ウィートビックスとは?オーストラリア人の定番朝食を徹底解説

オーストラリアのスーパーで朝食用シリアルの売場へ行くと、ほぼ必ず目にするのがウィートビックス(Weet-Bix)です。

茶色くて長方形。見た目は大きな小麦のビスケットのようですが、そのままかじって食べるお菓子ではありません。

一般的には器に2~3枚ほど入れ、牛乳をかけて柔らかくして食べる朝食用シリアルです。

バナナ、イチゴ、ブルーベリーなどの果物を加えたり、はちみつをかけたり、ヨーグルトと一緒に食べたりと、家庭によって食べ方はさまざまです。

日本ではコーンフレークやグラノーラほど知られていませんが、オーストラリアでは何世代にもわたって食べられてきた定番の朝食です。

現在のウィートビックス・オリジナルは97%が全粒小麦で、食物繊維、鉄、ビタミンB群などを含みます。

甘さはかなり控えめなので、日本の甘いシリアルを想像して食べると「思ったより味がない」と感じるかもしれません。

しかし、この素朴さこそがウィートビックスの特徴。牛乳や果物、はちみつなどを自分の好みに合わせて加えて食べます。

この記事では、日本からオーストラリアを訪れる旅行者向けに、ウィートビックスとはどんな食品なのか、味、基本的な食べ方、歴史、栄養、人気の理由、スーパーで買える種類、おすすめのアレンジまで詳しく紹介します。

ウィートビックスとは?

ウィートビックスはビスケットですか?そのまま食べるのでしょうか?
形はビスケットのようですが、朝食用シリアルです。器に入れて牛乳をかけ、少し柔らかくして食べるのが基本です。

ウィートビックスは、全粒小麦を主原料として作られた固形タイプの朝食用シリアルです。

オーストラリアの食品会社サニタリウム(Sanitarium)が製造しています。

コーンフレークのように小さな薄片がたくさん入っているのではなく、小麦を長方形に固めたような独特の形をしています。

器に数枚入れ、牛乳をかけて食べるのが最も一般的です。

どんな形をしている?

ウィートビックスは、手のひらに収まる程度の長方形のかたまりになっています。

表面には細かな小麦の繊維が見え、非常に軽く、乾燥しています。

見た目は厚めのビスケットに似ていますが、甘い焼き菓子ではありません。

箱を開けると、長方形のウィートビックスが何枚も並んで包装されています。

どんな味?

初めて食べる日本人が驚きやすいのが、非常に素朴な味です。

そのまま食べると、

  • 小麦の香ばしさ
  • わずかな塩味
  • 控えめな甘さ

を感じます。

日本で販売される子供向けシリアルのような強い甘さはありません。

そのため「ウィートビックスだけを食べて完成」というより、牛乳や果物などと組み合わせて自分好みの朝食にする食品と考えると分かりやすいでしょう。

牛乳をかけると食感が変わる

乾いた状態ではかなり硬く、口の中の水分を一気に吸うような食感です。

ところが牛乳をかけると急速に水分を吸収し、柔らかなシリアル状になります。

この食感の変化もウィートビックスの特徴です。

サクッとした状態が好きなら牛乳をかけてすぐ食べ、柔らかい方が好きなら少し待ってから食べます。

基本の食べ方

一番簡単な食べ方は、

  1. ウィートビックスを器へ入れる
  2. 冷たい牛乳をかける
  3. 好みで果物やはちみつを加える
  4. スプーンで崩しながら食べる

という方法です。

特別な調理は必要ありません。

忙しい朝でも数分で用意できることが、長く家庭の朝食として親しまれてきた理由の一つです。

何枚食べる?

