません。スマートフォンの明るい画面を見ないようにして10~20分待つと、次第に星の数が増えて見えます。
星空アプリを入れておく
南十字星、惑星、天の川の位置確認には星空アプリが便利です。ただし画面を明るくしすぎると暗順応が崩れるので、ナイトモードや赤色表示を使うと良いでしょう。
双眼鏡があると楽しみが増える
望遠鏡がなくても、8~10倍程度の双眼鏡があれば星団や天の川の細かな星を楽しめます。短期旅行なら軽量な双眼鏡の方が持ち運びやすいでしょう。
防寒着を忘れない
星空観賞は動かずに過ごす時間が長いため、同じ気温でも昼間より寒く感じます。特にウルル、南オーストラリア州、タスマニアの冬はしっかりした防寒が必要です。
星空観賞の安全・マナー
最高の星空は暗い場所にありますが、暗い場所ほど旅行者には注意点があります。
夜間の長距離運転は慎重に
アウトバックではカンガルーなどの野生動物が夕方から夜に道路へ出てくることがあります。慣れない旅行者が星を見るためだけに長距離を夜間運転するのはおすすめしません。
道路脇へ突然停車しない
「星がきれいだから」と路肩へ急停車するのは危険です。展望場所、キャンプ場、正式な駐車スペースなど、安全に車を停められる場所を利用してください。
私有地には入らない
郊外やアウトバックでは土地の境界が分かりにくいことがあります。フェンスを越えたり、牧場や農地へ無断で入ったりしないでください。
ライトは最低限に
周囲に星を見ている人がいる場合、白色の懐中電灯やスマートフォンのフラッシュは控えます。足元確認には赤色ライトが便利です。
国立公園の規則を守る
夜間閉鎖される遊歩道、立入禁止区域、キャンプ禁止区域などがあります。「星を見るだけだから」と規則外の場所へ入らないようにしてください。
初めてオーストラリアで星を見るなら:旅行日が新月前後か確認し、街から30分~1時間離れた暗い場所へ行くだけでも景色は大きく変わります。短期旅行ならケアンズの星空撮影ツアー、ウルル滞在ならサウンズ・オブ・サイレンスのような送迎付き体験を利用すると、夜間運転をせずに南半球の星空を楽しめます。
オーストラリアの星空に関するよくある質問(FAQ)
大都市中心部は光害がありますが、郊外やアウトバックへ移動すると非常に暗い空を楽しめます。国土が広く人口密度の低い地域が多いため、天の川を肉眼で見られる場所も数多くあります。
天の川自体は一年中ありますが、明るい銀河中心部を夜に楽しみやすいのは概ね3~10月ごろです。特に5~8月は星空旅行に向いています。
南十字星や明るい星・惑星は見えますが、天の川、マゼラン雲など淡い天体はかなり見えにくくなります。満天の星が目的なら新月前後がおすすめです。
旅行のしやすさを含めるとウルルは非常におすすめです。本格的な星空目的ならウォランバングル国立公園、リバー・マレー、アーカルーラ、ウィントンなど国際的なダークスカイ認定地域も候補になります。
CBDでは光害が強いため難しいですが、パームビーチやブルーマウンテンズ方面など都市中心部から離れると条件が良くなります。より本格的に見るならウォランバングル方面がおすすめです。
はい。市街地を離れ、キュランダの山を越えたアサートン高原やマリーバ方面へ行くと都市光が少なくなり、天候が良ければ非常に多くの星を見ることができます。
条件が合えば見えます。サウンズ・オブ・サイレンスでは星空解説の中で南十字星、天の川、惑星や銀河などを案内しています。星の位置は季節と時間によって変わります。
近年の機種なら、ナイトモードや星空モードを使い、三脚などでしっかり固定すれば撮影できる場合があります。月のない暗い場所ほど成功しやすくなります。
必要ありません。天の川、南十字星、マゼラン雲、流星群は肉眼で楽しめます。星団などをもう少し詳しく見たい場合は小型の双眼鏡が便利です。
ツアーごとに対応が異なります。日付変更、内容変更、返金条件などが設定されている場合があるので、予約ページの最新条件を確認してください。
オーストラリアの星空に関する参考情報
- Warrumbungle Dark Sky Park:DarkSky International
- River Murray Dark Sky Reserve:DarkSky International
- Arkaroola Wilderness Sanctuary:DarkSky International
- Palm Beach Headland:DarkSky International
- Winton Dark Sky Community:DarkSky International
- Sunshine Coast International Dark Sky Reserve:DarkSky International
- Sounds of Silence:Ayers Rock Resort
- ケアンズ・プロカメラマンが撮る&教える!星空撮影会
- ウルル・サウンズ・オブ・サイレンス
まとめ:オーストラリアの夜は、街を離れてからが本番
オーストラリアの星空の魅力は、南十字星だけではありません。空を横切る天の川、大小マゼラン雲、コールサック、南半球で高く見える星座、季節ごとの流星群まで、日本とは違う夜空を楽しめます。
短期旅行でも、月齢を確認し、街明かりの少ない場所へ少し移動するだけで見え方は大きく変わります。シドニーならパームビーチ、ケアンズならアサートン高原、アデレードならリバー・マレー方面と、主要都市から組み込める場所もあります。
そして「星空そのものを旅の目的にしたい」なら、ウルル、ウォランバングル、アーカルーラ、ウィントンなどアウトバックへ。何もないように見える大地だからこそ、日が沈んだ後の空が主役になります。
オーストラリア旅行では、夜になったら一度ホテルの外へ出て空を見上げてみてください。観光名所をもうひとつ増やす感覚ではなく、その土地の夜そのものを楽しむ時間になるはずです。
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