メルボルンからシドニーへ列車で移動|XPTの時刻・料金・寝台・座席・予約方法完全ガイド

メルボルン(Melbourne)からシドニー(Sydney)へは、飛行機や長距離バスだけでなく、NSWトレインリンク(NSW TrainLink)のXPTを利用して列車だけで移動できます。メルボルン・サザン・クロス駅からシドニー・セントラル駅まで乗り換えなしで結ばれ、昼行便と夜行便が毎日運行されています。

2026年の通常ダイヤでは、昼行XPTはメルボルンを8:30に出発し、シドニーには19:47頃到着。夜行XPTは19:50発で、翌朝6:59頃にシドニーへ到着します。所要時間は約11時間です。線路工事の日には一部または全区間が代行バスになるため、旅行日の最新運行情報を確認することが重要です。

座席はエコノミーとファーストクラスがあり、夜行便には2段ベッドの寝台も設定されています。寝台はオンライン予約ができず、NSWトレインリンクへ電話して予約します。

約900kmを一日かけて移動するため、時間だけなら飛行機にかないません。一方、空港へ移動する必要がなく、メルボルンCBDからシドニーCBDへ直接移動できること、ビクトリア州北東部からニューサウスウェールズ州南部の景色を眺めながら州境を越えられることは鉄道ならではの魅力です。

この記事では、日本からの旅行者と在豪邦人向けに、2026年9月現在の公式情報をもとに、メルボルンからシドニーへXPTで移動する方法、時刻表、予約、座席クラス、寝台、荷物、食事、途中停車、セントラル駅到着後の移動、長距離バス・飛行機との比較まで詳しく紹介します。

メルボルン~シドニーを列車で移動する

メルボルンからシドニーまで、列車だけで行けますか?
はい。XPTが毎日運行しており、サザン・クロス駅からセントラル駅まで乗り換えなしです。昼行便と夜行便があります。

メルボルン~シドニーのXPTは、オーストラリア最大の2都市を結ぶ代表的な長距離列車です。

新幹線のような高速鉄道ではなく、所要は約11時間。その分、都市中心部から都市中心部へ直接移動でき、飛行機では見られないビクトリア州北東部とニューサウスウェールズ州南部の景色を楽しめます。

全席予約制なので、メルボルンの近郊電車やシドニーのオパールカード利用列車とは仕組みが異なります。乗車前にXPTの指定席を予約してください。

XPTとは?

XPT(Express Passenger Train)は、1982年から運行されているNSWトレインリンクの長距離ディーゼル列車です。

シドニーとメルボルンのほか、ブリスベン、ダボ、グラフトン、カジノ方面にも運行しています。

全席指定で、エコノミー、ファーストクラス、夜行便の寝台を利用できます。ビュッフェ車も連結されています。

通常時刻表

2026年の通常ダイヤでは、メルボルンからシドニーへ1日2本運行しています。

サービスメルボルン発シドニー着所要
624 昼行XPT8:3019:47頃約11時間17分
622 夜行XPT19:50翌6:59頃約11時間9分

実際の発着時刻は線路工事や運行変更により前後します。2026年9月にもメルボルン~シドニーの一部便が全区間代行バスとなった日がありました。上表は通常ダイヤの目安として、旅行日には公式トリッププランナーで再確認してください。

昼行便

昼行便はサービス624で、通常は8:30にメルボルン・サザン・クロス駅を出発し、19:47頃にシドニー・セントラル駅へ到着します。

日中に走るため、シーモア、ベナラ、ワンガラッタ、オルベリー、ワガワガ、ゴールバーン方面など、約11時間の車窓を楽しめます。

夜にシドニーへ到着してからホテルへチェックインできるので、夜行列車で眠れるか不安な人にも使いやすい便です。

夜行便

夜行便はサービス622で、通常は19:50にメルボルンを出発し、翌朝6:59頃にシドニーへ到着します。

エコノミーやファーストクラスの座席で一夜を過ごすほか、空席があれば寝台を予約できます。

ホテル代を1泊分節約し、翌朝からシドニーで行動できるのがメリットです。

昼行と夜行、どちらを選ぶ?