ウィートビックスでは「何枚食べるか」がよく話題になります。

公式商品の栄養表示では、基本的な1食分は2枚程度を基準としています。

ただし実際には、年齢、食欲、運動量、ほかに何を食べるかによって枚数は人それぞれです。

子供なら1~2枚、大人なら2~4枚程度を食べる家庭もあります。

旅行中に初めて試すなら、まず2枚から始めれば十分でしょう。

まずは牛乳をかける

最も一般的なのは冷たい牛乳をかける方法です。

牛乳がウィートビックスへ染み込み、数十秒ほどで柔らかくなります。

牛乳を少なめにして少し硬さを残す人もいれば、たっぷりとかけて完全に柔らかくして食べる人もいます。

ここは完全に好みです。

バナナを加える

ウィートビックスとの組み合わせで特に定番なのがバナナです。

輪切りにしたバナナをのせて牛乳をかけるだけ。

ウィートビックス自体の甘さが控えめなので、熟したバナナの自然な甘味がよく合います。

旅行中でもスーパーで材料を簡単にそろえられるため、サービスアパートメントなどでの朝食にもおすすめです。

ベリー類を加える

イチゴ、ブルーベリー、ラズベリーなどもよく合います。

果物の酸味が加わることで、よりさっぱりした朝食になります。

バナナとベリーを両方使えば、見た目も華やかになります。

はちみつを加える

「そのままでは少し味気ない」と感じる場合は、はちみつを少量かけてみてください。

砂糖を直接加えるより、はちみつの香りも楽しめます。

オーストラリア産のイエロー・ボックスやユーカリ系はちみつを使えば、より現地らしい朝食になります。

ヨーグルトと食べる

牛乳だけでなくヨーグルトとも相性がよい食品です。

ウィートビックスを少し砕き、ヨーグルト、果物、はちみつなどを重ねて食べます。

ギリシャヨーグルトを使うと、牛乳だけの場合より濃厚な朝食になります。

温かい牛乳でも食べられる

寒い朝には、温めた牛乳をかけて食べる人もいます。

ウィートビックスがすぐに柔らかくなり、おかゆに近い温かい朝食になります。

バナナ、シナモン、はちみつなどを加えてもよく合います。

ウィートビックスの歴史

ウィートビックスは、オーストラリアで100年近く親しまれてきた朝食用シリアルです。

現在ではサニタリウムの代表商品として知られていますが、最初から同社が開発した商品ではありません。

サニタリウムとは?

サニタリウム(Sanitarium)は、オーストラリアとニュージーランドで長い歴史を持つ食品会社です。

朝食用シリアルのほか、植物性飲料など健康を意識した食品を長く手掛けてきました。

オーストラリアではウィートビックスとの結び付きが特に強く、商品名より「サニタリウムのウィートビックス」と認識している人も多いでしょう。

1928年にサニタリウムへ

サニタリウムは1928年10月30日にウィートビックスの商標と製造事業を取得しました。

その後、ウィートビックスはオーストラリアとニュージーランドを代表する朝食用シリアルの一つへ成長していきます。

オーストラリアの定番朝食へ

ウィートビックスは、華やかな朝食ではありません。

むしろ、

  • 準備が簡単
  • 家族で食べやすい
  • 好みに合わせて果物などを加えられる
  • 大容量の商品もある

といった実用性の高さから、家庭の日常的な朝食として定着してきました。

オーストラリア人に「子供の頃の朝食」を聞くと、ウィートビックスを思い浮かべる人も少なくありません。

「How many do you do?」

ウィートビックスの広告で長く知られているのが「How many do you do?」という言葉です。

直訳すると「あなたはいくつ食べる?」という意味です。

ウィートビックスを何枚食べるかを話題にする広告で、スポーツ選手などが登場する宣伝にも使われてきました。

単なる朝食の枚数を、ブランドを象徴する言葉にした面白い例です。

スポーツとの強い結び付き

ウィートビックスは長年、スポーツや活動的な生活をイメージした宣伝を行ってきました。

子供向けのスポーツ大会との結び付きもあり、「朝食を食べて元気に活動する」というイメージが強くあります。

そのためオーストラリアでは、子供の朝食という印象だけでなく、スポーツをする人の朝食という印象を持つ人もいます。

原材料

定番のウィートビックス・オリジナルは非常にシンプルな食品です。

主な原材料は、

  • 全粒小麦
  • 少量の砂糖
  • 塩
  • 大麦麦芽エキス
  • ビタミン類
  • 鉄

です。

チョコレート味の子供向けシリアルのように、砂糖や香料を中心とした食品ではありません。

97%が全粒小麦

現在のウィートビックス・オリジナルは、原材料の97%が全粒小麦です。

小麦の外皮や胚芽を含む穀粒を利用するため、精製した穀物だけを使う食品と比べて食物繊維などを取りやすくなっています。

甘さはかなり控えめ

ウィートビックスを初めて食べると「甘くない」と感じる人が多いでしょう。

オリジナルでは、1食分に含まれる糖類は非常に少なく、甘味はかなり控えめです。

だからこそ、バナナ、はちみつ、ドライフルーツなどで自分の好みに調整できます。

食物繊維

ウィートビックス・オリジナルは全粒小麦を主原料としており、食物繊維を多く含む食品として販売されています。

朝食で果物やヨーグルトなどと組み合わせれば、よりバランスのよい食事にしやすくなります。

鉄分

ウィートビックスには鉄も加えられています。

オーストラリアの商品表示では、鉄を含む朝食用シリアルであることが特徴の一つとして案内されています。

ビタミンB群

ウィートビックスには、

  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • ビタミンB3
  • 葉酸

などが加えられています。

ただし、ウィートビックスだけですべての栄養を取るのではなく、牛乳、ヨーグルト、果物などと組み合わせて朝食全体を考えるのがよいでしょう。

グルテンを含む?