景色を楽しみたい、座席で一晩眠るのが苦手なら昼行便。旅行日数を有効に使いたい、寝台を利用したいなら夜行便が向いています。

夜行便の寝台は数が少ないため、寝台を利用したい場合は旅行日が決まり次第、早めに電話で空席を確認しましょう。

走行ルート

列車はメルボルンから北東へ進み、ビクトリア州内のブロードメドウズ、シーモア、ベナラ、ワンガラッタを経てオルベリーへ向かいます。

オルベリーでニューサウスウェールズ州に入り、ワガワガ、ジュニー、クータマンドラ、ヤス・ジャンクション、ゴールバーン、モス・ベールを経てシドニーへ向かいます。

高速鉄道ではありませんが、オーストラリア南東部の内陸部を約900km移動するため、飛行機とはまったく違う旅になります。

主な途中停車駅

  • ブロードメドウズ
  • シーモア
  • ベナラ
  • ワンガラッタ
  • オルベリー
  • カルケアン
  • ヘンティ
  • ザ・ロック
  • ワガワガ
  • ジュニー
  • クータマンドラ
  • ハーデン
  • ヤス・ジャンクション
  • ガニング
  • ゴールバーン
  • モス・ベール
  • キャンベルタウン
  • シドニー・セントラル

各駅での停車時間は短く、途中で降りて観光して同じ列車に戻るような利用方法ではありません。

メルボルン・サザン・クロス駅

出発駅はメルボルンCBD西側のサザン・クロス駅(Southern Cross Station)です。

メトロ・トレイン、V/ライン、トラム、空港バスなどが集まる大きな交通ターミナルで、スペンサー・ストリート沿いにあります。

XPTの発車番線は当日の駅案内表示で確認してください。駅は広いため、初めて利用する場合は余裕を持って到着しましょう。

何分前に行けばいい?

航空便のような保安検査はありませんが、NSWトレインリンクは預け荷物がある場合は30分より前の到着を案内しており、荷物チェックインは出発30分前に締め切られます。

預け荷物がない一般乗車でも、少なくとも15分前には駅へ到着するよう案内されています。

初めてサザン・クロス駅を利用する場合は、30分程度前を目安にしておくと安心です。

予約方法

NSWトレインリンクのリージョナル列車は予約制です。

通常の座席は公式サイト、電話、主要駅や認定販売窓口から予約できます。メルボルン~シドニーのような長距離区間は通常最大180日前から予約可能です。

オンライン予約ではEチケットがメールで届き、スマートフォン画面で提示できます。

NSWトレインリンク・メルボルン~シドニー予約ページ

運賃

運賃はエコノミー、ファーストクラス、寝台、旅行日、繁忙期などによって変わります。

固定料金を記事だけで判断するより、旅行日を入力して公式予約画面で最新料金を確認するのが確実です。

成人普通運賃はオンライン予約で5%割引となる案内があります。

繁忙期と割引

NSWトレインリンクでは学校休暇、祝日、大型イベント、連休などをピーク期間として設定しています。

2026年は9月25日~10月11日、12月15日~31日などもピーク期間です。

オンラインでは対象便に最大35%引きのオンライン・セーバー運賃が設定される場合があります。旅行日が決まっているなら早めに検索してください。

座席クラス

XPTの一般的な座席はエコノミーとファーストクラスです。

項目エコノミーファースト
座席指定席指定席
リクライニング28度40度
足元標準より広い
大型荷物20kg×1個20kg×2個
夜行寝台なし別途寝台を予約可能

エコノミークラス

エコノミー席には折り畳みテーブル、アームレスト、フットレストがあり、背もたれは28度までリクライニングします。

約11時間の乗車なので通常の近郊列車よりゆったりしていますが、夜行便で完全に横になることはできません。

価格を抑えたいなら最も現実的な選択肢です。

ファーストクラス

ファーストクラスはエコノミーより足元が広く、通常の座席は40度までリクライニングします。

長時間乗車では座席の余裕が快適さに直結するため、料金差が許容範囲なら比較する価値があります。

大型荷物の無料枠もエコノミーより多くなっています。

夜行便の寝台

メルボルン~シドニーの夜行XPTには寝台コンパートメントがあります。

1室2名用の2段ベッドで、夜になると座席を寝台へ転換します。上段へははしごを使用します。

ベッドリネン、タオル、アメニティ、簡単な朝食パックが含まれます。隣接するコンパートメントとトイレ・シャワーを共用します。

1人で個室利用することもできますが、その場合は2人分に相当する運賃と寝台料金が必要です。

デイシッター

昼行便では寝台コンパートメントがデイシッターとして使われることがあります。

3席の個室型で、通常のファーストクラスよりプライバシーがありますが、座席はリクライニングせず、進行方向と逆向きになる場合があります。

寝台の予約方法

寝台はオンラインでは予約できません

NSWトレインリンクの13 22 32へ電話して空席を確認し、そのまま予約します。

寝台数は限られるため、旅行日が決まったら早めの予約がおすすめです。

座席指定

XPTは全席指定です。予約時に割り当てられた座席を利用します。

グループで隣同士を希望する場合は、別々に予約せず同じ予約で手配する方が分かりやすいでしょう。

荷物

NSWトレインリンクのXPTでは、座席クラスによって無料荷物量が異なります。

クラス手荷物大型荷物
エコノミー10kgまで×1個20kgまで×1個
ファースト10kgまで×1個20kgまで×2個

大型荷物の最大サイズは60cm×70cm×50cm、手荷物は30cm×50cm×30cmが目安で、いずれも取っ手や車輪を含みます。

ベビーカー、医療機器、移動補助具は条件を満たせば通常の荷物枠とは別に持ち込めます。スポーツ用品や楽器は荷物枠に含まれる場合があり、種類によっては事前予約・追加料金が必要です。

ビュッフェ・食事

XPTにはビュッフェ車があり、温かい料理、冷たい軽食、スナック、飲み物などを購入できます。

自分の食べ物や飲み物を持ち込むこともできますが、BYOのアルコールは認められていません。

約11時間の旅なので、好みの軽食や水を乗車前に用意しておくと安心です。

トイレ

XPTには車内トイレがあります。アクセシブルトイレも設置されています。

寝台利用者は隣接する寝台コンパートメントと共用のトイレ・シャワーを利用します。

スマートフォン・通信対策

約11時間の移動になるため、スマートフォンやタブレットは出発前に十分充電しておきましょう。

地方区間では携帯電話の電波が弱くなることがあります。動画、音楽、電子書籍、ホテル予約、シドニーの地図などはオフラインでも見られるように保存しておくと安心です。

長時間利用するならモバイルバッテリーも用意しておくと便利です。

車椅子・アクセシビリティ

XPTにはアクセシブル座席、車椅子スペース、アクセシブルトイレが用意されています。

乗降補助や車椅子スペースを必要とする場合は、予約時に条件を伝えて手配してください。

特別な乗降補助が必要な場合は13 22 32へ事前に相談できます。

車内で快適に過ごすコツ

  • 薄手の上着を用意する
  • 夜行便はネックピロー、アイマスク、耳栓を持つ
  • スマートフォン用のモバイルバッテリーを用意する
  • 動画や音楽をオフライン保存する
  • 水と軽食を持っておく
  • 時々席を立ち、無理のない範囲で体を動かす
  • 貴重品は常に手元に置く

シドニーの到着駅

終点はシドニーCBD南側のセントラル駅(Central Station)です。

昼行便なら夜、夜行便なら早朝に到着します。

空港ではなくCBD内に到着するため、ホテルや市内観光エリアへそのまま移動しやすいのが鉄道の大きなメリットです。

シドニー・セントラル駅

セントラル駅はシドニー最大の交通ターミナルです。

シドニー・トレインズ、シドニー・メトロ、ライトレール、路線バスなどへ乗り換えられます。

チャイナタウン、ヘイマーケット、サリー・ヒルズ方面なら徒歩圏のホテルも多くあります。

到着後の市内移動

タウンホール、ウィンヤード、サーキュラー・キー方面へは電車やメトロ、ライトレールが便利です。

シドニーの公共交通ではオパールカードのほか、対応するクレジットカードやスマートフォンのコンタクトレス決済も利用できます。

夜行便で早朝に着く場合はホテルの通常チェックイン時間よりかなり早いため、荷物預かりの可否を事前に確認しておくと便利です。

遅延の可能性

約900kmを走る長距離列車なので、設備トラブル、信号、線路状況、悪天候などで遅延する可能性があります。

到着直後に国際線へ乗る、時間指定のツアーへ参加するなど、余裕のない乗り継ぎは避けましょう。

重要な予定がある場合は、数時間程度の余裕を持つ方が安心です。

代行バスに注意

メルボルン~シドニーのXPTで特に重要なのが線路工事による代行バスです。

2026年9月12~15日には、サービス624のメルボルン発シドニー行きが全区間でロードコーチへ置き換えられる運行変更もありました。

このほかにもメルボルン~オルベリー、オルベリー~シドニーなど一部区間だけ代行バスとなることがあります。

列車旅行そのものを目的に予約する場合は、旅行日の数日前と当日にトランスポート・フォー・ニューサウスウェールズの運行情報を確認してください。

長距離バスとの比較

メルボルン~シドニーにはファイアフライ・エクスプレスやグレイハウンドの長距離バスもあります。

項目XPT長距離バス
所要通常約11時間約12時間
昼行あり便により異なる
夜行ありあり
寝台ありなし
車内を歩く比較的しやすい休憩時以外は限定的
料金旅行日・クラスで変動セール運賃が安い場合あり