通常のウィートビックスは小麦を主原料としているため、グルテンを含みます。

セリアック病や小麦アレルギーがある人は、通常のウィートビックスを食べることはできません。

商品の原材料表示を必ず確認してください。

グルテンフリー商品もある

サニタリウムでは、通常のウィートビックスとは別にウィートビックス・グルテンフリーも販売しています。

「ウィート」という名前が付いているので不思議に感じますが、グルテンフリー版には小麦を使っていません。

グルテンフリー版はソルガムを使用

グルテンフリー版の主原料は全粒ソルガムです。

ソルガムは日本では「モロコシ」と呼ばれることもある穀物で、もともとグルテンを含みません。

通常のウィートビックスとは別の専用工場で製造されています。

食感や風味は通常の商品と少し異なりますが、グルテンを避ける必要がある人の選択肢になります。

ウィートビックスの種類

ウィートビックスというと長方形の定番商品を思い浮かべますが、現在は複数の商品があります。

大きく分けると、

  • 定番のオリジナル
  • 一口サイズの商品
  • 複数の穀物や果物などを加えた商品
  • グルテンフリー商品
  • 栄養面に特徴を持たせた商品

などがあります。

販売商品は時期によって変わることがあるため、旅行中はスーパーの棚を確認してみてください。

オリジナル

最初に試すなら、やはりウィートビックス・オリジナルがおすすめです。

最も基本的な商品で、全粒小麦の素朴な味を楽しめます。

牛乳、バナナ、はちみつなどを加えれば、昔ながらのオーストラリア家庭の朝食に近い食べ方になります。

一口サイズの商品

ウィートビックス・バイツ(Weet-Bix Bites)は、定番の長方形より小さく、一口サイズに近い形の商品です。

チョコレート、ベリー、アプリコット、はちみつなどを使った味の商品があります。

オリジナルより甘味があり、そのままつまんだり、牛乳をかけたりして食べやすくなっています。

複数の穀物を使った商品

小麦だけでなく、オーツ麦、ライ麦、ソルガムなど複数の穀物を組み合わせた商品もあります。

オリジナルとは食感や風味が違うため、滞在中に何種類か食べ比べてみても面白いでしょう。

子供にも定番

ウィートビックスは長年、オーストラリアの子供たちの朝食として親しまれてきました。

準備が簡単なので、忙しい平日の朝にも食べやすい食品です。

バナナ、イチゴ、はちみつなどを加えれば、子供でも食べやすくなります。

大人も普通に食べる

子供向けという印象を持つかもしれませんが、ウィートビックスは大人も普通に食べます。

子供の頃から食べ続けている人もいれば、手軽な朝食として大人になってからも常備している家庭があります。

年齢を限定した食品ではありません。

ホテルの朝食で見かけることも

オーストラリアのホテルでは、朝食会場のシリアルコーナーにウィートビックスが置かれていることがあります。

小分け包装ではなく、大きな容器に入っている場合もあります。

ホテルで見つけたら、スーパーで箱を買う前に試してみるよい機会です。

スーパーで買う

ウィートビックスは、

  • ウールワース
  • コールズ
  • IGA

など、オーストラリアの一般的なスーパーで簡単に購入できます。

朝食用シリアルの売場にあり、ほかのシリアルと比べても比較的大きな箱が並んでいることがあります。

箱の大きさはいろいろ

オリジナルには複数の容量があります。

旅行中に少しだけ試したい人と、日常的に食べる家庭とでは必要な量が違うためです。

短期旅行なら一番小さい箱で十分でしょう。

大容量商品はかなりかさばるため、日本へのお土産にはあまり向きません。

そのまま食べるとどうなる?

もちろん、そのまま食べても問題ありません。

ただし非常に乾燥しているため、口の中の水分を一気に吸われるような食感があります。

一般的には牛乳などをかけて食べる方がおいしく感じるでしょう。

そのまま食べる場合は、飲み物も一緒に用意することをおすすめします。

朝食以外にも使える

ウィートビックスは牛乳をかけて食べるだけでなく、砕いてお菓子や軽食の材料にも使われます。

例えば、

  • 焼かずに作るスライス菓子
  • チョコレートを使ったお菓子
  • スムージー
  • ヨーグルトを使ったデザート風の朝食
  • 温かい朝食

などへ応用できます。

オーストラリアでは「余ったウィートビックスを使うお菓子」の作り方も数多くあります。

一晩冷やして作るアレンジ

近年よく見かける食べ方の一つが、ウィートビックスを砕いて牛乳などと混ぜ、ヨーグルトや果物を重ねて一晩冷蔵庫で冷やしておく方法です。

朝にはウィートビックスが柔らかくなり、ケーキのような食感になります。

バナナ、ベリー、ヨーグルト、ピーナッツバター、ココアなど、好みの材料を組み合わせられます。

普通に牛乳をかける食べ方とはかなり違うため、ウィートビックスを一箱買った場合は試してみてもよいでしょう。

日本へのお土産には?