価格を最優先するならバスが安い日もありますが、車内を歩けること、昼行便、寝台という点ではXPTに違った魅力があります。

飛行機との比較

時間を優先するなら飛行機が圧倒的に速く、メルボルン~シドニーの飛行時間は約1時間30分です。

ただし空港への移動、チェックイン、保安検査、到着後のCBDへの移動まで含めると実際の移動時間は長くなります。

XPT飛行機
約11時間飛行時間約1時間30分
CBD~CBD空港~空港
景色を楽しめる移動時間を短縮
夜行寝台あり寝台なし
荷物条件が比較的分かりやすいLCCは受託荷物が別料金の場合あり

レンタカーとの比較

車なら自分のペースで途中観光できますが、約900kmの長距離運転になります。

一人で一気に走るより、途中で1泊する旅程の方が安全で現実的です。

XPTなら運転する必要がなく、食事や休憩、読書、睡眠をしながら移動できます。

XPTが向いている人

  • 飛行機ではなく陸路でオーストラリアを旅したい
  • 列車旅行そのものが好き
  • メルボルンCBDからシドニーCBDへ直接移動したい
  • 夜行列車の寝台を体験したい
  • 長時間のバスより列車の方が楽に感じる
  • 昼間の車窓を楽しみたい
  • 旅行日程に余裕がある

反対に、オーストラリア滞在日数が短く、都市間をできるだけ早く移動したい場合は飛行機の方が効率的です。

昼行便の旅行プラン例

時間行動
7:50頃メルボルン・サザン・クロス駅へ
8:30XPTサービス624出発
午前シーモア、ベナラ、ワンガラッタ方面
昼~午後オルベリー、ワガワガ、クータマンドラ方面
夕方ゴールバーン、サザン・ハイランズ方面
19:47頃シドニー・セントラル駅到着
シドニーのホテルへチェックイン

夜行便の旅行プラン例

時間行動
夕方メルボルン観光を終え、ホテルで荷物を受け取る
19:10頃サザン・クロス駅へ
19:50XPTサービス622出発
座席または寝台で休む
翌6:59頃シドニー・セントラル駅到着
ホテルへ荷物を預け、朝食

通常ダイヤの例です。線路工事日は発着時刻や運行形態が変わるため、必ず旅行日の案内を確認してください。

予約前チェックリスト

  • 旅行日のXPT運行状況を確認
  • 昼行624か夜行622かを選ぶ
  • エコノミー/ファーストを比較
  • 寝台希望なら電話で空席確認
  • 荷物量がクラス別の上限内か確認
  • 線路工事・代行バス情報を確認
  • 夜行便ならシドニー到着後の荷物預かりを確認
  • Eチケット・予約番号をスマートフォンへ保存

メルボルン~シドニーのXPTに関するよくある質問(FAQ)

メルボルンからシドニーまで列車で何時間かかりますか?

通常ダイヤでは昼行便・夜行便とも約11時間です。線路工事や代行バスで所要時間が変わることがあります。

XPTは毎日運行していますか?

はい。通常ダイヤではメルボルン発シドニー行きの昼行624と夜行622が毎日運行します。ただし線路工事日は代行バスになる場合があります。

メルボルンではどこから乗りますか?

メルボルンCBD西側のサザン・クロス駅から出発します。発車番線は当日の駅案内表示で確認してください。

夜行列車に寝台はありますか?

あります。2名用の2段ベッド式コンパートメントで、リネン、タオル、アメニティ、朝食パックが含まれます。

寝台はオンラインで予約できますか?

できません。NSWトレインリンクの13 22 32へ電話して予約します。寝台数が限られるため早めの手配がおすすめです。

エコノミーとファーストクラスは何が違いますか?

エコノミーは28度、ファーストは40度のリクライニングで、ファーストの方が足元に余裕があります。無料の大型荷物枠もファーストは20kgまで2個、エコノミーは1個です。

車内で食事を買えますか?

はい。XPTにはビュッフェ車があり、温かい料理、軽食、スナック、飲み物などを購入できます。

スーツケースは何個まで持てますか?

エコノミーは10kgまでの手荷物1個と20kgまでの大型荷物1個、ファーストは手荷物1個と20kgまでの大型荷物2個が基本です。

XPTがバスに変更されることはありますか?

あります。線路工事などで一部区間または全区間が代行コーチになることがあります。旅行直前に運行情報を確認してください。

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