ウィートビックスは、オーストラリアらしさのある食品という意味では面白いお土産です。

ただし、箱が大きく、中のウィートビックスも割れやすいため、お土産としての持ち運びやすさはティムタムなどに劣ります。

おすすめなのは、

  • オーストラリア生活経験のある人
  • 海外の朝食文化に興味がある人
  • 甘くないシリアルが好きな人
  • 自宅でオーストラリア風朝食を試したい人

などです。

スーツケースへ入れる場合は、箱がつぶれないよう衣類などで周囲を保護するとよいでしょう。

ウィートビックスで使う英語

英語意味
Weet-Bixウィートビックス
Breakfast Cereal朝食用シリアル
Wholegrain Wheat全粒小麦
High in Fibre食物繊維を多く含む
Low Sugar糖類が少ない
Gluten Freeグルテンフリー
Sorghumソルガム、モロコシ
Serving Size1食分の量
How many do you do?何枚食べる?
Do you have Weet-Bix?ウィートビックスはありますか?
Which aisle is the breakfast cereal in?朝食用シリアルは何番の通路ですか?
Do you have gluten-free Weet-Bix?グルテンフリーのウィートビックスはありますか?

旅行者向けの食べ方

  • 初めてならオリジナルを選ぶ
  • まず2枚程度から試す
  • 牛乳をかけて食べる
  • バナナを加えると甘味が出て食べやすい
  • 甘味が欲しければ、はちみつを少量加える
  • ベリーやヨーグルトを合わせてもよい
  • サクサク感を残したければ、牛乳をかけてすぐ食べる
  • 柔らかい方が好きなら少し待つ
  • そのまま食べるとかなり乾いた食感なので注意する
  • グルテンを避ける必要がある場合は専用商品を選ぶ
  • 短期旅行なら小さい箱を購入する

ウィートビックスは、見た目も味も華やかな食品ではありません。

牛乳をかけただけなら非常にシンプルで、初めて食べた日本人には「これがそんなに人気なの?」と思われることもあるでしょう。

しかし、特別な準備がいらず、果物やはちみつなどを好みに合わせて加えられ、子供から大人まで食べられる――そうした日常の朝食としての使いやすさが、長年支持されてきた理由の一つです。

オーストラリアの家庭で何世代にもわたって食べられてきた食品という意味では、ベジマイトと並んでこの国の食生活を知るうえで面白い存在です。

旅行中にホテルの朝食やスーパーで見つけたら、ぜひ牛乳とバナナを用意して、オーストラリアの家庭で親しまれてきた朝食を試してみてください。

ウィートビックスに関するよくある質問(FAQ)

ウィートビックスとは何ですか?

全粒小麦を主原料とした、オーストラリアで長く親しまれている朝食用シリアルです。長方形に固められており、一般的には牛乳をかけて食べます。

ウィートビックスはそのまま食べるものですか?

そのまま食べることもできますが、かなり乾燥しています。通常は器へ入れて牛乳をかけ、少し柔らかくして食べます。

ウィートビックスは甘いですか?

オリジナルは甘さがかなり控えめです。バナナ、ベリー、はちみつなどを加えて好みの甘さにする食べ方が一般的です。

一度に何枚食べますか?

公式の栄養表示では2枚程度が1食分の目安です。ただし実際に食べる量は年齢や食欲などによって異なります。初めてなら2枚程度から試すとよいでしょう。

おすすめの食べ方は?

まずは牛乳とバナナの組み合わせがおすすめです。ベリー、ヨーグルト、はちみつなどを加えてもよく合います。

ウィートビックスはグルテンフリーですか?

通常のウィートビックスは小麦を使用しているため、グルテンを含みます。サニタリウムでは小麦の代わりに全粒ソルガムを使用したグルテンフリー商品も販売しています。

ウィートビックスには何が入っていますか?

オリジナルは全粒小麦を主原料とし、少量の砂糖、塩、大麦麦芽エキス、ビタミンB群、鉄などが含まれています。

オーストラリアではどこで買えますか?

ウールワース、コールズ、IGAなど一般的なスーパーの朝食用シリアル売場で購入できます。

日本へのお土産に向いていますか?

オーストラリアらしい食品ですが、箱が大きく中身も割れやすいため、持ち運びやすさではティムタムなどに劣ります。オーストラリアの朝食文化に興味がある人へのお土産には面白いでしょう。

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